ビジネス達人の教え
「ビジネス達人の教え」は100年以上の実績があるデール・カーネギー・トレーニングによる豊富なコンテンツを提供しています。このポッドキャストは、ビジネスの中でのリーダーシップ、セールス、プレゼンテーションスキルに関心がある方に向けて配信しています。
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95 穴をあけられないプレゼンがある日に体調が優れない時は!?
12/16/2024
95 穴をあけられないプレゼンがある日に体調が優れない時は!?
ビジネスプロフェッショナルとして、どうしても外せない大事な商談やプレゼン、、、そんな時に体調が優れない!という場面を経験したことがある方は多いと思います。「体調が悪くても絶対に穴をあけることができない!何としても行かなくては・・・」と考えることもあるでしょう。その判断が必要な瞬間、またはそれしか選択肢がないという状況は確かにあるかもしれません。 皆様はそうした状況に備えるために、普段から何か対策をしていらっしゃいますか。 私自身、体調がすぐれない中でポッドキャストの収録を強行するかどうか迷っていた日がありました。そのとき、あるクライアントのSさんから全く別件でお電話をいただきました。会話の最後に「もしかして、佐々木さん、体調が悪いんですか?お声の感じからそんな気がしまして・・・」と言われ、その瞬間、その日は収録を中止する決断をしました。リスナーの皆さまをお待たせしてしまうことにはなりましたが、結果的には、聞き苦しいエネルギーを発信しない選択が正解だったと思っています。 コロナ禍を経て、「体調が悪ければ休む」という文化が浸透しました。この流れは、「疲れ切る前に休む」という新しい価値観を育てるきっかけにもなっています。この「休む勇気」は、ただの自己保護ではなく、私たち自身のセルフブランディングの一環でもあります。 時には、どうしても体調が整わない場合に、プレゼンや収録を延期するという選択肢も視野に入れてみてはいかがでしょうか。無理をして中途半端な印象を与えるよりも、誠実に自分の状態を見極めることで、プロフェッショナルとしての信頼を守ることができます。 プレゼンは、何を言うかだけでなく、どのようなエネルギーを届けるかが重要です。言葉以上に、その人の表情や声、姿勢などの非言語情報には、生き方や価値観がにじみ出ます。だからこそ、プレゼンターが聴き手の前に立つ準備を整えることは、すでにプレゼンの一部なのです。疲れ切った状態では、どんなに内容が素晴らしくても、そのメッセージを十分に伝えることは難しくなります。 例えば、政治家や経営者といったリーダー層を見ると、「健康的でエネルギッシュな印象」を与える方に自然と信頼が集まり影響力が増していることが分かります。その力強さや明るい表情、元気な声が、リーダーとしての存在感をさらに高め、周囲の期待を支える大切な要素になっているのです。 どうしても休めない場面を乗り越えるためには、普段から体調を整え、心身の状態が安定していていることが大切です。そして、もし準備不足や体調不良を感じた場合には、自分自身に正直になり、休むという選択も聴き手への配慮の一つになります。それが聴き手への誠実さとなり、信頼につながるのです。それは、長い目で見ればセルフブランディングの一環です。元気な状態でステージに立つことで、ただ内容を伝えるだけではなく、臨場感や共感を聴き手に届けることができます。プレゼンは、言葉を超えたエネルギーを届ける機会です。私たちが最高の状態で臨むことで、聴き手と共有した時間は特別な価値を生むものなのです。 ですから皆さん! 絶対に穴をあけられない!そんな時、その穴を、無理に偽物の自分で埋めるのはやめてみましょう!そうすれば、長期的に自分のブランドを確立できます。
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94 自分と仲よしになると、慕われるリーダーになれる!
12/05/2024
94 自分と仲よしになると、慕われるリーダーになれる!
リーダーになった皆さん、、、これまでの努力や成果が認められ、リーダーとしての一歩を踏み出しました。リーダーとしての役割は、自分自身の成果だけでなく、チーム全体の成長をサポートし、成功へと導く責任が求められます。プレイヤーのころは自分の成果にフォーカスしていれば良かったかもしれません。リーダーになった途端に、これまでのやり方では人は動かないしついてこない。そんなお悩みをお持ちの方も多くお聴きくださっていると思います。 リーダーシップは、絶妙なバランスが必要です。強引な姿勢では反感を買い、逆に自信が足りないと信頼を得るのが難しくなるかもしれません。この状況を楽しみながら、前に進むにために、自信が欲しい!でもどうやったら自信を持てるか分からない。。。悩めば悩むほど逆の方向に行ってしまいがちですね。そんな皆さんに向けて、今日は、自信を深めていくための4つのステップをご紹介します。 1. 自己を受容する。 自分を受け入れるということです。 特に新しくリーダーになった方は、経験豊富なリーダーと自分を比べて、不安を感じることもあるでしょう。でも、皆さんがリーダーに選ばれたのは、これまでの経験や実績が評価されたからです。そのスキルや知識は、今日突然湧き上がったものではありません。リーダーシップは一朝一夕で身につくものではありませんが、自分の力を信じ、焦らず成長を楽しむことが大切です。とはいえ、自分のことは小さく見えてしまったりするものです。等身大の自分を認めることはある意味チャレンジです。周りを見渡してもお分かりのように、リーダーは自分の素晴らしさを証明しようとすればするほど、周りとの心の距離は広がります。それよりも、チームメンバーの成長を自分の事のように喜び、サポートするリーダーこそ周りから慕われるものです。そして、チームメンバーの成功をサポートすることで、自身の成長も促されるものです。自分らしいスタイルで、無理なく歩みを進めているリーダーに、人々は惹かれるのです。 2. 自尊心を育む 忙しい私たちは、これまでの成果を振り返らずに、次々と常に次の目標へ向かいがちです。しかし、少し立ち止まり、自分を見つめ直すことで、自分の強みや特性を再確認できます。そうすることで安心して今に集中でき、自分を信頼できるようになります。自分を認めることができていないと、知らず知らずに人を落として自分を持ち上げたり、、、リーダーとして、つい、望ましくないふるまいをしてしまいます。 それを防ぐためにも、自分を理解し、自分の過去もこれからも応援してあげられる人になりましょう。リーダーとして必要なスキルや価値観は、自分の経験から自然と育まれてきたものです。それを改めて認識し、今後に応用することで、自信を深める基盤が整います。誰かからの評価で自分の価値を決めるのではなく、自分で自分を信じる力を糧に新らしい挑戦に活かしていきましょう 3. リスクをとれる 言い換えると失敗することを恐れないとも言えます。せっかくなら、チャレンジすることを楽しめるようになれると最高だと思います。 前半でも申し上げましたが、リーダーとして重要なのは、すべてを自分で抱え込むのではなく、メンバー一人ひとりの成長を支援し、彼らが力を発揮できる環境を整えることです。その結果、チーム全体の成功が自分自身の成功へとつながります。挑戦を楽しみながら、リーダーシップを発揮していきましょう。最善を尽くしたのであれば、結果はどうであれ、リスクを取り行動を起こしたその部分だけでも自分を褒めて上げられたら心が軽くなることでしょう。 4. 自分との対話を大切にする 時には、自分に対しての否定的な声が心の中に響き渡ることがあります。そんな時は、意識して自己対話を取り入れてみましょう。自分の本心や心の声を無視することで、自分が自分を否定していることから自信を失っているのです。本当はどうしたいのか。なぜそそうしたいのか。自分に向き合うことで、視点や解釈が変り、実際に目の前の現実が変わっていなくても世界が明るく見えることもあります。心が軽くなる本を読んだり、動画や音声を視聴したり、モチベーションを高めるコンテンツを日々の生活に取り入れることもお勧めです。自分に必要な気付きが他の方の言葉や声を通じ、もたらされたりするものです。インプットする言葉のみならず、耳にする音、響き、環境全般を意識的に心地よいものにしていきましょう。そうすることで心の余裕を持つことができ、自信は自然と育まれます。 いかがでしたでしょうか。 これらの事は一度行ったら瞬間的に変わるわけではありません。何度も何度も自分に向き合い、深度を深めていく必要性があります。繰り返し自分に向き合っていくうちに、大きな自信が自分自身の中から溢れだします。自信は自分では見えないものですが、あふれ出た自信は確実に安心感として周りの方々に伝わるものです。 ですから皆さん、等身大の自分を認め自分であることを楽しみましょう。そうすれば周りから信じて頼られるリーダーになります!
/episode/index/show/bijinesutatsujinnooshie/id/34300250
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93 セールスのストレスを味方に変えるヒント
11/18/2024
93 セールスのストレスを味方に変えるヒント
セールスのお仕事は、日々の成果を求められるなかで挑戦の連続です。相手があることですから、、、自分の努力だけでどうにもならない!!!ということで、気持ちだけが焦るという相談も沢山お聴きします。それでも、私たちは工夫次第で心の余裕を持ち、前向きに進むことができます。ここでは、ストレスを味方に変え、セールスパーソンとして、より充実した日々を過ごすための実践的な方法をご紹介します。 ストレスを感じると、集中力や生産性が低下しがちですが、逆に心を整えることでパフォーマンスはぐっと上がります。セールスは、時に感情のジェットコースターのように感じられることがあります。遊園地であれば、わざわざスリルを感じ味わいたいがために、わざわざお金を払ってジェットコースターに乗ります。セールスの仕事の場面でも、私たちはその感情のアップダウンからくるストレスを味方につけることができたら、どんなに素晴らしいことでしょうか。 例えば、「今の自分には難しい」と思うのではなく、「どうすればできるだろう?」と考える癖をつける事。この小さな転換が、ストレスを軽減し、自信へとつながります。 それでは、デール・カーネギーのストレスマネジメントの原則からセールスの皆様にお勧めできる5つの方法をご紹介します。 1. 今日という一日の区切りで生きる:「今日」に集中するということです。 過去や未来にとらわれすぎると、心が疲れてしまいます。今日という一日に目を向けて、今できることに取り組みましょう。計画は未来のために立てつつも、心配するのではなく、今に集中し一歩ずつ進むことを心がけてみてください。 2. 最悪の事態を想定する: 問題が大きく感じられるときは、冷静に「最悪の事態」を考えてみましょう。良く売れているセールスパーソンの方に、プレッシャーに打ち勝つ方法をお聴きしたら、その方は「昔先輩に、死ぬわけじゃないから、おもいっきりチャレンジしたほうがいい」と言われた。と言っていました。それを聴いてからは、どんなチャレンジに向かうときも冷静に、自分にできる具体的な解決策を考えられ、不安が和らぎ、行動に移しやすくなったそうです。 3. 問題を整理して書き出す 紙に「問題点」「原因」「解決策」「最善の選択肢」を書き出してみましょう。このシンプルな方法は、頭の中を整理し、次に何をするべきかを明確にしてくれます。現代の科学でも証明されているように、心のモヤモヤを言語化しアウトプットすると心が軽くなります。 4. 不可避に逆らわない:変えられないことを受け入れるということです。 すべてをコントロールしようとすると、心が疲れてしまいます。変えられないことを受け入れ、その中で自分にできることを見つけることで、心の負担が軽くなります。 5. 恩知らずを予期する:期待を手放すともいえると思います。 他者に対する過剰な期待がストレスになることもあります。期待を少し手放し、結果を客観的に受け止める練習をしてみましょう。「今は提案が選ばれなかっただけ、自分が否定されているわけではない」と考えると、次の機会に向けて前向きに進めます。そして、お客様候補は5万といらっしゃるのです。自分にあったお客様とお互いにハッピーハッピーなお取引ができたほうが、将来的に幸せです! そして、ポジティブなセルフトークを取り入れることもお勧めです。 セルフトーク(心の中での自分との対話)は、思いがけず大きな影響を与えます。例えば、「忙しすぎて、とうてい全部終えられない」と思う代わりに、「優先順位をつけて計画すれば、重要なことだけでも終えられる」と言い換えてみましょう。ポジティブな言葉が、行動のきっかけを作り、心の余裕を生み出します。 ストレスを味方にするために、これらの方法は、忙しいセールスの皆様の日常の中でも取り入れやすいものだと思います。ストレスを完全に無くすことは難しいかもしれませんが、考え方を少し変えるだけで、ストレスを乗り越える力が湧いてきます。 ですからみなさん、小さな一歩から始めてみましょう。そうすればストレスを味方にし、さらに前向きな毎日を作ることができます!
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92 スタビー6本分の距離感!?イメージで伝えるプレゼンテーション
11/09/2024
92 スタビー6本分の距離感!?イメージで伝えるプレゼンテーション
想像してみてください。大切なプレゼンの準備をしているとしましょう。テーマはすでに決まっています。まずは、以前作ったプレゼン資料を開き、どれを残してどれを削るかに悩んでいる状態・・・。 はい、多くの方はプレゼンの準備は資料やビジュアル作成、データ集めからスタートします。ここで少し発想を変えてみましょう。資料に頼るのではなく、私たちが話す言葉だけで聴き手の脳内に鮮明なイメージを描かせるようなプレゼンを目指してみるのです。 実は、聴き手の想像力を刺激して、頭の中でビジュアルを描かせることは、単なる情報提供以上に効果的だと近年の研究が証明しています。私たちの脳は、データよりもイメージやストーリーに強く結びつき、そこから生まれる感情や経験とともに記憶されやすくなるのです。さらに、このアプローチはエンゲージメントを高める効果もあります。プレゼンが一方通行ではなく、聴き手と共に旅をしているような感覚になるのです。 プレゼン資料を作り込んだプレゼンは、見栄えは良いのですが、、、気を付けたいことがあります。資料が強調されすぎて、プレゼンターである私たち自身の存在が薄れてしまう可能性があるのです。それなので、新しい視点でプレゼンを校正してみてはいかがでしょうか。つまり、「どの資料を使うか」を考えることからプレゼンの準備を始めるのではなく、「聴き手にどんな絵を想像してもらいたいのか?」という視点で準備をスタートしてみるのです。 実際に「それは3年前のことで、その日はニューヨーク、マンハッタンに大雪が降っていました。」とプレゼンをスタートすれば、私たちは雪に覆われた映画のワンシーンのようなニューヨークの街並み、資料なしでも思い描くことができます。一気にプレゼンのストーリーに引き込まれてしまいます。 後半では、さらに難しいことを分かりやすく、はなすプレゼンについてお話しして参ります。 事実を事実として過不足なく伝えても相手の記憶に残らなければ意味がありません。その点で、弊社のオーストラリア人の社長のエピソードは、大変ユニークだと思いましたのでご紹介します。それは、彼の大学の同級生がブリスベンから離れた場所に住んでいたそうです。ブリスベンからの距離を訊ねたところ、その同級生の方は「到着するまでにスタビー6本飲むくらいの距離だよ」と表現したそうです。もちろん今では違法ですが、当時のオーストラリアでは一般的に「スタビー、すなわちビールの小瓶」の本数で距離感を示すことはよくある事だったと教えてくれました。このようにユニークで具体的な表現をすることで、イメージが頭に浮かびやすくなり、ただ単純に「〇〇キロ離れている」という数字を伝えるよりも、道中の様子やなど多くの映像が脳内に再生され、聴き手の印象に残りやすくなるだけでなく、聴き手との心の距離も縮まります。 データや統計も大事ですが、羅列するとどうしても抽象的になりがちです。ですが、データをストーリーに溶け込ませると、情報が一気に身近で意味のあるものに変わります。例えば、「面積はフットボール競技場3つ分です」と言うより、「フットボール競技場3面が横に並んでいると想像してください」というように実際に脳内に絵を描けるように話すほうが伝わりやすく感じませんか? もちろん、プレゼンの資料が全く無駄というわけではありません。百聞は一見に如かずですから、写真1枚がスライドに映し出されることで、メッセージを補強することができます。ただし、詳細なテキストや表、数字がずらりと並んだ資料は、情報共有という意味では有効ですが「印象に残るプレゼン」という文脈においてはインパクトに欠けてしまいます。 実際に最近、拝見したプレゼンは、複数のプレゼンターの方々が自社の取り組みや業界の動向をスライドを使い、データや詳細を伝えるプレゼンを行った後、同じ方々がスライド無しでパネルディスカッションを行うというものでした。パネリストの方々がスライドを全く使わず自分の言葉でたとえ話や比喩表現を用いて話してくださったので、スライドを用いたプレゼンよりもパネルディスカッションのほうが、聴き手が脳内に絵を描きながらプレゼンを前のめりで聴くことができ、会場全体が一体感を感じることができました。 ですからみなさん、話す時は聴き手の心の中に絵を描かせましょう。そうすれば、私たちのメッセージが聴き手の心の中で長く生き続けます。
/episode/index/show/bijinesutatsujinnooshie/id/33856507
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91 急がば回れ!指示命令をせずに人を動かす!
