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8: お客様の真実を導き出す!

ビジネス達人の教え

Release Date: 10/26/2020

80 セールスパーソンの「CARES」 show art 80 セールスパーソンの「CARES」

ビジネス達人の教え

セールスの皆様、日々、様々なチャレンジを楽しみながらお仕事をこなしていらっしゃることと思います。セールスのお仕事はお客様の幸せを紡ぎだすお手伝いができる素晴らしいお仕事です。お客様は日々、沢山の情報に溢れ、多くの選択肢がある中から、何かを選択して生きているのです。そんなお客様を気遣うセールスパーソンになれれば、私たちはお客様にとって、単なるセールスパーソンの域を超えた良きアドバイザーとして信頼しあう関係性が産まれるのです。...

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#79 心に残る自社紹介 show art #79 心に残る自社紹介

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皆様は、プレゼンの冒頭はどのような工夫をされていらっしゃいますか?                                 プレゼンにおいての第一印象についてはこれまでもこのポッドキャストでお話ししてまいりました。...

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78 チャレンジを導くリーダー show art 78 チャレンジを導くリーダー

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リーダーはチームメンバーから好感を持たれ、チームメンバーお一人お一人の視点にたって物事を見、しっかりとお話しを聴く。これが、大切です。このことは、このポッドキャストをお聴きの方でしたら、ご存じだと思います。それぞれのチームメンバーが何を望んでいるのかを理解することは、エンゲージメント向上には欠かせない要素なのです。「リーダーは嫌われてなんぼ」という言葉に逃げて、自分の好感を持ってもらえるように取り組む事を後回しにしているリーダーの方は、エンゲージメント促進の機会損失ですね。今日のビジネスの世界では、賞賛の仕方を学び、成長機会をうまく提示する必要性が多く語られております。リーダーが笑顔を絶やさず、感謝の気持ちを伝えることは、チームメンバーのみならず組織にとっても素晴らしい変化をもたらすでしょう。お一人お一人のメンバーにその方の価値を伝えることは、彼ら自身が自分と自分の仕事に誇りを持つための鍵となります。リーダーは支持命令をするよりも、良い聞き手になり、チームメンバーの自発的な行動を促し、成長意欲を刺激することが求められます。そのように心理的安全性が担保されている組織はチームメンバーの挑戦を促すのです。...

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77 セールスの9原則 パート2 show art 77 セールスの9原則 パート2

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1936年に出版されて以来、あらゆる自己啓発書の原点となった、デール・カーネギーの著書「人を動かす」。この書籍はセールスの皆様への応援メッセージも沢山ちりばめられています。今回も前回に引き続き、セールスの視点からデール・カーネギーの人間関係の原則を見て参りたいと思います。 改めてセールスに有効なデール・カーネギーの原則のうち、9つの原則を確認しましょう。  1)誠実な関心を寄せる ...

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76 セールスの9原則 パート1 show art 76 セールスの9原則 パート1

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1936年に出版されて以来、あらゆる自己啓発書の原点となった、デール・カーネギーの著書「人を動かす」。セールスの方々にも、この本は大変有効です。 プラトン、ソクラテス、マルクス アウレリウスなどは1936...

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#75話始める前に聴き手の心をつかむ show art #75話始める前に聴き手の心をつかむ

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1993年1月31日、パセデナ。マイケル・ジャクソンがスーパーボウルに出演した時の事です。スモークの中から突然ステージに飛び出し、右を向いてマイケルたるポーズでピタリととまりました。そのポーズは1分8秒間に及びました。微動だにしません。一分8秒後、一転して左を向き、サングラスを取り、さらに20秒間同じポーズを取り続けます。10万人近いファンが熱狂するスタジアム全体を想像してみてください。その観衆を前に、言葉を発せず1分以上も動かずに立ち続けるには、とてつもない度胸と自己信頼が必要です。 ...

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74 リーダーに求められるコミュニケーションの極意 show art 74 リーダーに求められるコミュニケーションの極意

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 プレーヤーとしては泣かず飛ばずだったスポーツ選手の方が、素晴らしい指導者として成功することはある。というお話しはお聴きになったことがあると思います。私たちの身近なビジネスのシーンでも有能なプレーヤーがチームを率いる事に長けているわけではない事例は沢山ご存じだと思います。...

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73 組織変革の中で生きるセールスの皆様へ show art 73 組織変革の中で生きるセールスの皆様へ

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セールスの皆様、自分が所属する組織体制の変更、変革の影響を受けたことがあると思います。組織統合や吸収合併または人事異動により組織のトップが変り、これまでと違う方針に変わってしまった。その事により、これまでスムーズに行われていたビジネスに影響が及ぶこともあります。それから5年後ならまだしも1年後にさらに別の方が就任し、再び方向転換するということも稀ではありません。トップの交代により、現場は右往左往するという構図です。...

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72 日本のプレ禅テーション show art 72 日本のプレ禅テーション

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年末年始、忘新年会のシーズン。様々なイベントで、スピーチをお聴きになる機会も多かったのではないでしょうか。 印象に残ったスピーチはありましたか? そしてそれらは、どうして皆様の心に残りましたか?  昨年末、フランス人のマーケッターのJsanと、とても興味深いお話しをしました。...

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71 自分で自分を「整える」ということ show art 71 自分で自分を「整える」ということ

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71 自分で自分を「整える」ということ...

