OISTポッドキャスト
雨の日も、風の日も。沖縄本島の各地で、その場所の自然を24時間365日モニタリング。「OKEON美ら森プロジェクト」と名付けられたプロジェクトは、沖縄の生物多様性をリアルタイムで記録し、研究者へ貴重なデータを提供するとともに、地域や教育機関との連携にも力を注いでいます。 ...
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「沖縄という場所は、海洋研究するには非常に良い場所だなと思いました」と語るのは、ワシントン大学で流体力学を学び、カリフォルニア大学サンタバーバラ校で海洋の応用研究を行っていた御手洗哲司教授。OISTを初めて訪れた当時の様子を振り返ります。2009年からOISTで海洋生態物理学ユニットを立ち上げ、今は研究担当ディーンとしても活躍する御手洗教授は、沖縄の自然環境を活かした研究を展開しています。テーマはサンゴ礁や深海の熱水噴出孔など多岐にわたります。 ...
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沖縄には、心地よい音があふれています。そして、自然や文化が生み出す、気持ちを豊かにし、健康にも良いものがたくさんあります。そんな環境の中で、人々は全体的な幸福を実感できるのではないでしょうか。 そう語るのは、OIST Sonic Lab のアーティスティック・ディレクター、ニック・ラスカムさん。彼は、沖縄科学技術大学院大学(OIST)知覚と行動の神経科学ユニットの福永泉美准教授とともに、「OIST Sonic...
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沖縄科学技術大学院大学(OIST)の 複雑性科学と進化ユニット(ウルフ・ディークマン教授)に所属する人類学者、ジャミラ・ロドリゲス博士は、沖縄の漁業者と協力し、彼らがどのように気候変動を捉えているのか、そして彼らの幸福に最も影響を与える経済的、社会的、環境的な要因を特定するための研究を進めています。 ...
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沖縄科学技術大学院大学(OIST)のゲイル・トリップ教授が率いる発達神経生物学ユニットの「OISTこども研究所」では、注意欠如多動症(ADHD)の要因や、行動パターン、感情的な反応、言語力、社会性に焦点をおいた研究を行っています。エビデンスに基づいた支援の開発や検証にも力を入れています。 ...
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では、ラジオパーソナリティーやライターとして沖縄で活躍中のナガハマヒロキさんが「OISTポッドキャスターインレジデンス」となって、グローバル・バイオコンバージェンスイノベーション拠点の取り組みをご紹介します。 今回のエピソードでは、沖縄科学技術大学院大学(OIST)で「」を率いるにインタビューをしました。北野教授の専門であるシステム生物学や人工知能について、またOISTで進められている腸内細菌ゲノムの網羅的解析を...
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OIST初の日本語ポッドキャストシリーズでは、ラジオパーソナリティーやライターとして沖縄で活躍中のナガハマヒロキさんが「OISTポッドキャスターインレジデンス」となって、グローバル・バイオコンバージェンスイノベーション拠点の取り組みをご紹介します。 ...
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OIST初の日本語ポッドキャストシリーズでは、ラジオパーソナリティーやライターとして沖縄で活躍中のナガハマヒロキさんが「OISTポッドキャスターインレジデンス」となって、グローバル・バイオコンバージェンスイノベーション拠点の取り組みをご紹介します。 ...
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OIST初の日本語ポッドキャストシリーズでは、ラジオパーソナリティーやライターとして沖縄で活躍中のナガハマヒロキさんが「OISTポッドキャスターインレジデンス」となって、グローバル・バイオコンバージェンスイノベーション拠点の取り組みをご紹介します。 今回のゲストは、グローバル・バイオコンバージェンスイノベーション拠点のプロジェクトリーダーのニコラス・ラスカム教授と、OIST...