10/22/2024
91 急がば回れ!指示命令をせずに人を動かす!
リーダーの皆様は、時間が限られている中で、多くのタスクに取り組んでいらっしゃいます。やるべきことがたくさんあり、メール、会議、そして多くの決断に追われる日々です。私たちは時間を有効に使うことを求められ、効率的に行動しようと努力していますが、時にはその忙しさが私たちのコミュニケーションの仕方に影響を与えることもあります。様々なタスクをこなす中で、チームメンバーに、次に何をすべきかを的確に最短距離で伝えようとするあまり、指示命令をしてしまい、かつ、その行動を行うべき理由や背景を省略してしまうことが往々にして起こります。 常にこのポッドキャストをお聴きの皆様は、指示命令をすることのメリットデメリットは想像がつくことだと思います。デール・カーネギーはこのように言いました。「自分の意志に反して説得された人は、それでもなお自分の意見を変えることはない。」。これは、背景や理由を共有せずに指示を出すと、相手はどのように感じるかに言及しています。指示命令や考えを押し付けられた聴き手は、当然一方的に伝えられた指示命令を自分の意見としてのオーナーシップを持つことはありません。強制的に押し付けられた方は、その指示命令にまたは指示命令を出した方に対して反発心を持ち、能動的な行動には結びつかず、結果作業効率が下がったりミスを連発したりすることが散見される、、、という事態に発展しそうだということは想像に難くありません。また、デール・カーネギーはこうも言っています。「人々が世界を創造する手助けをすることができれば、彼らはその世界の所有権を感じるようになる」。世界とは少々大げさに聞こえるかもしれませんが、ここでは脳内にクリエイトされる世界が私たちの世界です。その世界が自分の手中にあると感じさせてもらえたとしたら、人々は取るべき行動に対する責任感や意欲を感じるようになり、行動も前向きになり、スピードも集中力も増し、ミスも少なくなるという好循環が生まれるのです。 リーダーとして、私たちが目指したいのは、チームメンバーに能動的に動いてもらうということ。単に指示命令を出すだけでは逆効果になってしまうという事を理解したうえで、それでは、我々はどうすれば良いのでしょうか。皆様はしっかりと背景を共有するということはできてますか?さらに、時間が許すならば、チームメンバーに意見を求め、取るべき行動のアイディアを自ら出してもらい、行動してもらうという環境を整えること。それができてますでしょうか?そうすることで、チームメンバーは自分のアイディアを尊重してもらえたという「前向きな感情」で行動を起こします。前向きな感情を持ち、行動を起こしてもらうように促すことは、一見時間がかかるように見えますので、効率が悪いのではと思われがちです。指示命令をし、すぐに行動に移してもらったほうが効率が良いのでは?と思う方もいらっしゃるかもしれません。この回り道のように見えるアプローチこそ、メンバーが持続的に高いモチベーションで質の良いパフォーマンスを発揮し続けてくれる秘訣です。結果的には恒常的に高い成果を得ることにつながり、チーム全体のアウトプットにも影響を及ぼすのです。 このような環境が整えば、チームメンバー一人ひとりのモチベーションも向上し、チーム全体が一丸となって目標に向かって進むことができます。そのことで、エンゲージメント向上にもつながります。メンバー1人1人が同じ絵や映像を脳内に再生し、それを基に、ディスカッションが生まれる環境下で、皆で一緒に判断をしていけばいいわけです。一度、そのような循環がうまく作りだせれば、リーダーの仕事は楽になり、余裕が生まれ、よりメンバーの育成や、本来リーダーが取り組むべきタスクに集中できるというゾーンに入ることができるのです。 ですからみなさん、メンバーお一人お一人にその考えを自分の物だと思ってもらえるようにしましょう。そうすれば、職場全体が効率よく働けるサイクルがまわり始めます!
/episode/index/show/bijinesutatsujinnooshie/id/33545332
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90 セールスで感情的にならないために!
10/07/2024
90 セールスで感情的にならないために!
セールスの皆様、日々のストレスを感じることが多いと思います。皆様には、どのようなストレスがありますか? やはりよく耳にするのは、「思う結果が得られない、つまり、クライアントが購入してくれないと、つい感情的になってしまいます」という声です。多くの方が同じように感じているのではないでしょうか。一方で、どんなピンチにも動じず、楽しみながらお仕事をしているセールスの方々にお会いする機会も実は、増えてきました。彼らは共通してこうおっしゃいます。「まービジネスはビジネスです。個人として拒絶されているわけではなく、ただ私たちの提案がクライアントの今の状況に合っていないだけだったと思います。」クライアントの選択には、見えない要因も多くあります。だからこそ、感情に流されず、心を落ち着けて次のチャンスに目を向けることが大切なのです。 もちろん、期待通りの結果が得られないときに落ち込むことも自然です。「もっとできることがあったかもしれない」と思うこともあるでしょう。しかし、私たちは負の感情に振り回されるのではなく、信頼されるアドバイザーとして軸をしっかりと保つべきなのです。たとえば、ライバル企業が選ばれたという連絡を受けた場合、「伝えづらいことを知らせてくださり、ありがとうございます」と感謝を伝え、そのクライアントの成功を心から祈ることはできていますか。そのような事が起こると、逆に今自分達とお取引をしてくださっているお客様に感謝の気持ちが湧いてくることでしょう。そして言わずもがなですが、、、感謝の気持ちを持つことは、ストレスを軽減する効果があり、結果的に自分にも良い影響をもたらします。 精神的に付加がかかる場面でも、前向きな姿勢で対応することで、良い循環を生み出すことができます。今回お取引が成立しなかったクライアントとのご縁を大切にし、常に彼らの状況に目を向け、適切なコミュニケーションを続けることが重要です。時が経てば状況は変わり、私たちが再び必要とされる瞬間が来るかもしれません。大切なのは、そんな時に思い出してもらえ、声をかけてもらえるような関係性を維持しておくという事です。 それまでの期間のフォローアップの際も、クライアントに負担をかけないよう心がけることが大切です。感情を脇に置き、3か月毎4回連絡して反応がない場合は、少し距離を置くという基準を設けるのも一つの方法です。私の場合は、クライアントに誠実な気持ちを向けられるタイミングでのみ連絡するようにしています。ニュースやSNSでその企業の話題を見た時や、そのクライアントの方が関心をお持ちだった事を経験した時などがまさにそうです。そのようなタイミングで連絡をしようと思っていた矢先に、逆に先方から連絡が来ることもあります。面白い事に、実際、常々お会いしたいと思っている方にばったり会った!ということもあります。実は、今年だけで6回もありました。それが駅だったり、カフェだったり、お買い物中だったり仕事とは全く関係のないところで偶然お会いするのです、、、 そして、セールスパーソンとして常に心に留めておくべきことは、状況が常に変わり続けるということです。クライアント企業の担当者が変わることもあります。ビジネスの展開も予測不能です。です から、モヤモヤが心を支配してお仕事が手につかない時こそ、目の前の今できることに誠実な姿勢で取り組んでいれば、どんな時でも必要なチャンスや面白い偶然が訪れる!ということを信じてみるのも一つです。思い通りに進まないことがあっても、心の在り方は自分で選ぶことができます。望んだ結果が得られなくても、心を落ち着け、心の中に余白を持てるように前向きに取り組んでいくことは心がけ次第で可能です。 ですから皆さん、低空飛行の時こそ、自分のこだわりを手放し、感謝の気持ちを思い出しましょう。そうすれば、どんな局面も楽しむ余裕が生まれます。
/episode/index/show/bijinesutatsujinnooshie/id/33342647
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89 AI時代の心が繋がるプレゼンテーション
09/27/2024
89 AI時代の心が繋がるプレゼンテーション
私たちがAIを活用することで、プレゼンテーションをより効率的に作成できる時代になりました。AIは膨大な情報からデータを集め、短時間で魅力的なスライドを作ることができます。これは非常に便利なツールです。 AIが提供するのはあくまで「素材」や「土台」。ここから自分らしいプレゼンテーションを作り上げるのは私たちの役目です。AIを使ってコンテンツを簡単に作ることもできますが、さらにそれを、ストーリーテリングを用いてプレゼンを行っている方のお話しをお聴きすると、さすがだなーーー。と聞きほれてしまいます。ストーリーテリングは私たちが経験した物語を語る事です。実際に経験した私たちが自らの経験談を話すからこそ、人を惹きつけ魅了するのです。自分にしか話せないストーリーこそ、パワフルで、聴き手を巻き込むものなのです。 デール・カーネギー氏が存命のころには想いもよらなかったテクノロジーが開発された今、AIのテクノロジーの恩恵を頂きながら、効率を上げつつ、私たちが持つ人間らしい魅力をプレゼンテーションにどう活かすかが鍵です。特に、聴き手とリアルなつながりを持つことが重要です。だからこそ、私たちはAIを上手に取り入れながら、自分のストーリーを自分らしく伝えることで、聴き手の心を動かすことができるのです。 AIはプレゼンテーション作成における強力なサポートツールです。データや資料を集める時間を短縮し、整理された形で情報を提供してくれるので、私たちはよりクリエイティブな部分に集中することができます。その上でプレゼンの成功にはやはり自分の声や経験を伝えることが欠かせません。 何を話すかはとても重要ですが、どのように話すかもおろそかには決してできません。例えば、ジェスチャー、声のトーン、ボディランゲージ、アイコンタクトといった要素は、プレゼンに命を吹き込むものです。これらはAIでは再現できない、人間だからこそできる力です。これらをうまく使うことで、聴き手に強い印象を残し、聴き手とのつながりを深めることができます。プレゼンの場に一体感が生まれるのです。 現代は情報過多の時代で、聴き手の集中力を引きつけ続けるのは簡単ではありません。インプットした情報や知識は記憶に定着せず、忘れ去られます。ですが、聴き手は内容は忘れたとしても、プレゼンを通して感じた事は忘れないのです。だからこそ、私たちには「共感」や「物語」を通して、彼らの心を掴む力が必要なのです。AIで得たデータは一つのツールですが、そのデータに私たちの体験や情熱を加えることで、より強いインパクトを与えるプレゼンテーションが可能になります。 ですから皆さん、AIと「感情と共感」という我々の得意分野を融合させていきましょう。そうすれば、新な時代において、聴き手の心に残るプレゼンテーションを行うことができます。
/episode/index/show/bijinesutatsujinnooshie/id/33240142
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88 リーダーシップの春夏秋冬
09/11/2024
88 リーダーシップの春夏秋冬
皆さん、新入社員のころ、お仕事を始めたばかりの頃を思い出してみてください。最初のうちは、上司をよく観察しますよね。「今日はどんな様子かな? 今話しかけて大丈夫かな?」なんて、細かいところまで気になります。上司の良いところも悪いところも目に入り、つい同僚とその話をすることもあったと思います。 でも、やがて自分がリーダーになる日がやってきます。多くの場合、それは自分の仕事で成果を出してきたからこそ与えられる役割です。しかし、実際にリーダーになってみると、最初の壁にぶつかります。チームメンバーが自分と同じスキルや専門知識を持っているわけではないという現実です。さらに、彼らには子育てや介護、情熱とを注ぐ仕事以外の趣味といった異なる優先事項があるかもしれません。そんな中で、自分の経験を元にリーダーシップを発揮しようと奮闘しますが、思ったように物事が進まないことも多いかもしれません。 数年経つと、自分ひとりの力だけでなく、チーム全体の力が成功の鍵になると気づきます。ここでリーダーとしての重要なポイントが出てきます。それは、「チームメンバーがどのような個なのか、どうすれば彼らの能力を最大限に引き出せるか」を理解することです。自分が得意とする方法を押し付けるのではなく、チームメンバーそれぞれのスタイルや優先事項に耳を傾けることが大切です。それこそが本当の意味でのダイバーシティなのです。そして、リーダーシップなのです。 リーダーとして経験を積むと、メンバーそれぞれが持つ個性や強みを理解することが重要であることが分かってきます。焦って結果を求めるのではなく、まずは相手に真の関心を向け、相手を知ること。コミュニケーションに時間を割き、チームメンバーとしっかり向き合うことで、より良い結果が生まれるのです。 リーダー職の方々を対象にしたトレーニングではよくこのようなお話しをお聴きします。参加者たちは、つい自分がプレイングマネージャーから脱却できず、チームに任せられない、そしてチームメンバーが育たないことが課題であることが多いです。しかし、メンバーに関心を持ち、できているところを認めてあげることで、チームメンバーのアウトプットが高まり、自分がプレイングを続ける必要がなくなったというエピソードです。これは、リーダーがどれだけチームに信頼を寄せ、サポートするかが大きな成果に繋がる良い例です。 周囲のリーダーたちを見ていると、リラックスした様子でチームを動かしているように見えることがあると思います。彼らは時間に追われておらず、むしろ余裕があるように見え、メンバーとの対話を重視しているように感じます。実は、このアプローチこそが、成果を上げるための秘訣です。リーダーシップとは、ただ指示を出すだけではなく、人々の協力を得るためのスキルなのです。 リーダーとしてさらに高いポジションに昇進すると、今度はさらに異なるコミュニケーションスキルが求められます。指示を出すよりも、メンバーとの信頼関係を築き、協力を得ることが重要になります。昔の自分を思い出すと、せっかちに力業で押し進めようとしていた時期が、今ではずいぶん遠いものに感じるかもしれません。 最終的には、リーダーシップとは常に学び続けるプロセスであり、何をするにも遅すぎるということはありません。今日からでも新しいリーダーシップスタイルを取り入れ、自分自身を進化させていくことができます。もちろん、もっと前から着手していればよかった・・・と思う気持ちは分かります。当然ですが、私たちは今日からできることだけに目を向けて最善を尽くすことしかできません。着手するベストのタイミングは今この時なのです! ですから皆さん、チームメンバーに関心を持ち、彼らを信頼して任せましょう。そうすれば、彼らの潜在能力を引き出し、驚くほど素晴らしい成果を生み出すことができます。
/episode/index/show/bijinesutatsujinnooshie/id/33014617
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87 どんなタイプのお客様からも好かれる方法
08/26/2024
87 どんなタイプのお客様からも好かれる方法
