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26: セールスの山と谷の住人

ビジネス達人の教え

Release Date: 07/05/2021

78 チャレンジを導くリーダー show art 78 チャレンジを導くリーダー

ビジネス達人の教え

リーダーはチームメンバーから好感を持たれ、チームメンバーお一人お一人の視点にたって物事を見、しっかりとお話しを聴く。これが、大切です。このことは、このポッドキャストをお聴きの方でしたら、ご存じだと思います。それぞれのチームメンバーが何を望んでいるのかを理解することは、エンゲージメント向上には欠かせない要素なのです。「リーダーは嫌われてなんぼ」という言葉に逃げて、自分の好感を持ってもらえるように取り組む事を後回しにしているリーダーの方は、エンゲージメント促進の機会損失ですね。今日のビジネスの世界では、賞賛の仕方を学び、成長機会をうまく提示する必要性が多く語られております。リーダーが笑顔を絶やさず、感謝の気持ちを伝えることは、チームメンバーのみならず組織にとっても素晴らしい変化をもたらすでしょう。お一人お一人のメンバーにその方の価値を伝えることは、彼ら自身が自分と自分の仕事に誇りを持つための鍵となります。リーダーは支持命令をするよりも、良い聞き手になり、チームメンバーの自発的な行動を促し、成長意欲を刺激することが求められます。そのように心理的安全性が担保されている組織はチームメンバーの挑戦を促すのです。...

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77 セールスの9原則 パート2 show art 77 セールスの9原則 パート2

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1936年に出版されて以来、あらゆる自己啓発書の原点となった、デール・カーネギーの著書「人を動かす」。この書籍はセールスの皆様への応援メッセージも沢山ちりばめられています。今回も前回に引き続き、セールスの視点からデール・カーネギーの人間関係の原則を見て参りたいと思います。 改めてセールスに有効なデール・カーネギーの原則のうち、9つの原則を確認しましょう。  1)誠実な関心を寄せる ...

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76 セールスの9原則 パート1 show art 76 セールスの9原則 パート1

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1936年に出版されて以来、あらゆる自己啓発書の原点となった、デール・カーネギーの著書「人を動かす」。セールスの方々にも、この本は大変有効です。 プラトン、ソクラテス、マルクス アウレリウスなどは1936...

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#75話始める前に聴き手の心をつかむ show art #75話始める前に聴き手の心をつかむ

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1993年1月31日、パセデナ。マイケル・ジャクソンがスーパーボウルに出演した時の事です。スモークの中から突然ステージに飛び出し、右を向いてマイケルたるポーズでピタリととまりました。そのポーズは1分8秒間に及びました。微動だにしません。一分8秒後、一転して左を向き、サングラスを取り、さらに20秒間同じポーズを取り続けます。10万人近いファンが熱狂するスタジアム全体を想像してみてください。その観衆を前に、言葉を発せず1分以上も動かずに立ち続けるには、とてつもない度胸と自己信頼が必要です。 ...

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74 リーダーに求められるコミュニケーションの極意 show art 74 リーダーに求められるコミュニケーションの極意

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 プレーヤーとしては泣かず飛ばずだったスポーツ選手の方が、素晴らしい指導者として成功することはある。というお話しはお聴きになったことがあると思います。私たちの身近なビジネスのシーンでも有能なプレーヤーがチームを率いる事に長けているわけではない事例は沢山ご存じだと思います。...

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73 組織変革の中で生きるセールスの皆様へ show art 73 組織変革の中で生きるセールスの皆様へ

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セールスの皆様、自分が所属する組織体制の変更、変革の影響を受けたことがあると思います。組織統合や吸収合併または人事異動により組織のトップが変り、これまでと違う方針に変わってしまった。その事により、これまでスムーズに行われていたビジネスに影響が及ぶこともあります。それから5年後ならまだしも1年後にさらに別の方が就任し、再び方向転換するということも稀ではありません。トップの交代により、現場は右往左往するという構図です。...

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72 日本のプレ禅テーション show art 72 日本のプレ禅テーション

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年末年始、忘新年会のシーズン。様々なイベントで、スピーチをお聴きになる機会も多かったのではないでしょうか。 印象に残ったスピーチはありましたか? そしてそれらは、どうして皆様の心に残りましたか?  昨年末、フランス人のマーケッターのJsanと、とても興味深いお話しをしました。...