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ラジオパーソナリティーやライターとして沖縄で活躍中のナガハマヒロキさんが、「OISTポッドキャスターインレジデンス」となって先日行われたシンポジウムをリポートします。本ポッドキャストはOIST初の日本語ポッドキャストシリーズです。 ...
info_outline雨の日も、風の日も。沖縄本島の各地で、その場所の自然を24時間365日モニタリング。「OKEON美ら森プロジェクト」と名付けられたプロジェクトは、沖縄の生物多様性をリアルタイムで記録し、研究者へ貴重なデータを提供するとともに、地域や教育機関との連携にも力を注いでいます。
このポッドキャストでは、プロジェクトの現場を支える3名のスタッフが、沖縄県で活躍するDJのナガハマヒロキさんのインタビューに応えながら、プロジェクトと未来への思いを語ります。
地球温暖化や生物多様性の喪失といったグローバルな課題が、沖縄にどのような影響を与えているのか——。
その答えを探るために、沖縄本島全域24地点に設置されたモニタリングサイト「OKEON美ら森プロジェクト」です。
このプロジェクトを進めているのは、沖縄科学技術大学院大学(OIST)の環境科学・インフォマティクスセクション。2015年にスタートし、現在も継続してデータ収集を行っています。
同セクションのリサーチサポートスペシャリスト・小笠原昌子さんは、沖縄の生物多様性の高さについて次のように語ります。
「日本国内で確認されているアリの種は約300種ですが、そのうちの150種、つまり半数が沖縄に生息しているんです。」
沖縄の自然は、国内外の研究者にとっても注目のフィールド。プロジェクトの目的は、こうしたデータを活用して世界水準の研究を進めると同時に、地域社会とも連携して地域に還元していくことにあります。
もう一人のリサーチサポートスペシャリスト・諏訪部真友子さんは、このプロジェクトの独自性を次のように説明します。
「やんばるのような森林地域だけでなく、都市部や農地などさまざまな環境でモニタリングを行っているため、沖縄本島そのものが研究モデルとして活用できます。」
得られたデータは、気候変動などのグローバルな環境課題を地域スケールで捉えるための重要な手がかりにもなっています。
フィールドでのモニタリングを支えるのが、リサーチサポートテクニシャンの金城利寛さんです。収集しているデータの内容について、こう語ります。
「テント型トラップで採集した昆虫、ボイスレコーダーで録音した自然音、設置カメラで記録された動画、気象データなど、多様な視点から自然環境をとらえています。」
これまでに蓄積されたデータは、さまざまな研究や社会的対応にも活用されてきました。たとえば:
台風などの極端気象時に、自然音の変化から環境への影響を探る研究
ヒアリなど有害外来種への対策
野生イノシシの分布を動画記録から特定し、豚熱(CSF)対策に貢献
また、地域社会との連携の一環として、タイの高校と沖縄県立球陽高等学校の生徒たちによる環境教育プログラムを積極的に支援しています。プロジェクトメンバーは高校生たちにアリの調査・研究手法を指導し、研究力の向上、そして国際理解教育の一助ともなっています。
小笠原さんは、「どんなに小さなことでも、このプロジェクトのネットワークを活用して成果を得てほしい」と語ります。
そして、沖縄県出身の金城さんは、次のように締めくくりました。「この美しい島の多様な自然を未来へ残していくためには、モニタリングを継続していくことが、問題に正しく対処していくために大切だと思っています。」
プロジェクトメンバー3名によるインタビューは、2025年3月に収録されました。
OKEON美ら森プロジェクトがめざす、リアルタイムモニタリングによる環境資源の保全と活用の姿を、ぜひお聞きください。
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このポッドキャストは、科学技術振興機構(JST)「共創の場形成支援プログラム(COI-NEXT)」の支援を受けて実施しました。
- OIST COI-NEXT グローバル・バイオコンバージェンスイノベーション拠点紹介のウェブサイト(英語のみ): https://www.oist.jp/coi-next
- 共創の場形成支援プログラム COI-NEXTについて(外部リンク )