類は友を呼ぶという言葉のとおり、私たちは、なんだか波長が合うと感じる方といると心地が良いですし、そのような方々が自然と周りにあつまってくるものです。そのような波長が合う人同士は自然と仲良くなります。お互いの状況や境遇が似ていたり、共感点が多かったり、お互いが無理することなく心地よく過ごすことができるものです。 仕事をしていると、様々なタイプの方と接することになります。今日は、セールスパーソンの皆様が知っていると有益な、お客様のパーソナリティスタイル別の傾向と接し方をお話ししたいと思います。 人は皆、異なる価値観を持ち、異なるパーソナリティスタイルを持ち合わせます。その上で、今回は主に大まかに4つのタイプのパーソナリティスタイルに分類してお話しします。この4つのタイプに分類しきれない上に、いくつかのタイプを併せ持つ方もいらっしゃいます。その上で、大枠でこの4タイプについて把握することは、セールスとしてお客様と接する際の一つの指針になり得ると思います。 あくまでもパーソナリティスタイル、タイプなので、どのタイプが優れているとか劣っているということでも、良い悪いでもなく、その方の持つかけがえのない特性なのです。 所説ありますが、弊社のトレーニングで紹介している4つのタイプは以下の二軸で測り分類します。 一つ目は外向的か内向的か そしてもう一つはタスク重視か人重視か。 外向的でタスク重視の ドライバー 外向的で人重視の エクスプレッサー 内向的でタスク重視の アナリティカル 内向的で人重視の エミアブル まず、外向的でタスク重視の方、ドライバーの方について見てまいりましょう。 このグループに属する方々は、アイスブレイクなど必要なく、単刀直入に本題に入りたいタイプです。成果、結果にを重視し、言い訳をせずに、自らが設定した基準と期待に突き動かされています。自分にも他人にも同じ期待を持ち、求めます。 彼らは道半ばで物事を諦めたり否定的なことを嫌います。欲しいものは必ず手に入れたいタイプです。このタイプの方々は自分の価値観で自分を評価し、人からの評価は気にならないタイプです。場合によっては、褒め言葉があまり響かない可能性があります。彼らは自分のレースを走ることで突き動かされており、他者からの意見はあまり重要ではないことが多いのです。彼らに接する際にできることは、セールスとしてデール・カーネギーの原則7番の良い聴き手になるという事です。目の前の方に心からの尊敬の念を持ち、共感して聴くことです。このタイプの方は普段は雑談を好みませんが、彼らが話したいトピックについては饒舌になります。彼らは「時は金なり」なので、意味のないことに一秒も時間を使いたくないと強く思う傾向にあります。セールスパーソンとして、スピード重視で正直さ、正義を貫き、一貫性を持ち、自分らしい姿をオープンにし、時には彼らの懐に入り込めるとお互いに心地よい関係性を築くことができます。 前半ではドライバータイプについてお話ししました。後半では他の3つのタイプについても見てまいりましょう。 まずは、外向的で人重視のエクスプレッサータイプについてです。 このグループに属する方々は、人と交流したり、楽しいことをすることがモチベーションになります。 直感が鋭いので、決断は早く、選択の基準は美しいか否か。楽しいか否か。常に笑顔でコミュニケーションをとるタイプです。変化や新しいものを好むイノベーター気質でもあります。このような方々に何かを売る場合、製品や商品のスペックを説明するよりも、効果的な方法があります。それは、この製品を使うとどのような美しい未来が待っているか、その時はどのような気持ちになるか。を想像してもらい、脳内に絵を描いて頂くのです。そして、質問をし、その脳内に描いた絵の状態とそれを手にしたときの感情を、そのお客様の言葉で話してもらうことで、お客様はその製品を持つことへの期待が膨らみワクワクし、その製品を何が何でも手に入れよう!という購買意欲が刺激されます。 この時にセールスとして意識したいデール・カーネギーの原則は、原則7番の「良い聴き手になる。相手に自分のことを話させる。」原則8番の「相手の関心に合わせて話しをする。」です。 このタイプの方はお世辞を見抜く力に長けているのと、ゴマすり臭を嗅ぎ分ける鋭い臭覚を持ちます。表面的に褒めたりすることは逆効果になることも肝に銘じておきましょう。原則2番の「率直で誠実な感謝や賞賛」を与えてください。そして、このタイプのお客様には原則5番「笑顔で接する」は千の言葉で語るよりも多くのメッセージを伝えることができる。ということも付け加えておきたいと思います。 つづいてアナリティカル。内向的でタスク重視の方です。データ、証明、詳細な数字を好みます。 このようなタイプの方々には原則8番、「相手の関心に合わせて話しをする」が有効です。彼らには、スペックや数字を提示する必要があります。それは彼らの興味関心だからです。そのことで、彼らに心地よさを感じてもらう事ができるのです。笑顔はマイナスにはなりませんが、それ以上に事実を重視します。スペックや価格の比較検討が大好きで、直感で購入することはほとんどありません。事実の質問や答えが一つの質問は心地よく感じてもらえますが、感情などを確認する質問や答えが一つに限定できない質問は時としてこのタイプの方には有効ではありません。我々セールスが取り上げるべきトピックは、彼らが興味を持っているものだけにする配慮が必要です。彼らが興味関心を持つものを把握し、そこを深く掘り下げてください。 そして最後のタイプはエミアブル。内向的で人重視のタイプの方々です。 このタイプの方々は、縁の下の力持ちタイプで、周りに配慮し思慮深く、どちらかというと控えめな傾向です。デール・カーネギーの原則2番の率直に誠実な感謝や賞賛の言葉を伝えることはとても効果的です。このタイプの方々は人に興味があるので、人の役に立つ事をモチベーションに感じます。製品を購入することで、彼らの周りにも良い影響をもたらすことができる。ということを伝えて差し上げましょう。そして原則5番の「笑顔で接する」は大変重要です。人重視のこのタイプの方々には安心安全な環境を作ることで、彼らが自分のことを話しやすくなります。彼らが興味を持っていることについて話すと、彼らはあなたとの相性を感じて親しくなります。信頼関係を構築したら、誠実に、そして誠意を持って彼らのために背中を押してあげましょう。そして、共に彼らの選択を祝福しましょう。 以上4つのタイプをご紹介しました。 お客様は数字フォーカスのセールスパーソンの下心に気付く敏感なセンサーを持っています。私たちは、あらゆるタイプのお客様と良い関係性を築くことが求められます。それがセールスパーソンのお仕事の楽しさでもあり醍醐味でもあります。そして、真の誠実さを持ち、お客様との時間を楽めるセールスパーソンの余裕こそ、お客様に安心感と魅力が伝わり、数字に影響するものなのです。 ですから皆さん、自分らしく誠意を持って目の前のお客様と接しましょう。そうすれば、ハッピーなお客様が増え、素晴らしい結果もついてきます!
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86 聴き手の目が覚める話し方のススメ 2
08/06/2024
86 聴き手の目が覚める話し方のススメ 2
86 聴き手の目が覚める話し方のススメ 2 前回のポッドキャストでは、朝の早い時間や食後などのプレゼンやミーティングの際に聴き手を惹きつけ、聴き手が眠くならない話し方、聴き手の巻き込み方をお話ししました。 今回は、プレゼンに内容を盛り込みすぎて、時間内に終わらない!全てカバーすることができない!そんな時のプロフェッショナルな対応、質疑応答までを含めたスマートなプレゼンについてお話しします。 与えられた時間に対して、話す内容が多すぎ、全てカバーする為に、ものすごく急いで話をしてしまうこともあるかもしれません。話すトピックに思い入れがあればあるほど陥りやすい傾向です。プレゼンの時間が足りなくなり用意したスライドが全てカバーできない!そのような時、皆様でしたらどうしますか?もしもそのような状況になった場合でもスライドの早送りはしないようにしましょう。当然ですが、スライドの早送りをすることにより、時間が足りなかったことが聴き手にバレてしまいます。プレゼンターとしては、こんなに準備してきたんですよー。もっと話したいお話しがあるんですよーーーー。という気持ちを込めてスライドだけでも見てもらいたい。と思うのかもしれません。聴き手の立場になって考えて頂くと分かると思いますが、スライドを早送りで見せられるだけ見せられて解説が雑だと、必要な情報をしっかりと網羅されていなかった。という不完全燃焼な気持ちになりませんか?大事な大事なプレゼンターへの信頼にも影響がでてしまいます。何を言うかも大切ですが、誰が話すか。も同じく大切です。信頼を得られるようにスマートにプレゼンを終わらせたいものです。 また、そもそも、アジェンダを先に提示している場合は、予定していた内容を全てカバーできていない事は隠しきれません。なんとしても時間内に全ての内容をカバーしなければならない事になります。そのためには、どうしたらよいでしょうか。後半でスマートなプレゼンテーションを行う方法について、さらに詳しく見ていきましょう。 アジェンダを先に提示している場合は、予定していた内容を全てカバーできていない事は隠しきれません。時間内に全ての内容をカバーしなければならない事になります。プロフェッショナルなプレゼンターになるにはスライドの早送りはできません。。。でしたね。ではどうしたらよいでしょうか。ということについてお話しします。 因みに、皆様は実際のプレゼンの前にリハーサルを行っていますでしょうか。多くの方々はプレゼンのスライドや資料作りに90%もしくは100%の時間を費やすものの、リハーサルにはあまり時間を費やさない傾向にあるようです。スティーブジョブズをはじめ、多くの著名なプレゼンターは実際のプレゼンの前のリハーサルにこそ多くの時間を費やすと言われています。そこで、皆様にも、まずお勧めできることは簡単な事ではありますが「リハーサル」です。これを行うことで、プレゼンの時間配分を把握し、スライドの枚数やコンテンツの強弱を調整することができます。そして、せっかく入念に準備をした内容であればなおさら、リハをしっかり行って、本番では、自信を持って話す。そのことで、聴き手に信頼を与え大きなインパクトを残すことができるのです。 プレゼンの最後に質疑応答の時間を設けるときは、敵対的な質問でない場合は、全員に聞こえるように、質問を繰り返すことをしてみましょう。それをすることで、聴き手の質問をしっかり聞いていたという事を伝えることができます。質疑応答を的確にハンドルしている姿は自信の表れにもなります。プレゼンテーションを通じて聴き手と信頼が築けている場合は、高圧的な質問がくることへの心配をする必要はほとんどないと思いますが、それでも稀に高圧的な質問を受ける場合もあるかもしれません。その場合はその質問をそのまま繰り返さず、その質問のテンションを弱めるために、別の表現に言い換えます。例えば「御社の商品は高すぎると思いませんか?」というポジティブとは言い難い質問があった場合は「高い」という言葉を繰り返さずに「只今のご質問は弊社の価格設定に対するご質問ですね」とにニュートラルに言い換えることができます。多くの場合、質疑応答は、質問者とのみのやり取りになりがちですが、落ち着いて他の聴き手にもしっかりとアイコンタクトを取り、全体に回答を伝えます。その事で、高圧的な質問の熱量を分散することができます。 質疑応答の後は、もう一度メインメッセージを繰り返して締めくくり、要点を押さえて終了します。質疑応答で下がったエネルギーを再び高いエネルギーに戻して終了します。会場全体のエネルギーがマックスでプレゼンを終える事で、そこで改めて会場は拍手喝采で包まれることでしょう。 ですから皆さん、聴き手想いの、聴き手が喜ぶ、聴き手の為のプレゼンをしましょう!そうすれば会場全体が一体となりエネルギーが高い場を創り事ができます!
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85 聴き手の目が覚める話し方のススメ
07/30/2024
85 聴き手の目が覚める話し方のススメ
このポッドキャストをお聴きの皆様も、イベントや会議の場などでのご挨拶やプレゼンを依頼されることがあるかもしれません。例えばそれは朝食付き、昼食付、または夕方からのアルコール付きの場ということもあります。早朝の場合は、参加者はまだエンジンがかかり切っておらず、脳がまだ起きていない状態で、参加者のエネルギーレベルが非常に低い場合があります。昼食後のプレゼンテーションでの場合はランチを食べたばかりで消化機能にエネルギーを奪われているという聴き手を前にプレゼンすることになります。夕方は夕方で、1日のハードな仕事の後に集まる聴き手を前にお話しする。ということになります。プレゼンターの我々はアドレナリンが出て、十分なエネルギーがあるなかで話します。聴き手はというと、、、?眠気と戦うためにエネルギーを使っている状態に陥っているというプレゼン、あるあるだと思います。 もう少し聴き手に自然とつながり、話しにのめり込んでもらうに、話し手である我々ができることはないでしょうか。もちろん話の内容は大切であることは言う間でもありませんが、せっかく素晴らしいプレゼンテーションの内容を用意をしているのであれば、それをさらに素晴らしいプレゼンテーションとしてデリバリーすることができるように気を配れると、さらに聴き手に喜んでいただけると思います。プレゼンテーションは話しの内容を過不足なく伝えることではなく、聴き手とより繋がり一体感が持てる時間をプレゼントすることだということは、これまでもお伝えしてきたとおりです。そのために我々ができることをいくつか見てまいりましょう。 まずは、簡単なことの確認ですが、プレゼンテーション中の立ち位置についてです。プレゼンの際は、中心に立って話していらっしゃいますか?身体の向きは真っすぐでしょうか。聴き手とエンゲージせずにパソコンや資料、または、スクリーンやモニターの方を見て話す方を多くお見掛けします。アイコンタクトどころか聴き手の方すら見ないで話しているプレゼンターへの印象はいかがでしょうか?聴き手はそのような隙を敏感に感じて、繋がりがきれていくと、、、そのつもりがなくても集中力が切れてしまったりします。理想は、お一人あたり6秒間のアイコンタクト。話しながら6秒をカウントするのは難しいので、一文をお一人に話したら、次の一文はまた他の方の目を見て話す。ということを行うと良いでしょう。これは、本当に練習が必要です。6秒は意外と長く感じると思いますが、練習を積んでいくと、意外と慣れてくるものです。人数の関係で全員を見る事ができなくても、聴き手はプレゼンターが会場数名と繋がっていると感じると自分もつながっていると感じるのです。それだけで会場全体が繋がり、聴き手にもエネルギーを送る事ができます。 場合によっては、聴き手のエネルギーを上げる為にも、時には質問に対して挙手していただくなど、物理的に聴衆を巻き込むことも有効です。プレゼンの種類にもよりますが、会議でのプレゼンなど、さらに聴き手を巻き込むことが許されるのであれば、参加者に質問をして、少しの間、隣の方とディスカッションを行っていただくなどというアクティビティを盛り込んだりすることもできるかもしれません。オンラインであればチャットの活用が有効です。そして、何人かに実際に発表して頂いたり、ディスカッションの結果についてクローズドな質問をして挙手をして頂きプレゼンに参加していただくなどということをしても良いでしょう。 もう1つのユニークな方法は、約10秒間意図的な間を作り、サイレントな時間を作る事も有効です。プレゼンターの単調な声の調べが心地よい眠りへと誘っているのであれば、間を作る事で心地よいリズム、パターンを中断することができます。意図的に無音の間を作ると、ちょっと心地良くウトウトしかかった聴き手の方は何かが変わった!と一気に目が覚めて集中力が戻ってくることもあります。 また、「プレゼンに慣れてくると、メリットもありますが、デメリットもあります。」と話してくれたプレゼントレーニングの修了生の方がいらっしゃいました。その方は、プレゼンに慣れてくると、時として一方的な、独りよがりなプレゼンをし、聴き手と繋がれていない、聴き手を疲れさせてしまう話し方になってしまうことがあった。と正直にお話しくださいました。その事に気が付いただけでも本当に素晴らしいと思います。確かにそうなのです。以前、「鳥のさえずりに学ぶ話し方」のエピソードでもお話しした通り、時としてそのつもりがなくてもこちらが悦に入り、力強く話していると、聴き手を疲れさせてしまう可能性があります。聴き手にカロリーを使わせている状態です。聴き手と波長を合わせて時には引きのプレゼンをする余裕があるプレゼンターのお話しに人は自然と共感できたりするものです。勢い任せではない、他者を惹きつけるプレゼンには、声量だけではない部分で熱い想い、自分らしさがプラスのエネルギーとして聴き手に伝わり、そのようなエネルギーの循環が聴き手と双方向に行われるものです。 ですから皆さん、プレゼンは聴き手と一緒に創りだすものとして楽しみましょう。そうすれば、聴き手もリラックスして、最後までのめり込んで聴き入ってくれます!