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71 自分で自分を「整える」ということ show art 71 自分で自分を「整える」ということ

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71 自分で自分を「整える」ということ...

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70 自分が一番認めてほしい人から認められる人になるために show art 70 自分が一番認めてほしい人から認められる人になるために

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皆様、忘年会、新年会のシーズンですね。忘年会とはご存じのとおり、今年あった嫌な事は忘れて新しい年を迎えよう!お酒を飲んでワイワイして「笑う門には福来る」という発想の邪気払いのようなものです。さて、日本人が無意識に結構良く使う言葉の一つに、「反省会」があります。客観的に考えると、人々が集まって、反省している様子。。。を思い浮かべると、シュールというか、ちょっと滑稽でもあります。英語では反省会にそのまま該当する言葉はないですし、近年日本でも「反省会」という言葉は使わないようにしているというお話しをお聴きします。ディブリーフィングや振り返りミーティング、事後ミーティングなどと呼ぶカルチャーの会社も多いかもしれません。...

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69 率先してリラックスするメリット show art 69 率先してリラックスするメリット

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年末年始のシーズン到来です。一年の締めくくり、皆様はこの時期をどのように過ごしになりますか。毎年、バタバタと年末を迎え、家の片づけをして、帰省をしてなんとなくお正月少しのんびり過ごしたらあっという間にお休みが終わってしまいます。。。という方も多いかもしれません。年末年始のみならず、日々、自分が望む働き方と生き方を手に入れられたら素晴らしいですね。...

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セールスには、論理も大切ですが、芸術的要素がより大切です。と言われてどうお感じになりますか?確かに、同じ製品を同じ方法で売ったとしても、それぞれのセールス担当、お話しするクライアントによって成果が変わってきます。だからこそ、私はセールスの仕事がエキサイティングで好きなんだ!と感じています。

 

セールスパーソンはセールスターゲットがあることが一般的です。毎月、月ごとのターゲットがあり、それが累積して四半期、年度のターゲットとして積みあがっていくのです。場合によっては、ウィークリー、デイリーのターゲットもあるかもしれません。このことからもセールスは論理的のように感じ、緻密にデータを分析し、プランニングをし、ターゲット達成のためのスキルが欲しいと思う方が多いかもしれません。半面、感情や、幸運、ミラクルをも味方にし、楽しみながらセールスという仕事をしている、そのようなセールスパーソンが成果を出していていらっしゃるというのも事実です。

 

そうは言っても、セールスは数字の世界でもあります。これに当てはまる簡単なアルゴリズムがあります。例えば、100人にコンタクトを取り、そのうち80人と直接お話しをすることができ、20人と実際にミーティングにこぎつけ、その結果取引が成立するのが5人ということが割り出されているとします。この割合で分析すると、一案件のお取引を成立させるには平均で20人にコンタクトを取る必要があるということになります。

 

こういった理論が実際に通用するのであれば、年間ターゲットを設定したら、月ごとのターゲットを割り出すことができます。そのターゲットを達成するためのアクションプランを立てることが可能になります。セールスプロセスを科学する事ができるロジックがあるのです。

 

ところが、セールスは実際にはそんなに簡単ではない!と実感されている方が多いのではないでしょうか。当然のようにターゲットを達成ができる月とそうでない月があったりします。同じ商材を扱っている同僚とも達成率にばらつきがあることもありませんか。多くの方はアップダウンを経験しているのではないでしょうか。なぜ、科学的に論理的にオートメーション化して売り上げを上げることがこれほどまでにできないのでしょうか。後半では、セールスの山と谷についてのお話ししたいと思います。

 

セールスの山と谷についてお話ししましょう。セールスの成功のピークとピークの間には谷があります。もちろん、山があるから谷があるのです。セールスパーソンとして、谷にいる時間を極力短くし、山と山を渡り歩くにはどのようにすれば良いでしょうか。

 