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セールスという職業には探偵のようなスキルが求められます。と聞いたらちょっとワクワクしませんか。確かに、セールスのお仕事は、確実な情報や価値の高い情報、情報源をめぐり、様々な綿密な調査を行い「真実」を導き出します。まずはお互いにお探しの物を手探りで探すダンスのような段階を経て、真実に迫っていきます。真実を導き出し、お客様に私達の提供するソリューションに投資をすることにワクワクしていただく。それまでには多くの貴重な時間を互いに投資することもあると思います。セールスとして、お客様の心を開き、情報をいかに多く、正しく、集められるかは、とても大切です!

 

さて、本当に大切な時間を費やすべきお客様の為にしっかりと時間を使えていますか。セールスパーソンは一人でも多くの見込み客とお話をすることを重んじる余り、お客様の発するシグナルに気づかぬふりをしていたりすることもあるかもしれません。セールスパーソンの私達は、見たいものを見て、聞きたいことだけを限定的に聞いていたり、解釈したいように解釈する傾向にあるといわれています。

 

セールスの私達の現状は、ちょっと「心もとないセールスファネル」と「間近に迫る期日」との間に緊張感でいっぱいの日々。お客様とのミーティングの約束がないよりは、約束を取り付けた方がいいと思っています。セールスパーソンの中に、そのミーティングにより奇跡的に販売にこぎつけられるかもしれない。という淡い期待が存在しているのです。事前にお客様についてもう少し知ってさえおけば、そしてお客様が発するサインを事前にしっかりと見逃がさずにキャッチしておけば、お互いの時間を他の事に有効に使うことができていたかもしれません。実際は、可能性を少しでも多く持ちたいという希望から、とりあえずは見込み客とのミーティングを持ち、販売にこぎつけないかもしれない心配は後まわしにしていたりします。

 

トライ&エラーまたはトライ&ラーンという言葉もあるように、様々な可能性に賭ける事はチャレンジ精神を醸成する意味では、とても素晴らしいセールスパーソンの心構えとも言えます。もちろん、お互いに時間がたっぷりあるという場合は、沢山の方々とお話するのも良いと思います。お互いに何らかの学びがあり、共鳴することもあります。

 

実際は、現代のビジネスパーソンは皆様お忙しいのが現状です。お互いの「限られた時間」という財産を大切にするという意味でも、実際にお取引に至る方の為に時間を丁寧に使えたら良いという願いもあります。そういう意味では、真摯に相手に関心を持ち、質問をして、その大切なお客様を見極めることも大切です。

 

大切にすべきお客様に出会った後にも、たまには探偵泣かせのお客様もいらっしゃると思います。つまり情報を引き出すことがなかなかできないお客様にはどのように対応すればよいでしょうか?

 

探偵泣かせのお客様にはどう対応しましょうか。

信頼を築くために、自社の事業内容や他の企業への実績を伝え、このお客様に対してできそうなことも提案します。そのうえで、謙虚なトーンで「もしかしたらお客様に対しても同じことができるかもしれません。」と伝えます。そして「それが可能かどうか知るために、いくつか質問させていただいてよろしいでしょうか?」と加えます。つまり、質問をする許可をもらうのです。

 

もちろん、許可をもらったとしても、お客様がお話してくださるのは氷山のほんの一角の、そのまた一角にすぎない可能性もあります。セールスパーソンに自らの全体像を明かしてくださるお客様は多くはないのです。私達が耳にするのは全体像ではなく、ほんの一部であることがほとんどです。ということは、この時点では私達がお客様の問題をきちんと把握したと思うには気が早いということなのです。この辺りで私達は早々に「お客様のお役に立ちたい」モードに突入して相手が口にした問題に対して解決策を考えようという誘惑にかられます。お客様との約束を早く取り付けようと意気込んでいるときは特にそうかもしれません。

 

どうすれば良いかというと、お客様の為を想い、関心を持って、十分に深掘りし、お客様の話を念入りに確認してから行動を起こすのです。そのためには、お客様からの情報についてフォローアップの質問をします。お客様が口にしたいくつかの課題点をまとめて、どの課題解決の優先順位が高いかお客様に説明してもらうのがよいでしょう。これは、デール・カーネギーが言う、相手にその意見を自分のものと思わせ大切にしてもらうという効果もあります。お客様にとって大切な課題解決にこそ私達の力を注ぐべきなのです。

 

そのためには、お客様が納得し、安心してセールスパーソンに情報を開示してくれるようになることが鍵です。つまり、セールスの場においてもサイコロジカル・セーフティー、心理的安全性が大切ということなのです。私達がお客様のお役に立てるようになるためには、お客様との信頼構築に丁寧に時間を割くことが重要なのです。高い信頼を築ければ、お客様の心を開き、お客様が実際に直面している問題や解決したい課題、心の声までもお聴きすることができようになるのです。

 

私達が目指すのは、お客様との生涯にわたるパートナーシップを築く事です。お客様とは一度限りのお付き合いではなく、いつも声をかけてもらい、相談をしていただけるような関係性です。お客様は安心安全な環境で自分でも気づいていないような心の声を明らかにしてくれたセールスパーソンといつまでもお付き合いしたいと思ってくれるのです。そのために、大切なお客様の為に時間をかけて信頼を築き、真摯に真実を導き、見極めたい!という情熱を持つことが大切ということです。

 

そう、セールスのお仕事はお客様の心を開き、真実を導く、心優しい正義の味方!なのです。