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84 日本におけるピープルファーストのリーダーシップ
07/16/2024
84 日本におけるピープルファーストのリーダーシップ
アラン・ムラーリー氏はフォード社やボーイング社で非常に成功したキャリアを積んできました。彼のリーダーとしてのキャリアで、彼が提唱した原則は「People first、Love them up!」つまり「人が第一!そして彼らを愛すること!」。リーダーシップに愛を用いる。ということを原則として謳ったのです。これは、このポッドキャストをお聴きの皆様でしたら、初めて聞く概念ではないかもしれません。 そして、今日はその愛とリーダーシップについて、さらに詳しくお話しして参りたいと思います。 一見すると愛は非財務資本かもしれません。しかしながら、愛は財務資本の増減に大きく影響するエンジンのようなものなのです。自分らしくあることを自分が自分に許可をだせるようになる。それは自分を受け入れて、自分に対しての愛を感じることができるということでしょう。自分に愛がある環境では、人は他者を大切に想えるようになります。組織であれば、お互いを認め合える環境ができるのです。愛がある環境で、人は輝くのです。 最近では、リーダーシップトレーニングの受講者の方々にトレーニングの最後のご感想をお聴きすると、人を好きになることを学びました。人は愛で動くと思いました。愛があるところで、人は安心して最高のパフォーマンスを発揮できると思いました。このトレーニングを一緒に受講したメンバーの前でなら、安心して挑戦できると思いました。もっと言うと、このメンバーの前でなら、恥ずかしい一面も見せられるようになりました。そんな声が聴けるようになりました。トレーニングを通じて感じた事は学んだことよりもパワフルだと思います。学んだことは忘れても感じた事は生涯にわたり忘れないからです。 先週、このトレーニングを通じて、「やはり、慕われるリーダーは愛を発しているのだなー。」ということを実感するようなあるリーダー達が誕生する瞬間に立ち会う事ができました。 愛を発し慕われるリーダーとはどのようなリーダーでしょうか。 その方々は自分からは指示命令をしなくても相手に影響を与え、行動を促し、安心感と勇気を与えられる方々でした。相手をジャッジせず、ひとの声に耳を傾け、どのような方の心も軽くできるような、そのような愛に溢れる方々でした。デール・カーネギーのリーダーシップの原則も30ありますが、気づいた方はいらっしゃいますでしょうか。「良い話し手になろう。」とか、「説得力のある話し方をしましょう」という原則は一つもありません。デール・カーネギーの原則はむしろ、良い聴き手になる。質問を沢山し、相手にその考えを自分のものだと思ってもらう。。。そして小さな挑戦や成長を応援する。あなたならできる!と激励する!と言う事なのです。デール・カーネギーはリーダーシップを発揮するためには「親しみやすい人になり、他者に良い影響を与えられるようになろう。」と言っているのです。 自分は多くを話さず、皆に慕われ、勇気を与えられるリーダーとは?どのようなリーダーでしょうか、、、。私は、例えて言うならば、日本の場合は観音様のような方なのではないか?と思いました。観音様は自分では特に何も話さなくても、その存在の前に人が集まり、人が慕って、存在に手を合わせる。そして、皆が自分の心の中を話す。そうすると、皆、心が落ち着いたり、勇気が湧いてきて新しい考えが閃いたり、新しいチャレンジを試みてみようと決意が出来たりする。観音様は何か私たちに物理的な言葉を発したでしょうか。当然のように観音様は、物理的な声を発することはないと思います。でも、私たちはその存在の前で手を合わせたり自分の心の中を共有する事で、パワーがみなぎり、何かに挑戦しようと感じるのではないでしょうか。観音様は存在するだけで人に愛と希望を与え、影響を与える事ができるという事なのです。そうなのです。もはや何を言うかではなく、どのような存在としてそこに在るか。で人に与える影響が変わってくるのです。まさに「愛」の存在として居てくれるだけで、皆が居場所を見付け、幸せな組織が出来上がるのです。 先週誕生した、リーダー達はまさに、存在そのものが人々に安心感を与える、「愛」の存在でした。 もしもリーダーがそのような愛の存在だったら、組織は、どのようになるでしょう。チームメンバー、仲間同士、お互いがお互いを好きになり、常にお互いが重要な存在であるということを感じさせあえる組織になっていくことでしょう。そのような環境下では敢えて、マウントをとったり、自分のすばらしさを証明しあうことも必要なく、純粋にお互いのために自分の力を出し合い協力しあえる組織になっていくことでしょう。 それが、冒頭でお伝えした、アラン・ムーリー氏がおっしゃった「ピープルファースト!Love them up!」のリーダーシップが創造する世界にも通じると思いました。 ですから皆さん、愛を伝播していきましょう。そうすれば、自分の周りは愛を理解しあう素敵な仲間たちで一杯に溢れます!
/episode/index/show/bijinesutatsujinnooshie/id/32159222
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83 売れるセールスパーソンが提供しているもの
06/24/2024
83 売れるセールスパーソンが提供しているもの
セールスの皆様、初めてのお客様に会いに行くとき、どのような気持ちでミーティングに臨みますか? まさに、今回が初めてのミーティング、楽しみでもあり、緊張もある方もいらっしゃるかもしれません。 商品や業界については精通しているし、セールストークにも自信がある。これまでも、それなりに成果を上げてきました。という方、その方がさらに売れるセールスパーソンになるために、何ができるか、ということを常に意識しているでしょうか。 お客様やお客様の企業についてのリサーチはもちろん完璧で、この商品がお客様にはぴったりのソリューションである!という事は確実!という自信満々でミーティングに向かう事でしょう。 商談で、自社商品の紹介はスムーズに行えた!そして、しっかりと自社についてアピールできたのに、お客様に買ってもらえなかった、または、すぐに決断していただけなかった、、、という事はありませんか? 自分で最高のセールストークが出来たと思ったとしても、お客様に喜ばれていなかったら、お金にはならないのです。一回は買ってくれるかもしれませんが、一回買ってくれたお客様がリピーターになってくれないと、私たちは、常に自転車操業ということになるのです。そうなるとセールスの我々はプレッシャーに押しつぶされそうになり、余裕のないセールストークをしてしまったりして、、、さらに悪循環になっていきます。 お客様がリピーターになり、そのリピートしてくださる固定客が他のお客様をご紹介してくださる。そういう好循環になれば、極端な話、私たちは二度と仕事をしなくても良くなるかもしれません。つまり、気の合うお客様と楽しい話をしているだけで売れていくサイクルができるのです。 売れているセールスパーソンの特長を考えていくと、、、その方自身が魅力的であるという事が挙げられると思います。この方と接すると元気になる。この方の言う事は信用できる。この方が言うなら損してもいい!!!!とまで思わせてくれるセールスパーソンにお会いしたことはありますか? 人間は理詰めで動いていると思われるかもしれませんが、この人は好き。嫌い。という感情が先にあり、その感情の裏付けを探すべく、商品のスペックなどが自分の基準を満たしているか。という買う理由、または買わない理由を私たちは後付けすると言われています。 やはり、感じがいい人、好感持てるなと思ってもらえる人になるという事はセールスパーソンにとっては最重要課題ということになるのです。 今あるお仕事とお金の好循環に感謝できる人のところにお金も人も集まってくるのです。 口では、謙虚な事を言っておきながら、もっと売り上げが欲しい!と心のうちで思っている方の発するエネルギーを我々人間は感じ取る事ができる生き物なのです。 やはり、お客様は、常に感謝しているセールスパーソン、お客様を思いやってくれるセールスパーソン、あなたは大切な方です。と思わせてくれる方から購入したいものなのです。 今の状態で感謝の気持ちを持つことが難しいと思っている方、使う言葉から変えていきましょう。どんな状況からも感謝できる事柄を見出し、お客様にもそれを提示してあげられると、それだけでお客様は我々との時間を価値のあるものだと思ってくれるのです。 さて、皆様は、セールスのロープレを練習していらっしゃいますでしょうか。 お客様にフォーカスし、質問をしてあげることができるセールスになる。お客様が自ら、我々との商談を進めていきたいとコミットしてもらえるように質問していくことができるよう、普段から相手にフォーカスした話し方を練習をしましょう。 話す割合はお客様が8割、自分が2割。その2割も、質問や相槌、お客様の考えに共感できる部分を伝え、我々がいたからこそ、お客様が普段思ってもいないことを話すことができた!いい時間を過ごすことができた!と思ってもらえるような時間を共に創っていくことが大切です。それができるようになったら、お互いにハッピーな関係性を保ちつづけることができます。その事で、我々は単なるセールパーソンではなくなり、お客様から信頼されるアドバイザーとしてお客様のバイインジャーニーを共にするパートナーになることができるのです。 また、セールスパーソンの器の大きさに人の心は動くということもぜひ覚えておいていただきたいと思います。沢山の修羅場を潜り抜けて、それでも明るくありのままでいるセールスパーソンの方を私は知っています。そのような方はやはりお客様に愛され、営業成績も常にトップでいらっしゃいます。そのようなセールスパーソンは単に商品を提供するだけにとどまらない、人生で大切なものを教えてくれる恩師となり、お客様の心の中で生き続けることでしょう。 ですからみなさん、常に感謝をし、余裕のあるセールスパーソンになりましょう。 そうすれば、ウィンウィンを通り越し、お互いにハッピーハッピーの好循環を創り出すことができます。
/episode/index/show/bijinesutatsujinnooshie/id/31863382
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82 鳥のさえずりに学ぶ聴き手を魅了する話し方
06/11/2024
82 鳥のさえずりに学ぶ聴き手を魅了する話し方
プレゼンテーションで、素晴らしい事を言っているのに相手の反応がいまいちとか、ドラマチックに話しているのに、聴き手はちょっと引いているとか、感動が薄い。そういう方のプレゼンを聴くことはありませんか? 聴き手をモチベートしたいとき、勇気を持ってもらいたい、背中を押したいので、ダイナミックに話すことは大切です。自信を示すことも大切です。ところが、声高高に力強くプレゼンをしたところで、そのプレゼンが雑音に聞こえてしまう人もいることも事実です。 聴き手が冷めている状態、話し手とディスエンゲージする。これはなぜ起こるのでしょうか。そんな時、話し手はどのようなトーンで話すべきでしょうか。 プレゼンテーションで大切な事は何ですか?この人の話はうまいと思ってもらう事でしょうか。この人の経験は凄いと思ってもらう事でしょうか。 プレゼンは、私達のお話を聴き手の心に届けて、私たちに好感をもってもらうことが大切です。つまり聴き手としっかり共鳴し、私たちの話を聴く時間を心地がいいものだと思ってもらえることが大切なのです。 それでは、どのようにしたらそれができるのでしょうか。 聴き手の心にメッセージを届け、好感を持ってもらう事ができるプレゼンターとは、どのようなプレゼンターでしょうか。 自分らしく話しているプレゼンター、聴き手の目線で話しているプレゼンター、そして、等身大の自分以上にかっこよく見せているのではなく、聴き手から判断される事を恐れずに挑戦している姿を見せてくれているプレゼンターだと思います。「ありのまま」に自分を表現している方のメッセージは、聴き手の心にまっすぐと届き、感動を与えます。デール・カーネギーも「you are the message!あなたこそがメッセージです」と言っているのです。 例えば、鳥の声。鳥の声は私たちに癒しや安らぎ、時には活力を与えてくれます。鳥のさえずりを聴くと清々しい気持ちにしてくれます。鳥は等身大以上にカッコつけて鳴いたりしません。気分が良いから歌でも歌っているようなそんな愛らしさが伝わってきます。 千の言葉で安心して、清々しい気持ちになって、勇気を出して、元気を出して、と言われなくても、かわいらしい鳥のさえずりを聴くと我々は勝手に清々しい気持ちになります。 人も一緒なのではないでしょうか。言語情報や、作り込んだ表情、ジェスチャーが、ありのままの自分と不一致があると、聴き手は違和感を感じます。聴き手が感じる、その微妙な不一致は、テクニックでカバーすることができない、微細な振動として聴き手に伝わります。聴き手に違和感を感じさせないためには、ありのままの自分で楽しく話し、自分自身に心理的安全を与えられることが重要だと思います。 上手なプレゼンを行うためのテクニックを身に着ける事は、比較的簡単です。その上で、聴き手を魅了するプレゼンテーションを行うためには、そのテクニックのみに頼らず、自分らしさを最大限にむき出しにし、自分の心が整っていることが重要です。誰かに認められたい、何かの結果が欲しい。そういう重い鎧を脱いだ自分をジャッジしない、そんな方の声、音のエネルギーは人の心に響きます。言葉に表現することのできない、温かみのあるその方らしさや愛らしさを伝播させることができます。それが、接着剤となり、聴き手が私たちが創る世界観と一体になれるプレゼンになるのです。それが聴き手を魅了するプレゼンテーションなのです。自分ひとりが悦に入るプレゼンとは格が違います。 ですから皆さん、鎧を脱いでありのままの自分を楽しみその気持ちを伝播させましょう。そうすれば、聴き手も私たちが創る世界の中で心をワクワク震わせることができます。
/episode/index/show/bijinesutatsujinnooshie/id/31695652
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81 全員が同じ絵を脳内に描ける組織の強み
05/27/2024
81 全員が同じ絵を脳内に描ける組織の強み
マネージャーとリーダーはそれぞれ異なる役割があります。マネージャーは、ビジネスを時間通り、基準通りの品質を保ち、予算にあわせて遂行するために尽力します。リーダーはそれらすべてを行ったうえで、さらに事業の戦略的方向性を定め、企業文化を築き、人材を育成します。マネージャーとして、チームをコントロールすべく、マイクロマネジメントというスタイルを取ってしまうという声をお聴きすることもあります。自分では気づいていないこともあるかもしれませんし、そうするしか選択がないように思える場合もあるかもしれませんが、リーダーとして私たちはチームメンバーを成長させるという文脈で、メンバーお一人お一人が自発的に考え、仕事を任せ、そこから学んでもらう必要があります。 昨今は、チームメンバーが決断の指針となるようなヴィジョン、ミッション、バリューをしっかりと掲げている企業を多く見るようになりました。 ヴィジョンは、私たちが行っていることの目的を示すものです。この「目的」というものを考える上で「壁を作る」という古典的なたとえ話があります。3人の石職人に何をしているのかと尋ねると、最初の職人は「ここに壁を造っている」と答えました。2人目は、「大学の新しい学部棟を建設しています」と言います。3人目は「将来の世代をより良く教育するための施設を建設しています」と言います。このたとえ話は、3人とも石を積んで壁を築いているという仕事に対して、目的に対す理解が異なっていることを指摘しています。この例えからも、私たちは、なぜ私たちが仕事をし、その時間を費やしているのか、その目的が何であるのかをチームで明確にすることの有効性を考えされられます。 バリュー、価値観は私たちを結びつける接着剤です。リーダーの仕事は、組織の価値観に繋がるチームの共通の価値観を見つけ出し、全員が同じ方向に向かって最良のフォーメーションを組んで向かうことができるようにすることです。もうひとつの重要なポイントは、組織の価値観のもとにメンバーが繋がり、チームがその価値観のもとに行動するようにすることです。 長期的に壮大なヴィジョンに到達するためには、短期的な会計年度や四半期、月ごと、週ごとというように細分化し、日々の活動を積み上げていきます。大きなヴィジョンに向かっていると感じて圧倒されていても、私たちは、今日できることの最善を尽くし、正しい方向に向いていると信じることが大切です。卵が孵化する際には外からは見えなくても卵の中でひよこが着実に成長しているのです。自分がリーダーの立場であれば、期待値に達した成果を出した時だけではなく、期待値に到達するために一歩一歩歩みを進めているメンバーをしっかりと見て、ひとりひとりに感謝を伝え、励ましの言葉をかけることが大切です。 ですからみなさん、多様性を重んじ、インクルージョンの時代だからこそ、ヴィジョンという名の同じ絵を見て、ひとりひとりの力を合わせてきましょう!そうすれば、一人ではむずかしかったであろう大きなヴィジョンを達成することができます。