そのために必要なのは、1)タイムマネジメントと2)自己管理をすることと言われています。この二つは対になったものです。セールスの成績が潮のように満ちたり引いたりするのはクライアントの意向や状況に起因する事だったりします。ネットワークを構築する事、コールド・コール、現在のクライアントのフォローアップや過去のクライアントへの再コンタクト、マーケティング活動から出てくるリードをフォローする事等々、いずれも時間がかかります。

 

前半でお伝えした例のように、十分なクライアントコンタクトに努めればそれだけアポイントの数も生まれます。そしてセールスの結果も上がります。地道にクライアントを開拓する活動は時間がかかります。現在進行形の案件に多忙を極めていると新規クライアント開拓ができなくなったりしませんか。多忙の霧が晴れたと思って回りを見渡すと、われわれの前に突然現れてくるのは薄いクライアントのパイプラン。そこで気づくのです。「あれ、自分は今、谷の底にいる!!!」そこで再び慌てて、新しいクライアント候補先を探すことになります。そのような状況では、余裕もなく、クライアントと「対話」を行う精神状態じゃないかもしれません。クライアントに誠実でいられなくなるという悪循環が起こるのです。これではクライアントの成功を祈ることができていない状態です。これがセールスの暗い深い谷の底にいる状態となります。この谷に長期滞在したりや住人にならないために!毎週売り上げ予想を行うための時間を確保する事が有効です。優れた「タイムマネジメント」が必要になり、これを毎週確実に実行するだけの「自己管理」する強靭な心が必要になります。そんなことか!と思われるかもしれませんが、この時間は、直接クライアントと接する時間ではないので、セールスパーソンにとってもどかしい時間に感じるのです。この時間をまるでマラソンの給水所のように、ながく安定的に効率よく走るための効果的なパワーチャージの時間だと思えば、この時間をしっかりと確保する事に罪悪感がなくなるのではないかと思います。

 

セールスで成功されている方、即ち山の上の住人になっているお二人の過去のトレーニング受講者から私が学んだエピソードを共有させていただきます。

 

セールスにとって最初のコンタクトをするとき、断られたらどうしよう。買ってもらえなかったらどうしよう。という不安な気持ちが邪魔をしてコンタクトしづらいという気持ちもあると思います。

 

お一人目は会社の経営者の方、Pさんのエピソードです。その方が昨年おっしゃいました。「我が社のセールスチームの今年のテーマは、クライアントと友達になることなんですよ。そのほうがお仕事はスムーズじゃないですか!!それは決してコネ、根回し、馴れ合い、癒着、という利益欲しさの下心のある友達付き合いをするのではないですよ。クライアントを友達のように想えば、最善のソリューションを提供したいと思いますよね。ただその心を持つことだけです。」とおっしゃいました。私は、その気持ちがあれば、下心なくお友達を大切に想う気持ちでいつも誠実にファーストコンタクトができます。だからお客様も信頼してくれるのです。と思いました。その域に達すると、いつでも紹介や相談で忙しいセールスパーソンになっていくのです!もはや谷など存在せず、山から山へ渡り歩いている感覚になっていくことでしょう。

 

とはいうものの、、、自分がその山を一歩一歩上っている途中で、まだ成果を出せていないとき、とても心配な気持ちなります。しかもセールスサイクルは成果が出るまで時間がかかるものです。商材によっては、クライアントの次年度の予算に組み込んでもらうというスパンでの商談になることもあります。年単位で成果が実るときもあります。そんな時同僚から「今期のターゲットを達成した!」ということを聞いたとしたら、内心焦ったりする気持ちがあるという方も多いと思います。ここで、Hさんがおっしゃった決して忘れられない言葉があります。それは「成功は無限なの。ほかの人が成功したら自分の成功のチャンスが減るわけではないの。成功した姿を見せてくれた同僚に感謝して、私もその方の成功を一緒に喜ぶの!そうしたら自分も売れるようになったの。」Hさんは売れている方と自分を比べて自分を過小評価する事とは逆に、同じ商品を自信を持って売れることを証明してくれた同僚と、購入してくれたクライアントに感謝をし、喜び、彼らの山の上の景色を一緒に見て感動を味わったのです。そうすると永遠に山の上から二度と降りることはなくなったそうです。

 

セールスの皆さん!クライアントと同僚を大切にし、応援をしましょう!そうすれば、常に山の上の素敵な景色を見続けることができます!