/episode/index/show/bijinesutatsujinnooshie/id/31478792
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80 セールスパーソンの「CARES」
05/07/2024
80 セールスパーソンの「CARES」
セールスの皆様、日々、様々なチャレンジを楽しみながらお仕事をこなしていらっしゃることと思います。セールスのお仕事はお客様の幸せを紡ぎだすお手伝いができる素晴らしいお仕事です。お客様は日々、沢山の情報に溢れ、多くの選択肢がある中から、何かを選択して生きているのです。そんなお客様を気遣うセールスパーソンになれれば、私たちはお客様にとって、単なるセールスパーソンの域を超えた良きアドバイザーとして信頼しあう関係性が産まれるのです。 今日は、セールスパーソンの心の中にある、人をサポートしたい。というホスピタリティの気持ちをどのように表すかについて、詳しく見て参りたいと思います。 CARES(:アルファベットでCARESと表します)今日はこのCARESをご紹介させて頂きます。 この、CARESは略語です。セールスの方のみならず、どのようなビジネスパーソンの方でもお役立ていただけると思います。 それでは、CARES:「C」「A」「R」「E」「S」が意味するところを一つ一つ見てまいりましょう。 まず初めにCaresの「C」はComplimentの「C」です。コンプリメントは賛辞という意味です。お客様のオフィスに訪問するとします。そこには何か素晴らしいものや、とても特徴的なものが置かれていると思います。それに気づいて、しっかりと褒めるのです。しかも、誠意を込めて。ここまでなら、多くのセールスパーソンの方々が既にしかも自然に行っていると思います。 我々は、その先をめざします。目に見えないものにまで目を向けてあげられるセールスパーソンになって頂くのです。 例えば、美しい眺望のオフィスに訪問したとします。誠実に、とても素敵な眺めですね!と伝えることはほとんどのセールスパーソンが当然できていると思います。私たちが目指すのはその先ですと申しました。そう、私達たちは、目に見えない価値について言及しているでしょうか。たとえば「本当に素晴らしい眺めですね。このようなオフィスで働く社員の皆様のモチベーションに大きな影響を与えているでしょうね。このようなお気遣いにこそ、御社の人に投資する姿勢が現れますね。」のように単に美しい眺め!を褒めるのではなく、そのことでのメリットやそのものを選んだ方の特質を言及して伝える事です。しかも、ゴマすりではなく、心からの誠意を持ってお伝えします。 Caresの2文字目の「A」はAskの「A」です。そう、お客様に誠実に質問をさせていただきます。つまり、相手に沢山話をさせるという事です。これは、セールスパーソンなら皆様ご存じだと思いますが、セールスパーソンはつい、自分が話す割合が多くなりがちです。このチャンネルをお聴きの方は、耳にタコだと思いますが、商談で自分が話す割合はマックス20パーセント。お客様が話す割合が80%以上が理想です。 お客様は自分の話を聴いてほしいのです。そして、誰もが、セールスパーソンから説き伏せられるのではなく、自分が納得して買いたいのです。つまり、お客様が沢山話をしている時は、お客様が自分で自分の話を自分の耳で聴きながら、自分で自分にセールストークをしている状態です。お客様が、自分で自分自身に買う理由を説明している状況なので、私たちの役割はそれを聴き、共感してあげる事。良く話しを聴いてくれる方にこそ信頼を寄せ、お客様が本音を話してくれるようになります。その環境さえ提供できれば、お客様の「イェス」は大変スムーズに頂けます。 ちなみに、早い段階で信頼関係が作れれば、お客様が我々の製品やサービスに誤解を持っていた場合でも早い段階で、お客様がニュートラルな視点を持つように会話を勧めていくことができます。どんな場合でも、相手を否定せず、お客様の持つ感情に共感をしながら、良い聴き手となり信頼を築きましょう。 それでは、Caresの「R」についてお話しさせて頂きます。「R」はReferral、紹介です。紹介者の方は既に信頼関係があるからこそ、自分の知り合いを私たちにご紹介してくださるわけです。紹介者の方は、自分のお知り合いの方を私たちと波長が合うと思ってご紹介してくださるわけです。ご縁に感謝し、輪を広げていくことができるセールスパーソンは一生「売り込み」をしなくてもどんどん売れていくという好循環が作れます。そうなるとさらに余裕が生まれ、お客様から慕われていくというゾーンに入っていくのです。デール・カーネギーの書籍、「人を動かす」のメッセージは「人に親しみを持って頂くことで影響を与える。」です。それがセールスにも大変有効であることはこの「R」からもお分かりいただけると思います。 Caresの「E」はEducate、教育です。私たちに割り当てられた話せる時間は20パーセントです。その中で、私たちはお客様にとって本当に価値のあることについて話しができるように、私たちにしか話せない経験や情報を共有できるようにしておきます。私たちは、非常に幅広い業界や企業様とお取引していることが多いため、お客様の業種のみならず他の業界でも、彼らの業界に良い利益をもたらす可能性のある情報を提供できることがあるかもしれません。そして忘れてはならないのは、Educationの語源はアイディアを注入するではなく、引き出す。つまり、ここでも相手の中にある概念を引き出すことができたら本当の意味での「E」、「Educate」を提供できるセールスパーソンとして、お客様から尊敬の念を得られるということになります。 最後にCaresのSはSmileの「S」です。SatisfyのSとも言えるかもしれません。人が笑顔になるようなコミュニケーションを行うことは基本です。満足していただいたお客様からは必ずと言ってよいほど笑顔が見られるのではないでしょうか。私たちが笑顔でいることはもちろんですが、お客様が笑顔を見せてくれた時、私たちは心の繋がり、信頼、重要感、またこの笑顔を見たい。。。様々な幸せホルモンが分泌されるのです。。 この CARESはお客様を思いやり、お客様が私たちに好感を持ち、信頼を寄せてくれるサポートになります。私が出会った素晴らしいビジネスパーソンと呼べる方々は、セールスのお仕事でなくても、このCARESを自然に行えている方々だと感じます。今日では、お客様もお忙しい状況です。そのような方々の大切なお時間に敬意を表すためにも、CARESを実践していきましょう。 私自身も、セールスパーソンとして、佐々木さんとお話しをして元気になりました。今日のビジネスミーティングはヒーリングセッションのようでした。とおっしゃっていただけると、逆にお客様さんから元気を頂いてお陰でパワーアップしている気がします。 ですから皆さん、お客様が私たちと話せて良かったと思って頂けるように最善を尽くしましょう。そうすれば、私たち自身にも幸せな気持ちが溢れます。
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#79 心に残る自社紹介
04/29/2024
#79 心に残る自社紹介
皆様は、プレゼンの冒頭はどのような工夫をされていらっしゃいますか? プレゼンにおいての第一印象についてはこれまでもこのポッドキャストでお話ししてまいりました。 第一印象というdのは最初の数秒で決まってしまうと言われています。それを踏まえた上で、改めて考えてみましょう。プレゼンの冒頭の大切な大切な時間をどのように使っていますでしょうか? 多くのビジネスプレゼンの場合、最初に自社についてや、自己紹介のスライドを用いてお話しされることが一般的だと思います。 もちろん、自分達について聴き手にご存じ頂き、信頼を構築することは大変重要です。自社紹介や自己紹介を行う際にスライドを用いてスペックや事実を伝える方法以外で聴き手との信頼関係を上手に構築しているプレゼンターの方に出会う機会があると、本当に胸が躍ります。 自社について何枚ものスライドを用いて説明したプレゼンターと、スライド無しでも聴き手と繋がりながら、聴き手の頭の中に映像を描かせたプレゼンター、、、どちらが記憶に残るでしょうか。聴き手の心に残るプレゼンとは、どのようなプレゼンでしょう。 私が拝見したビジネスプレゼンで、冒頭で自社を紹介するにあたり、忘れられないプレゼンがあります。 あるスタートアップ企業のファウンダーの方でした。 その方は、プレゼンが始まると、自社のロゴのスライド一枚で、自分の少年時代のエピソードを話し始めました。まず、時と場所を話します。そのことで誰もが思い描けるある特定の場所に会場にいる私たち全員を瞬間移動させました。 そして、登場人物は少年時代の自分とお父さん。そしてそのエピソードは完結で、彼の子供のころのある一場面で自分の人生の価値観が形成されたストーリーを話しました。そして、そのストーリーの中の世界が、その方の会社の社名となったという結びでした。 わずか1分程度のストーリーでした。 全員が、少年の夢に感情移入し、少年時代の夢を叶えた、目の前のプレゼンターにくぎ付けになりました。 そして、脳内再生されたストーリーに紐づいたその会社名を忘れることは有りません。そのメリットは絶大です。たとえ会社の詳細を忘れたとしても、社名さえ頭に残っていればネットで検索できるのです。 ビジネスプレゼンの機会でも、華美なスライドや詳細の説明で貴重な時間を沢山使うよりも、簡潔なストーリーで繋がる方法は、あなたというブランドとメッセージを効果的にお伝えするにあたり、有効な場合があるということを再確認することができます。 ですから皆さん。 ストーリーで聴き手と繋がりましょう。 そうすれば、あなたのストーリーは聴き手の心の中で生き続けることができます。
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78 チャレンジを導くリーダー
04/15/2024
78 チャレンジを導くリーダー
リーダーはチームメンバーから好感を持たれ、チームメンバーお一人お一人の視点にたって物事を見、しっかりとお話しを聴く。これが、大切です。このことは、このポッドキャストをお聴きの方でしたら、ご存じだと思います。それぞれのチームメンバーが何を望んでいるのかを理解することは、エンゲージメント向上には欠かせない要素なのです。「リーダーは嫌われてなんぼ」という言葉に逃げて、自分の好感を持ってもらえるように取り組む事を後回しにしているリーダーの方は、エンゲージメント促進の機会損失ですね。今日のビジネスの世界では、賞賛の仕方を学び、成長機会をうまく提示する必要性が多く語られております。リーダーが笑顔を絶やさず、感謝の気持ちを伝えることは、チームメンバーのみならず組織にとっても素晴らしい変化をもたらすでしょう。お一人お一人のメンバーにその方の価値を伝えることは、彼ら自身が自分と自分の仕事に誇りを持つための鍵となります。リーダーは支持命令をするよりも、良い聞き手になり、チームメンバーの自発的な行動を促し、成長意欲を刺激することが求められます。そのように心理的安全性が担保されている組織はチームメンバーの挑戦を促すのです。 心理的安全性を保つために良い聴き手になり、賞賛することに加えて、リーダーとして心得るべき大切なポイントがあります。 チームメンバーの挑戦を促す上で重要な組織の心理的安全性を保つための、大切なリーダーの在り方をみてまいりましょう。 それは、もし自分が間違っていたら、素早く誠実に認めることです。そして常に自分の失敗談を共有しましょう。そうすることで、チームに対して「私は完璧ではなく、そして皆さんも完璧でなくても大丈夫ですよ。」というメッセージが伝わり、失敗も受け入れられる安心安全な環境が作られるのです。リーダーが完璧主義で隙がなく、失敗を許さない!というメッセージを発していたら、チームメンバーも委縮してしまいます。無難なチャレンジしかしなくなります。失敗も大歓迎し、挑戦したこと自体を賞賛するカルチャーがあるかないかで、メンバーのアウトプットは大きく変わるのです。 誰かがアイデアを出したら、彼らの意見を尊重し、質問をしながら聞いてみましょう。そうすることで、チームメンバーが自分たちのアイデアに責任を持つようになります。補足すべきことに自ら気づいたりすることもあります。チームメンバーの立場に立って物事を見ることで、彼らが理解されたと感じ、その結果、チーム全体が目標に向かって一丸となり取り組む姿を見せてくれるでしょう。チームメンバーの成長を讃え、彼らが開拓者であり、重要な人材であることを伝えることが大切です。 このような新しいアプローチを実践することで、チームメンバーがリーダーに好感を持ち、尊敬してくれるようになります。自らアイディアを出し、私たちが声をかけるより前に率先して相談をしてくれるようになります。そして、安心してチャレンジをしてくれるようになるのです。 ですから皆さん、チームメンバーの心に光を灯し、挑戦を促すバトンを渡しましょう。そうすれば、チームメンバーは渡されたバトンを持って遠くまで力強く走り続けてくれます!
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77 セールスの9原則 パート2
04/01/2024
77 セールスの9原則 パート2
1936年に出版されて以来、あらゆる自己啓発書の原点となった、デール・カーネギーの著書「人を動かす」。この書籍はセールスの皆様への応援メッセージも沢山ちりばめられています。今回も前回に引き続き、セールスの視点からデール・カーネギーの人間関係の原則を見て参りたいと思います。 改めてセールスに有効なデール・カーネギーの原則のうち、9つの原則を確認しましょう。 1)誠実な関心を寄せる 2)相手の関心に合わせて話をする 3)よい聞き手になる。相手に自分のことを話させる。 4)強い欲求を起こさせる 5)相手にその考えを自分のものだと思わせる 6)誠実に相手の視点から物事を見る 7)相手が即座に「イエス」と答える質問をする 8)相手の考えや希望に共感する 9)演出を考えて伝える それでは、早速、5番目以降の原則をご紹介してまいりましょう。 5)相手にその考えを自分のものだと思わせる 製品の良さやスペック、購入するメリットをセールスの視点で伝え続けて、結局商談がまとまらなかったことはありませんか。セールスパーソンは常にお客様よりも自社製品や業界、ソリューションに関する多くの情報、データ、知識を持っていることは当然です。実は、残念ながら、それらを伝えること自体は、お客様の決断の決定的な後押しにはならないのです。当然ながら、それらの情報やデータは、商品カタログやサイトを見れば分かる事であったりもします。では何をすればいいのでしょうか。セールスとは、お客様が思いもよらない可能性を発見できるように支援することなのです。そのためには、お客様に質問をし、お客様に「その考えはセールスパーソンから言われたことではなく、自分で導いた最善の解決策だ」と思ってもらうように時間を使うのです。皆様も何かお買物をしたとき、セールスパーソンとの対話によって、自分が考えもしなかった自分の価値観に気づき、思わず購入の決断をしていた。という経験をしたことがあるのではないでしょうか。これがセールスパーソンのお仕事です。お客様が豊かで貴重な洞察をもとに自分の世界観を再構築し、お客様自らが最良の購入決定を下した。と思っていただけるよう支援する事なのです。 6)誠実に相手の視点から物事を見る 私たちは皆、様々な経験から、異なる視点や価値観を持つに至っています。もともとのギリシャ語とラテン語での「教育」は、情報やアイデアを「注入する」のではなく、「引き出す」という意味でした。セールスパーソンが相手から考えを引き出す事を成功させるためには、異なる価値観を持つお客様の世界観を深く理解し、共感するためのコミュニケーションスキルが大切です。お客様をより本質的なレベルで知り、お客様の「なぜ」を理解し、共感する必要があるのです。そこに到達するためには、何度もミーティングを重ね、忍耐強く取り組み、正しい心構えや真意を理解することで信頼を築くのです。そのためには、自分の欲しい結果に集中するのをやめ、代わりにお客様に集中する必要があります。そうすれば、お客様のニーズと「なぜ」に最も深く共鳴するものと完全に一致する製品をお客様とともに産み出すことができるでしょう (7)相手が即座に「イエス」と答える質問をする これは、心理操作をするようなことではありません。お客様と共に良い時間を過ごすために、お客様が「はい」と答えやすい質問をしてあげることで、双方がポジティブな感情で繋がる事ができます。この時に気をつけなければならないのは、「はい」と答えさせようとして、適当な浅い質問をすることは避けるという事です。全てのコミュニケーションを通し、目の前にいらっしゃる方の本当の価値観や、自分もその方が大切にしているものを大切に考えています。というメッセージを送ることを心掛けましょう。 (8)相手の考えや希望に共感する セールスパーソンはお客様の感情を大切にし、お客様が購入するソリューションがお客様の希望を叶えるということをしっかりと提示してあげることを目指します。お客様の願いは、商品を購入することで状況を改善するということです。私たちセールスのお仕事は彼らが何を望んでいるのか、そして「なぜ」そう考えるのかを知ることです。お客様の原動力をしっかりと理解することで、お客様の期待にどのように一致するかを示すことができます。お客様は、自分の考えや希望に共感してくれるセールスパーソンとお取引がしたいのです。 (9)演出を考えて伝える 私たちは、常に多くの情報を処理しています。携帯で、知りたかった事を調べるつもりが、つい知る必要のない多くの情報が入ってくるままに時間を過ごしてしまう事もあります。つねに新しい情報で上書きされ、昨日得た情報すら記憶に残っていないという事もあります。私たちセールスパーソンには、お客様が日々得ている多くの情報の中から、記憶に残り、心に響くクライアントバイイングジャーニーを提供することが求められるのです。 セールスパーソンはお客様がカラフルな描写を脳内に再生できるよう、優れたストーリーテラーになる必要があります。商談の際は、お客様のお話しをお聴きすることに徹する我々セールスパーソンが発言できる時間は限られています。そのため、セールスパーソンは「何をどのように」話すかについては非常に慎重になる必要があるのです。言語情報と視聴覚情報を一致させ、重要なメッセージをしっかりとお届けできる表現力も大切です。 以上、9つの原則いかがでしたでしょうか。 セールスパーソンはうまく話すことが大切だと思っている方も多いと思いますが、お客様が安心し、心地よい決断ができた。と思えるような時間を共に過ごせる人格を兼ね備えているということが、最終的には大切なのです。 セールスの皆様が、今回ご紹介した9つの原則を参考にし、セールスというお仕事をより楽しみながら、お客様の信頼されるビジネスパートナーとなって頂けることを願っております。
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76 セールスの9原則 パート1
03/18/2024
76 セールスの9原則 パート1
1936年に出版されて以来、あらゆる自己啓発書の原点となった、デール・カーネギーの著書「人を動かす」。セールスの方々にも、この本は大変有効です。 プラトン、ソクラテス、マルクス アウレリウスなどは1936 年よりだいぶ昔、千年以上も前に存在していた方々です。私たちは今でも彼らの哲学を研究し続けています。デール・カーネギーもこの古の哲学者たちからの学びを研究し、彼らの叡智のエッセンスを現代の私たちに提供してくれました。デール・カーネギーが目指したことは、特にビジネスの場面で、私たちがお互いに、より良くなれるように支援することでした。デール・カーネギーは、他者、特に協力関係を得たい方々とうまく付き合っていくための原則を考案しました。 多くの場合、セールスパーソンはフレンドリーであるほうが好まれます。古く中国では「笑えない人は店を開いてはいけない」と言われていたほどです。お客様も同じ人間です。人々とうまくやっていくために、行うべき基本的なことがあります。残念な事に、それらを知っていても、その知識を活用できていません。つまり、知っていると、しているの違いです。今日は、セールスパーソンのみならず、私たち全員がお客様に対してより友好的になれる9つの原則を紹介します。 まずは、その9つの原則をご紹介します。 1)誠実な関心を寄せる 2)相手の関心に合わせて話をする 3)よい聞き手になる。相手に自分のことを話させる。 4)強い欲求を起こさせる 5)相手にその考えを自分のものだと思わせる 6)誠実に相手の視点から物事を見る 7)相手が即座に「イエス」と答える質問をする 8)相手の考えや希望に共感する 9)演出を考えて伝える これらの9つの原則について、本日と次回の2回に分けてみてまいります。 今日は4つご紹介します。 それでは早速、セールスに有効な原則4つを見てまいりましょう。 1)誠実な関心を寄せる お客様は、セールスパーソンが自社製品やサービスについて熟知しているかどうかよりも、お客様ご自身が何を望んでいるのか、にしっかりと関心を持ってくれているかどうかを重要視します。ところが、セールスパーソンが自社製品の機能のすばらしさや、自分の目標達成に夢中になり、それを購入して使ってくれる人が実際に何を望んでいるのかに焦点を合わせられなくなることがよくあります。ディールをクローズすることだけに気を取られ、それを使ってくれるお客様個人の関心事に気にかけていないことは、お客様にも伝わってしまうものです。長期的にセールスとして成功をするには、お客様を本当に理解することに専念することが近道であったりします。この原則「誠実な関心を寄せる」のキーワードは「誠実な」です。お客様を理解することに誠実に焦点を当て、お客様に真のサービスを提供し、パートナーシップを築くことを意味します。私たちはお客様の成功に全神経を集中しましょう。そうすれば、私たち自身の成功に繋がります。 2)相手の関心に合わせて話をする セールスパーソンが、自分が話したいことを中心に会話を選択していること、お客様には伝わっています。セールスパーソンは自分の興味中心で、お客様の興味は二の次になってしまうことがよくあります。あるいは、逆に口下手で悩んでいます。というセールスパーソンからの相談を頂くことがありますが、実は、セールストークというものは存在しないのです。お客様との対話は、お客様のニーズを引き出すための質問をし、お客様が何に興味を持っているかを明らかにします。セールストークではなくセールスパーソンからの質問によってお客様の興味を引き出し、お客様の関心に集中するのです。セールストークをしなくても、お客様自身が話してくれるのです。簡単なことのように聞こえますが、セールスパーソンは話すことが好きで、気づかないうちにお客様の話を聞いていない、ということに陥りがちです。ぜひ、次のクライアントとの会話で、自分自身をチェックしてみましょう。 3)よい聞き手になる。相手に自分のことを話させる。 よい傾聴とは、ただ頷くだけでなく、相手の真の関心を導く鏡になる事です。セールスパーソンからの適切な質問によって、お客様は自分自身について、じっくりとたくさん話すことが可能になります。興味を持っているお客様の多くは、雑談や余談も交えながら、思った以上に多くの重要な事を話してくれる事でしょう。このようなお客様との対話から、私たちは彼らの価値観、興味、絶対に必要なもの、あったら望ましいもの、主要関心、そして購買動機について多くのことを学ぶことができます。そして、1回の商談で合意が得られなくてもがっかりしないでください。セールスは短距離走ではなく、マラソンの伴走のようなものです。顧客との長きに渡るバイイングジャーニーにを共にできるよう、心を磨いておきましょう。 4)強い欲求を起こさせる これは優れたコミュニケーター、つまり他者の情熱と熱意を呼び起こすことができる人になることです。セールスとは「正義」の信念に基づいて、お客様にとって本当に役立つ商品を提供すること、そしてその情熱を伝播させることです。さらに、セールスパーソンのお仕事として、お客様がより良い結果が得られるよう支援することです。お客様が決断の恐怖を克服できるよう背中を押し、行動を起こせるようにサポートしなければなりません。ニーズがあるにもかかわらず、すぐに行動を起こすことができないお客様が、一歩前に踏み出せるようになるまでに寄り添ってくれる心のよりどころになれるセールスパーソンこそが、お客様のトラステッドアドバイザーとなるのです。セールスパーソンの考えを押し付けるのではなく、お客様自身の真の欲求を起こさせてあげるために、お客様と一体になり、何がお客様にとっての最善かを導くための質問をし、お客様が自分自身のアイディアが明確になるお手伝いをします。ソクラテス的問答方法により、お客様の強い欲求を起こさせるのです。 デール・カーネギーは人を動かすの30の原則を考案しました。それら全てがセールスにとって有効であることは言う間でもありません。 本日はその30の原則の中から、特にセールスに有効な原則9つのうち4つを見てまいりました。 デール・カーネギーは有能なセールスパーソンでもあったため、これらの原則は彼自身のセールスの経験も反映されています。 セールスパーソンとしてテクニカルなスキルを持っているかどうかはもちろん大切ですが、売れているセールスパーソンほど、スキルに頼らず、顧客フォーカスのバリューセリングができているかを常に心がけている傾向にあります。今日ご紹介した原則を無意識レベルで実践できるセールスパーソンにお会いするとウットリしてしまいます。 皆様にも、これらの原則を実践していただき、お客様の信頼されるビジネスパートナーになり、末永くウィンウィンな関係を構築していただけると嬉しいです。
/episode/index/show/bijinesutatsujinnooshie/id/30404723
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#75話始める前に聴き手の心をつかむ
03/04/2024
#75話始める前に聴き手の心をつかむ
1993年1月31日、パセデナ。マイケル・ジャクソンがスーパーボウルに出演した時の事です。スモークの中から突然ステージに飛び出し、右を向いてマイケルたるポーズでピタリととまりました。そのポーズは1分8秒間に及びました。微動だにしません。一分8秒後、一転して左を向き、サングラスを取り、さらに20秒間同じポーズを取り続けます。10万人近いファンが熱狂するスタジアム全体を想像してみてください。その観衆を前に、言葉を発せず1分以上も動かずに立ち続けるには、とてつもない度胸と自己信頼が必要です。 先日のプレゼントレーニングでも、クライアントの方々と自分がプレゼンターとしてどう映るかというのを映像を見ながら検証していました。 受講者の方々は、動画を停止して、静止画面に映る自分の立ち方を見ただけで、「自信がありそうに見えるか、一目瞭然ですね。」という感想をお話ししてくださいました。そうなのです。 私たちは、ビジネスプレゼンで、何を話すかに意識を向けがちですが、一言も発せずに自分を表現してください。と言われた時にどのようなメッセージを発しているかに意識を向けているでしょうか。 ビジネスプレゼンの場で、微動だにせずに1分以上も何もしゃべらずに立っているなんて、現実的ではないかもしれません。人の第一印象は数秒で決まると言われています。つまり、話始める前に、その方の印象はだいたい決まっているのです。それと同時に、そのプレゼンターのお話への期待のレベルは、ほぼ決まってしまいます。 ビジネスの場で、マイケルの例を応用して、聴き手に期待を持たせるためにはどうしたらいいのでしょう? 指名されて前に出るときの足取りはいかがでしょうか。指名され、立ち上がる瞬間から、聴き手の視線はスピーカーに集まります。しっかりと立ち上がり、優雅に歩き、マイクの前に立ち、聴き手の拍手が鳴りやむまで落ち着いた表情で待つ。出来てますか? 緊張のあまり、会場には目も配らずに早口で話し始める姿は、聴き手の期待のレベルにはどのような影響があるか、、、考えただけでわかります。話の内容以前に私たちが発信する情報のウエーブは聴き手に届いているのです。 ぜひ、話す前に、しっかりと間をとり、聴き手と呼吸をあわせましょう。自分では不自然かな、、、と思われるくらいの間をとっても大丈夫です。 自分を整え、場を整えてから話すことで、話始める前から、お互いの心が繋がるのです。 せっかく間をとり、期待感を高めた私たちのスピーチのオープニングは印象的でなければなりません。聴き手が私たちに集中し、最後まで話しを聴きたくなるような、力強いオープニングである必要があります。そのオープニングは、引用、統計、事実、または物語、ストーリーテリングであると有効です。瞬時に聴き手の頭の中にイメージの絵を描き始めてもらえる始まりにするのです。 最後に、普段から練習をしておくことは、とても大切です。何度も練習をすることで、贅肉がそぎ落とされ、心の余裕がむき出しになってくるのです。立ち上がるその瞬間から素のままで素晴らしい、素敵なプレゼンができるのです。 ですから皆さん、ノンバーバルなメッセージは常に駄々洩れであるということを肝に銘じ、自分のパーソナルブランドを確立することも意識していきましょう。聴き手と繋がり、さらに楽しいプレゼンの時間を聴き手と共にクリエイトする事ができます!
/episode/index/show/bijinesutatsujinnooshie/id/30217658
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74 リーダーに求められるコミュニケーションの極意
02/19/2024
74 リーダーに求められるコミュニケーションの極意
プレーヤーとしては泣かず飛ばずだったスポーツ選手の方が、素晴らしい指導者として成功することはある。というお話しはお聴きになったことがあると思います。私たちの身近なビジネスのシーンでも有能なプレーヤーがチームを率いる事に長けているわけではない事例は沢山ご存じだと思います。 変化が激しいこの時代は、リーダーの持つ人格により、チームメンバーが離職したリ、心身の不調により休職することも珍しくありません。 今は、適任の人財を採用するのがとても難しく、ある企業では一人を採用するために、約一年かけて40名以上の方々を面接し、採用を決定したそうです。しかも、複数の方が面接をし、面接に携わったそれぞれの方が、システムにレポートを入力するそうです。そして、社内でレビューミーティングをする。適任の方が現れて採用を決定するまでにそれが何度も繰り返されるそうです。当然ですが、採用した後の手続き、その方のオンボーディングのためのトレーニングや、社内システムを整える作業が発生しますので、人件費だけでなく、時間という大切な資産も数百時間を当てなければなりませんでした。 リーダーに求められる資質として、メンバーのエンゲージメントの向上は、これまで以上に注目されてきています。 それでは、リーダーはどうすればコミュニケーションスキルを向上させることができるでしょうか? 取り組むべきことは沢山ありますが、今日はその中から具体的な 2 つの項目を見てみましょう。 1. チームメンバーの立場に立って、その方の話に共感するように努めます。 リーダーは時に自分がチームメンバーと同じ年齢、同じステージにいたことをつい忘れてしまうものです。私たちは、自分たちのキャリアは、何の傷もなく完璧に形成されたのでしょうか。実際はそんなことはありません。キャリアの中で数々の失敗をし、そうやって自分自身を教育してきました。 チームメンバーと話すときには、彼らのキャリアと同じ頃の自分の欠点や失敗談などを話してみましょう。逆にチームメンバーも自分の悩みや困っていることを打ち明けやすくなり、私たちの助言を聞き入れて、アウトプットにも進歩がみられるかもしれません。チームメンバーに共感できるようになるとチームメンバーは心強く感じ、背中に羽が生えるように軽やかにアウトプットができるチームが形成されます。 私たちは、相手が話しているときは最後まで傾聴し、たとえそれがうまくいくかどうか疑問であっても、いろいろなことに挑戦するよう励まします。そうするのは、私たちがそうやって学んできたからです。私たちはいろいろなことを試し、そして失敗から成功を選別しました。 私の上司も「最大の失敗は成功しないことではない。挑戦をしない事です。」と言い続けてくれています。 失敗を許容できるリーダーはチームメンバーの信頼を得る事ができるのです。 2.非言語的な手がかりを得るためにチームメンバーに関心を寄せる 忙しいリーダーは、つい、結論や結果に最短距離で到達したいという思考を持ちがちです。 メンバーの方々の視点でみると、彼らは結果だけではなく、そこに達するまでの強い思いも伝えたいでしょう。うまくいかなかったときこそ、メンバーの方自身だって、その結果で満足していない気持ちは同じと思っているでしょう。 私たちは、彼らのその想いに耳だけではなく目も心も傾けているでしょうか。 私たちは、ゆっくりと、そして注意深く、私たちが耳にする言葉以外のチームメンバーのパターンを探すべきです。私たちが何かを言ったとき、彼らが顔をしかめたり、ある動きをしたことに気づくことがあります。彼らのボディーランゲージは「それは賛成できない」と伝えているのですが、彼らの口からはそういった言葉は出てきません。 私たちは、自分が言ったことがそのように伝わることを意図していなかったかもしれませんが、否定的な反応に気づけば、ダメージコントロールができます。 コミュニケーションは内側の心の反映です。意識すれば変えられるものでもあります。リーダーにとっては沢山の事に配慮しなければならないという点では難しい時代になってきました。逆の視点からみると、ビジネスのシーンでも、より人間の本質に目を無向け、気を配り、周りの方との調和を取る事の大切さが語られる素晴らしい時代となったと言えるのではないでしょうか。この時代に生きる私たちで新しい価値観を祝福し、この丸い真心の輪を世界にもつなげていきましょう!そうすれば、私たちにもその真心が返ってきます!
/episode/index/show/bijinesutatsujinnooshie/id/30013083
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73 組織変革の中で生きるセールスの皆様へ
02/08/2024
73 組織変革の中で生きるセールスの皆様へ
セールスの皆様、自分が所属する組織体制の変更、変革の影響を受けたことがあると思います。組織統合や吸収合併または人事異動により組織のトップが変り、これまでと違う方針に変わってしまった。その事により、これまでスムーズに行われていたビジネスに影響が及ぶこともあります。それから5年後ならまだしも1年後にさらに別の方が就任し、再び方向転換するということも稀ではありません。トップの交代により、現場は右往左往するという構図です。 このような組織変更は、セールスの私たちにとっては大きな影響が出てまいります。お客様の方を向いてお仕事をしたくても、組織内の変革への対応にも気を配る必要が出てきて、これまで通りのスピードで前向きに進むことができなくなるのです。時には急ブレーキをかけて方向転換する必要があります。 これまでもこのような状況に直面したクライアントの皆様からご相談が寄せられました。セールスの皆様はこのような内部的な変革への対応に翻弄するあまり、クライアントとのコミュニケーションに時間を割くことが妨げられてしまうことも往々にしてあります。新しい体制を整えるための内向きの業務が増え、新な報告書作成に追われ、組織変革に向けたミーティングに召集されるのです。そしてさらに、部下を持っている方でしたら、新体制への不安を抱えたチームメンバーの心のケアにも気を配る必要が出てきます。実際の顧客のために割く時間が欲しい!という思いと裏腹に、過ごす時間の流れをコントロールできない歯がゆさ、心から共感します。セールスパーソンの多くは、管理業務、フォーム入力作業、報告書類作成などをする時間があったら、クライアントのために時間をもっと有効に使いたいと思う傾向にあります。しかし、このような組織の変革への対応も組織に属する我々には避けて通れない関門であることも事実です。 タイムマネジメントのセッションにセールスの方が参加してくださる事も多くあります。我々セールスパーソンは相手がある仕事をしているのですが、タイムマネジメントは自分を変えれば必ずだれにでもできる事だという実感することができるとおっしゃっていただけます。デール・カーネギーの原則を学ぶ事で、時間管理の達人になる事ができるという、私も大好きなセッションです。その中で、時間管理の妨げになる外的要因、内的要因についてお話しをします。つまり今回のように組織変革の影響でクライアントのために割く時間が取れないという事は、外的要因により時間管理が妨げられているということになります。私たちは、タイムマネジメントの第2象限が金塊の保管場所であることを知っています。つまり、第二象限に分類される項目は、最優先で取り組まなくてはならない項目なのです。五月雨式に振ってく目のまえにあるタスクに取り組む前に、一度しっかりと時間を確保してプランニングすることにより、より余裕が生まれ、実際にお客様のために割く時間を確保しやすくなります。 やりたい事のみならず、やるべきタスクが日々沢山ある私たちですが、だからこそ、優先順位をしっかりと意識し、最も重要なことに集中する必要があります。そのためには、計画を立て、時間をしっかりと確保する必要があるのです。少なくとも最も重要なことを1つでも2つでも行っていることで、心の平安が保たれるものです。昨日、私は、まさにアメリカ人でコーチングを一緒に学んだクラスメイトにもこのような話をしました。一見仕事と関係無いように思われるかもしれませんが、最近の私は睡眠時間がこれまでよりも毎日一時間程度長くなり、自分を整えることが最優先で出来ているきがしてます。そのことでストレスが減り、暴飲暴食が減り、身も心も軽くなります。そうするとさらに活力が生まれ、エクササイズやストレッチなどをする余裕ができます。すると常にやる気のレベルが上がり、仕事においても集中的に取り組むことができるようになりました!それなので、全てにおいて効率があがり、また一巡して睡眠にあてられる時間が長くなってきました!この事は鶏が先か卵が先かのようなお話しなのですが、効率を上げたければ、お勧めは先じてゆっくり休む事です。先に効率を上げて空いた時間で休もう。ということが得意な方はそれでもいいですが、先に効率を上げようとする方に多い傾向は、結局空いた時間でも仕事をしてしまい、その結果燃え尽きてしまうのです。つまり、沢山働いてから休むは逆に難しいということが多いです。もちろん、時には休む時間を削って緊急で重要性が高いことに先に時間を割く必要が出る日もあるかもしれません。そのような時は、自分のプランが甘かった、、、と落ち込みそうになるところをぐっとこらえて、また気を取り直して翌日から時間をコントロールするように心を入れ替えれば大丈夫です。 そして、セールスとして、これも意外に大切なことですが、Win-Winなクライアントと多くの時間を費やせるように自分を整えておく必要があります。 我々が出会うクライアントには3つのグループがあります。決して買ってくれない方、いずれ買ってくれる方、そして、今すぐ買ってくれる方です。もちろん、どのお客様も大切です。決して買ってくれない方も将来どなたかを紹介してくれることもあるからです。しかしながら私たちの時間は限られています。私たちの大切な時間を費やすべきお客様はどのようなお客様でしょうか。 セールストレーニングでもウィンウィンなお客様はどのようなお客様でしょうか。ということをディスカッションする機会があります。お客様の中には、タイミングが合わなかったり、波長が合わず気持ちよくお仕事ができないお客様もいらっしゃるかもしれません。今後はそのようなお客様を手放した方がいいかもしれません。そして、私たちが本当にお付き合いするべき方々との時間をしっかりと確保できるようにすることは、大切なマインドなのです。時間がないときは特に、私たちは日々をどのように過ごすか、誰と過ごすかに高い価値を置くかを意識しなければなりません。資産がある方の多くがおっしゃるのは、「お金はまた作れるけれど時間は失ったら取り戻すことができない。だからこそ時間が一番大切なものです。」そう、彼らは金銭的な収支だけでなく、自分の時間の価値を計算します。特に難しいクライアントは、この時間の価値という観点を加味すると高くついてしまうのです。そのようなクライアントは思い切って手放しましょう。 今目の前にいるクライアントを大切にし、私たちが本当に心を通わせ、お互いにウィンウィンの生涯のビジネス・パートナーとなる素晴らしいクライアントにエネルギーと時間を集中させましょう!そうすれば、更なる好循環のサイクルが産まれます。
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72 日本のプレ禅テーション
01/23/2024
72 日本のプレ禅テーション
年末年始、忘新年会のシーズン。様々なイベントで、スピーチをお聴きになる機会も多かったのではないでしょうか。 印象に残ったスピーチはありましたか? そしてそれらは、どうして皆様の心に残りましたか? 昨年末、フランス人のマーケッターのJsanと、とても興味深いお話しをしました。 彼は「日本人は行間を読むことができるので、あえて短い言葉でお話をし、その言葉の余白の余韻を味わうということができますし、日本語自体が擬音語や擬態語を用いて少ない言葉で多くを伝える事ができる言語でもあると思います。」とおっしゃいました。 プレゼンに限ったことではないですが、短い言葉で厳選したメッセージを伝えることで、聴き手の持ち帰りが多くなる。と言われています。 プレゼントレーニングのご相談でも、「なるべく短くまとめて伝える方法を学びたい」というお問い合わせがとても多いです。 短い言葉にまとめるというのは、断捨離に似ています。本当に、本当に、大切な言葉のみを厳選し、それ以外はそぎ落として、敢えて多くを説明しなくても、状況が浮かぶよう、短い表現を用いるというのは、よほど意識しないと難しいですが、厳選し残した言葉は力強く、際立ち、心に残る。それは、そつなく流れるように話すよりも強い印象を残します。その言葉で心が震え、鳥肌が立つのです。 当然ですが、上手なお話しでも、多くを伝えると、聴き手は何が重要かわからず、結局何も覚えていないという事は多く起こります。話す方も聞くほうも長い時間を費やしたにもかかわらず、聴き手が持ち帰りもなく心のモヤモヤだけを持ち帰ることになったら、お互いに「骨折り損のくたびれ設け」です。 プレゼンの目的は何でしょうか。相手にプレゼントを渡す。が語源になっているという事は以前もお伝えした通りです。せっかくお話するのですから、聴き手にはしっかりとメッセージを伝え、何かお持ち帰りいただきたいですよね。 短い言葉がより強い印象を残し、聴き手の心に好印象を届けるという事に加え、話す際の落ち着いた表情や態度、聴き手との繋がり、一体感というノンバーバルな部分からは言葉以上に多くの事を伝えています。間を効果的に使い、ゆっくり話すことで、聴き手に味わう時間がもたらされます。 弾丸のように話し、弁が立つ。と思われるよりも、ゆっくりと話し、多くを語らなくても、好感を持たれ、人々から支持をされ、この方の影響力は素晴らしい!と自然に思ってもらえるようになるのです。 セールスの方もそうです。話すの苦手なんですよ。。。とおっしゃるセールスパーソンこそ、売れているという事は往々にしてあります。お客様から「饒舌な隙がないセールスパーソン」と思われて徳をすることはあまりないように思います。その理由は皆様もなんとなく感じるところがあるのではないでしょうか。 冒頭でご紹介した、フランス人のJさんは日本語でも英語でも、いつも一生懸命に真心で言葉を選び、ゆっくり、そして短い言葉で話してくれます。だまってゆっくり考えている時も、そこには豊な心地よさが流れます。だからこそ私にとってはJさんからのメッセージは時間が経っても心に刺さり続けているのだと思いました。 ですから皆さん、厳選した言葉を真心で紡ぎましょう。そうすれば、聴き手は受け取った宝物をいつまでも大切にもち続けてくれます。
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71 自分で自分を「整える」ということ
01/09/2024
71 自分で自分を「整える」ということ
71 自分で自分を「整える」ということ 年末年始に新たな夢や目標を考えた方々も多いと思います。そして、昨年末のポッドキャストでもお話しをした、年末年始に自分や周りに感謝を向ける「感謝祭」をされた方がいらっしゃったら嬉しいです。年が変わり、今年は特に年始から急激なエネルギー、「気」の変わりのようなものを感じている方も多いと思います。クライアントの皆様からは、「今年は自分の場所で自分ができる事に最善を尽くすことで貢献していきたい」というようなメッセージも多く頂きました。自分ができることに尽力することを我々一人ひとりが実践し、周りの人の心に火を灯すことができれば、いつかまわりまわって遠くの顔も名前も知らない誰かの心にも火が灯るでしょう。そうすることで、世界中が明るくなっていくことが出来るのです。そのためにはまずは自分の心に火を灯し、自家発電できるようになったら素敵だと思います。そのような暖かさを伝播させる役割を私たちは担っていると改めて感じるこのごろです。 私も長年、自分を先に満たすことは自分勝手なのではないか?と思っていました、しかし、それは、自分勝手とは対極で、自分を満たすことは、常にどんな状況でもその場所にいる自分の気持ちを自分で整えることができる人になる。「自分の「気」を整える事ができる人になる。」という事なのだと思います。それは、自分に感謝することで元気、勇気、やる気のエネルギーを自家発電できるということです。そうすることで自分と同じように他者も大切にできるようになっていく。ということなのです。自分を自分がしっかり認め、信じてあげられるからこそ相手の事も認めて、信じてあげられるようになるのです。 特に、昨年末に私のポッドキャストをお聴きになり、「感謝祭」を行った皆さんであれば、このまずは自分を認めて満たす事の必要性は馴染みがある事になってきていると思います。 自分が満たされていないまま相手に与え続けると、相手を認めたりギブする事で、自分にエネルギーをチャージしているということになります。すなわち、相手を認めることができる自分は素晴らしい!相手に与えているから自分は素晴らしい!という○○だから自分は素晴らしい!という「条件」を満たすことで自分を認ている人になり、他者を「自分を満たす材料」にしていることになるのです。胸に手を当てて考えてみましょう。他者を使って自分が素晴らしいということを確認する方に人は魅了されるでしょうか?親しみを感じるでしょうか?すごく褒めてくれたり、Giveしてくれる方でもなんだか、自分が幸せそうじゃない方に対して違和感を持った経験はありませんか?字づらはポジティブな事を言っていてもなんだか人が集まらない、そんな方が頭に思う浮かぶ方もいらっしゃるかもしれません。 これをリーダーシップに当てはめても同じことが言えます。 自分で自分を整える事ができ、満たされているリーダーはなぜ魅力的なのでしょうか。 改めて、一つ考えて頂きたいと思います。 皆様はこのようなリーダーに会ったことはありませんが? 「あのリーダー、とても献身的だけど、なぜか人が集まらない。人々がついて行かない。」 そう言う方がいらっしゃるとしたら、その方は自分が満たされていないのに与え続けて居るのかもしれません。または相手にgiveすることで、相手からの賞賛を得ようという方だったりします。結局Giveしているようで、相手からの見返り、すなわちエネルギー、日本語でいう「気」を奪うことで自分を満たしているということになります。 最近の弊社のトレーニングの受講者の方々も、相手にgiveする前に自分を満たすこと。すなわち自己基盤が大切です。という共有をして下さる方が増えてきました。 弊社のトレーニングは、まずは自分の態度から変える。相手にフォーカスする。ということが大切という事をベースに行われますが、リーダーは自分を忘れているくらい、相手と一体になる。そのような存在になって本当の人望が集まるのです。常に自分の気が満たされているので、自分の気を満たすことを求めていない、そんな方々のところに人が集まるのです。 リーダーが圧倒的に充足感で満たされていれば、皆がその方を心の支えにするでしょう。常にその方がいるから安心する。その方の存在のおかげで自分にも思いもよらないような力が発揮できる。そんな守り神のような存在になってあげられるリーダーが求められる時代となったと確信しております。この世に神様が存在するとしれば、神様は自分のこと認めて!って大騒ぎしません。あーしろ、こーしろと多くを語らず求めません。そして、そもそも、その存在は目に見えないものであったり、手に取って触る事ができないものであったりもします。それでも、多くの人々はその存在の影響を受けているのです。日本でも、我々の多くは初詣や折に触れて、寺社にみんなが手を合わせるために集まります。その場所は目に見えない「気」が整っていて、その場所に行くことで「良い気」を頂くのです。その「気」は「勇気」になり、「元気」になり、「やる気」になり「景気」に反映されるのです。 それは、これまでの、隙がないリーダーや、一目置かれ、距離を持たれ、嫌われ役を買って出てピリッとした空気を提供するようなリーダー像とはだいぶ変わってきたと思います。結果を出すという上では、自分にも他人にも厳しく叱咤激励をしながら、周りに行動を促すというリーダーシップも存在します。そのような統率力により人が秩序を保つことができ、和を保つことができた時代があったからこそ、今の豊かさがある事を認め、感謝をした上で、これまでも、そして実はこれからも、時計の針を見ながら眉間に立てじわを寄せるリーダーシップよりも、羅針盤を持って夢を語るリーダーの基に人が集まるというのは世の常であるということを再確認したいと思います。 ですから皆さん、夢を集め、向かいたい方向に顔を向け、今日もこの場所で最善を尽くしましょう。そうすれば周りに自発的に集まった我々が皆で一緒に楽しく遠くに行くことができます!
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70 自分が一番認めてほしい人から認められる人になるために
12/26/2023
70 自分が一番認めてほしい人から認められる人になるために
皆様、忘年会、新年会のシーズンですね。忘年会とはご存じのとおり、今年あった嫌な事は忘れて新しい年を迎えよう!お酒を飲んでワイワイして「笑う門には福来る」という発想の邪気払いのようなものです。さて、日本人が無意識に結構良く使う言葉の一つに、「反省会」があります。客観的に考えると、人々が集まって、反省している様子。。。を思い浮かべると、シュールというか、ちょっと滑稽でもあります。英語では反省会にそのまま該当する言葉はないですし、近年日本でも「反省会」という言葉は使わないようにしているというお話しをお聴きします。ディブリーフィングや振り返りミーティング、事後ミーティングなどと呼ぶカルチャーの会社も多いかもしれません。 2024年、皆様はどのようなビジョンをお持ちでしょうか。ビジョンという大げさなものでなくても良いです。1年後の年末年始、皆様はどのような場所で何をして、どんな気持ちでいらっしゃるでしょうか? 最近感じている事ではありますが、年々、達成したこと、所有した物ではなく、目に見えない心の充足感や、何を持っていなくてもそのままの自分という存在そのものを認められるようになりたい。という方々が増えてきていると感じます。そして、来年はそのような価値観がさらに一般的になっていくのではないかな。と感じております。 自分を認めるという点で、今年ご相談が多かったのは、私、自分に厳しくて、逆にチームメンバーには甘くしてしまうのです。またはその反対に、、、自分に厳しいから他者にも厳しくしてしまう。というようなご相談でした。 どちらのケースも「自分に厳しい」「知らないうちに自分責めをしている」故に、他者に遠慮してしまう。または自分に厳しいが故に他者にも同じことを求めてしまうので、他者に厳しくしてしまう。ということです。 他者に遠慮してしまったり、強く出てしまうのは、なぜでしょうか。。。それは、誰かから認められたい気持ちが見え隠れしているからということなのです。ここで考えていきたいのは、突き詰めると、、、私たちは皆、誰かから認められたいという生き物なのです。そして、誰かから認められたい私たちが、本当に認めてほしい人は誰でしょうか。 お気付きの方も多いと思いますが、我々は、自分が自分で良かったと思いたい。自分と良いお友達でいたいのです。つまり自分から認められたいのです。 デール・カーネギーは「人を動かす」という書籍を書きました。この本の英語の原題、日本語の直訳は「友達を得て影響を与える方法」となります。私たちは唯一、無二の生涯の友、「自分」の事をしっかり認めてあげることができてますでしょうか。 自分を認める方法ですが、様々な方法があります。一緒に考えていきましょう。 その一つには、自分で自分の良いところをあげてみることです。というと、なんだか恥ずかしい気持ちになる方が多いかもしれませんが、誰にも公表しなくていいので、誰も知らない自分の様々な部分をまるごと認めてみましょう。 自分の良いところを探すのが難しいという方は、今年自分に起こった感謝できる出来事を書き出してみましょう。何でもいいです。間に合わない!と思った電車に奇跡的に間に合った!とか、バス停に立ったらすぐにバスが来た。とか、小さいことでも良いです。同僚の笑顔が見れていい気分になったとか。。。 自分に起こった感謝できる事なら、そんなに恥ずかしくなく挙げられるのではないでしょうか。 次に、他者の良いところ、他者に感謝できることを書いてみましょう。可能ならおかげ様メッセージや感謝メッセージ、その方の良い点を伝えてみましょう。 誰かを応援することも良いでしょう。 誰かに感謝の言葉や応援メッセージを伝えると、良い効果があります。それは、自分が発した言葉を自分の耳も聴いています!脳は主語や時制を理解しないので、他者に言っている良いことは自分への誉め言葉として潜在意識は捉えます。 そうすると、良いことを思い出したり、見つけたりする脳の回路が活性化し、どんどん、小さな幸せに気づけるようになっていきます。そして、その頃には自分の良い点もどんどん書きたくなるかもしれません。 自分が今いる場所で、どこに行かずとも、幸せを見つけることができるようになってきたら、自分攻めが少しは減り、大丈夫。きっと何とかなる。意外とこのままでもいいのでは?と思えるようになってきます。そうすると、他の人にも極端に遠慮したり、強く出たりする自分が姿を消し、そのままの自分で相手に頼ったり、頼られたりというプラスとマイナスがうまく補い合える関係性が育っていきます。持っている力を出し合って仲間で最大のパフォーマンスを発揮できるというのは結局、自分のためになります。自信になります! ですから皆さん、年末年始は我々皆への「感謝祭」を行いましょう。そうすれば、自分で自分を認めて、自分という生涯にわたる最高の友を手に入れる事ができます!
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69 率先してリラックスするメリット
12/12/2023
69 率先してリラックスするメリット
年末年始のシーズン到来です。一年の締めくくり、皆様はこの時期をどのように過ごしになりますか。毎年、バタバタと年末を迎え、家の片づけをして、帰省をしてなんとなくお正月少しのんびり過ごしたらあっという間にお休みが終わってしまいます。。。という方も多いかもしれません。年末年始のみならず、日々、自分が望む働き方と生き方を手に入れられたら素晴らしいですね。 これは、あくまでも個人的経験からのお話しですが、私は外資系企業に勤めていた期間が長く、海外の方々とお仕事をするというくくりで言えば、職業人生の全ての期間、外国の方々とのお仕事に関わらせて頂いております。海外の方々は12月初旬から休暇に入ることも珍しくありませんでした。その方々はそれぞれ要職についている方々も多く、仕事とプライベートのバランスのとり方がとても上手でした。今も、海外の経営者の方々とお話しをさせて頂くことが多いのですが、彼らが口をそろえておっしゃる事は、このようなことでした。「休暇の予定や自分との約束の時間を予めしっかりと確保する事がとても大切です。」 一方日本の我々の働き方の現実は、早々と休暇に入る外国人の同僚を横目に、カレンダー通りの休暇に少し前後のお休みをつけられたらいいかな。という程度。年末年始に限らず、2週間も3週間もお休みを取る事は就職してからこれまで一度もないという方もいらっしゃるかもしれません。さらに、コロナ禍でせっかく定着したリモートワーク期間は段階的に終焉を迎え、今ではオフィスに出勤する機会が増えた方々が多くなってまいりました。通勤に片道一時間以上かけている方も多いと思います。(その通勤時間にこのポッドキャストを聴いてくださっている皆様、ありがとうございます。)もちろん、出勤をすると、オフィスで直接同僚と交流を持てるという事はポジティブな側面ですが、物理的に睡眠時間が短くなってしまうというデメリットがあります。睡眠が7時間以下の方がチームにいらっしゃると、チーム全体の仕事の効率や心理的安全性を保つ事に支障をきたす。というデータもあるので、睡眠はとても大切なのです。 また、パーキンソンの法則をお聴きになったことは有りますか?その法則の一つは「仕事は費やすことが可能な時間いっぱいに広がる」というものです。皆様も、ある仕事をこなすのに、時間がいっぱいあったはずなのに、結局納期ギリギリになって焦ったが、なんとか間に合わせることができた!という経験はあると思います。ある雑誌の編集長の方もおっしゃっていました。「締め切り効果」を利用したほうが、集中力を発揮できる!のですが、実は、毎回思うのです。次回はもっと余裕を持って準備しよう。。。」それを聴いて私も「他人事ではないな」と、、、耳が痛かった事を覚えています。 外国人から見ると日本人は決定に時間がかかる、作業時間が長い。とみられているのは初耳ではないと思います。もちろん良い点としては、お仕事が丁寧なので、完成度の高いアウトプットを行う事が出来ているという点です。しかし、実際、先方はそこまでのものを求めていたわけでもなく、もう少し手軽なものを早く出してもらったほうが良かったと思われることも多くあるようです。そういう点では、私たちの完璧主義からの脱却ということも最近よく聞くテーマでもあります。 それでは、2024年以降、私たちが新たな働き方や生き方を実現するには、どのような事をとりいれていきましょうか。これから年末年始を迎えるこのタイミングで、改めて見直してまいりたいと思います。 私たちの理想の働き方はどのような働き方でしょうか。という質問をされることはあると思います。それでは、私たちの理想の生き方はどのような生き方ですか?ということをしっかりと考えたことはありますでしょうか。最近はパーパスという言葉も良く耳にします。私たちは、なぜ生きているのでしょうか。お一人お一人、子供のころから心の中で漠然と思い描く理想の生き方はあると思います。今の自分は自分の価値観の生き方でしょうか。それとも社会の価値観または他者との比較の上に形成された生き方でしょうか。その生き方を実現するためにはどのように働くことが理想でしょうか。 当然ですが、理想に近づくためには現状維持ではなく「何か」を変える必要があります。パーキンソンの研究によれば、私たちは時間があればあるほど、実際は先延ばしにするなどをして時間を埋める。ということが分かりました。日本では、時として、アウトプットの速さではなく、費やされた時間を評価されることもあります。ところが、同じアウトプットがより少ない時間で達成できたら、私たちは、1日に1時間でも2時間でも自分のために時間を使う事ができるのです。1日1時間でも多く自分のために使う事ができたら何ができるでしょうか?私たちは、その時間をどのように使いたいですか?何もやりたい事がない方でも、その一時間を自動的に睡眠にあてる事だけでも効果はあるのです。自分のプライベートの時間が充実すると私たちは活力が湧き、さらに仕事のアウトプットが高くなるという好循環が生まれるということはご存じの通りなのです。その点で、企業としては、斬新かもしれませんが、敢えて短い終業時間を設定するのは効果的かもしれません。生物学的にも人間は太陽が沈んだ後の時間の生産性は下がっていくのです。 そして、タイムマネジメントの見地から、これからの私たちが本気で考えたい事は、「その仕事、本当に必要な仕事かどうか」という事です。そこに紐づくのは完璧主義からの脱却かもしれません。他者にお任せした方がはるかに効果的な事もあります。また、交渉をし、作業工数を減らしたり、期限を延ばしても何ら問題ないこともあったりします。自分が寝ずに仕事をして不機嫌になり周りに当たり散らしたり、近づきがたい雰囲気を醸し出したり、ひどい場合だと燃え尽きてしまうよりは、自分のそしてチームの心の健康を維持することを選ぶことも必要です。 これまでのどんな時も全力で最善を尽くすこと、それが美徳だった時代に感謝と称賛を送りつつも、2024年を迎えるにあたり、私たちはもっと「リラックス」することでアウトプットも高くなり、さらには自己実現もできるようになることを加速させていく時代を意識していく必要があります。自分一人が意識を変える事で実現できる事ではありますが、皆がこの事を理解し合いながら、サポートしあえ得る仲間を創っていくことができれば、さらに状況は早く好転します。一人ひとりが、ゆっくりとリラックスし、充電するよう心掛け、仕事から離れることは、むしろ新しい視点をもつために必要なのです。 かくいう私も、このスペースを取るというシンプルで簡単なことが難しいという事は身を持って実感しています。先日、ある海外の商工会議所のイベントでグローバルに活躍されているリーダーの方々のラウンドテーブルのファシリテーションをさせて頂きました。そこでも、各界をリードされるパネラーの方々は、異口同音に「スペースを取り、しっかりと睡眠をとる事が大切」とおっしゃっていました。それは、その方が特別だからできるのでは?と思いましたが、その方々はある程度キャリアの早い段階でその術を身に着け「ゆっくりすることを自分に許可するようになってからさらにアウトプットが高まった。」とおっしゃっていました。それならば、私たちも意識をすれば、できるのではないか??と思えてきて、勇気をいただきました。 さあみなさん、来年は、どのような働き方、生き方を実践されますか?思いきって2週間または3週間連続で休暇を取ることもプランするもの良いでしょう。自分だけが取りづらいなら、チーム全員で支え合いながら長期休暇を取るカルチャーを創り、その仕組みをつくることを考えるのも良いかもしれません。 さらに言うと、もしかしたら、まだ、今年中にできる事もあります!先ほど同僚と「年内に必ず行いたい事は何か?」というディスカッションをしました。そこでの気づきは、当たり前ですが、、、特に遠くに行く必要もない。とにかく、ご家族や大切な方と過ごす。感謝を伝える。という時間を意識的に持つことが大切だという事でした。または、自分と向き合う時間をつくるという事もできると思います。どうしても、まとまった休暇を取得することが無理ならば、少しの時間でも、無理なく自分がリラックスし、心地よくいられる方法を考えて実践していきましょう。どこに行かなくても、お仕事から離れ、心身を休めるということが、見聞を広げ、大きな気づきに繋がります。 ですから皆さん、今できる小さい一歩から踏み出していきましょう!来年の今ごろは、一人ひとりが一歩一歩の積み上げで、ハッピーで心地よい環境を実感しています!
/episode/index/show/bijinesutatsujinnooshie/id/29036328
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68人を導くリーダーを超えた人を惹きつけるリーダーになる
11/27/2023
68人を導くリーダーを超えた人を惹きつけるリーダーになる
トレーニング受講者の方々に理想のリーダー像をお聴きすると、最近は人を導くリーダー!人がついてくるリーダー!という事をおっしゃる方が多いです。 さて、人を導くリーダーとは?人がついてくるリーダーとは?どのようなリーダーでしょうか。 それは、リーダーの見た目、何を言うか、どう話すか、どのような行動をとるか、、、この4点から判断される。とデール・カーネギー言っています。 それ等に加えて、そのリーダーは相談しやすい?見守ってくれる包容力があるのか?相手の方が心地よくなるように振舞えているか?ということが問われている。という事になります。置き換えると、信頼や信用に値する方かどうか。という目に見えないことにも起因することなのかもしれません。では、信頼や、信用はどうしたら得られるのでしょうか。多くの方が経験があると思いますが、信頼を得ようとすればするほど信頼を亡くしていくという悪循環。。。あるあるですよね。リーダー論を学び、リーダーとして必要なスキルやテクニカルな項目や条件をクリアしていると、人を導くことができている。というわけでもありません。どうやったら相手が喜ぶか、どう振舞えば人に感動を与えられるのか。を無意識レベルで天性の才能を持ってして出来ている方もいらっしゃいます。その方々の特長について考えてみたいと思います。 さて、目に見えない影響力を持つ、人を導くリーダー、ついて行きたくなるリーダー、どのようなリーダーでしょうか。 時と場合によることは大前提ですが、時間が許すのであれば、指示命令をするのではなく、チームメンバーの方に答えを導かせ、考えに共感をし、激励をし、安心させ、間違っても進んでみよう!というチャレンジをさせられるようにしてあげる事がとても大切です。 答えを与えずに相手に気付いてもらう為には、リーダーは自分の失敗談から話せるようにしておくことがとても大切です。自分が、輝かしい成功事例を持っているリーダーであればあるほど、チームを委縮させてしまうので、そのような方こそ自分の失敗談を沢山話せるようにしておくことはとても効果的です。 その点で、リーダーは良いコミュニケーターであること、ストーリーテラーであることも、人を惹きつける大きな要因になります。ストーリーテリングを行うことでお互いに共感をし、心が繋がるのです。科学的にもストーリーテリングはオキシトシンなどの愛情ホルモンが分泌されることが分かっており、お互いの信頼や繋がりの強化に大きな影響がある事が分かってきました。 人は生まれながらにして物語を聴くことが大好きだということも説明がつきます。 物語を語れる人の周りには人が集まり、物語の主人公を生きている人に人が惹きつけられるのです。「信頼」「魅力」などという言葉だけでは言い表せない輝きや特異性に人は惹きつけられるのです。 ですから皆さん、他の人になろうとせず、自分の人生を生き抜いているリーダーとして輝き続けてください。そうすれば、人が集まり、影響をあたえていくことができます!
/episode/index/show/bijinesutatsujinnooshie/id/28801703
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67 YouTubeやポッドキャストで話す際の心構え
11/13/2023
67 YouTubeやポッドキャストで話す際の心構え
皆様は動画や音声配信などをされることはありますか? またはどなたかのチャンネルにゲストとして招かれインタビューを受けることは有りますか? 個人事業をされていらっしゃる方や経営者の方でしたらそのような事もあるかもしれません。 最近過去の受講者の方々が自分でチャンネルを始めたり、またはどなたかのチャンネルにゲスト出演をしました!という投稿が多くみられるようになり、彼らの活躍を拝見しながら、心から嬉しく思うこの頃です。 ご存じのように動画撮影や音声集録は実際のオーディエンスの前ではなく、スタジオの中で行われる事が多いです。実際のオーディエンスの前で話すのと、カメラの前で話すのは何か違いがあるでしょうか。今日はこのことについてお話ししてまいりたいと思います。 復習になる方も多いと思いますが、私たちのプレゼン研修では、プレゼンターが気を配る点はいくつかありますとお話ししています。対面のプレゼンでは、オーディエンスと呼吸を合わせて話すことがとても重要です。そのためにはアイコンタクト、間を恐れず、しっかり地に足着けた立ち方や言葉にエネルギーを乗せ、抑揚をつける。そのことで、会場全体と一体感を創る。ということを練習します。 しかし、実際は、機械的に何秒間アイコンタクトをすればよいか、どんな時にどのようなジェスチャーをすればよいか。というテクニカルな事ではなく、プレゼンを通してオーディエンスと感情的に繋がり一体感が生まれるにはどうする?という哲学的な学びになっていきます。 さて、大抵の、動画撮影や音声集録の場合、その場にオーディエンスがいません。そんな時どうしたらよいでしょうか。 私はお陰様で、ラジオやYouTubeやティックトックなどで公開される動画、クライアント企業のポッドキャストにお招きを頂く機会もあります。その際にどのようなことに気を付けているかをご紹介したいと思います。 さて、言うまでもなく、近年は、動画公開、ポッドキャスト配信などは、プロ、またはそうでない方も自由に自分を表現する場としても注目を浴びております。また、オーディエンスは不特定多数で世界中の方がご視聴される可能性があるのです。 事前に準備すべきことは当然のようにありますが、本日は収録中に気をつけたい事をお話ししたいと思います。 メディアトレーニングでは、、、 答えを簡潔に保つよう言われます。答えを短くすることでトラブルを避けることが期待されます。どのような事かというと、場合によっては、編集が入り自分のコメントが一部切り取られて使われることもあるのです。前後の文脈が無いコメントが自分の意とするメッセージと違う形で独り歩きすることも考えられるのです。 善意あるホストの方は配信の前に双方に動画や音声を確認させてくれますので、意図と違うメッセージが伝わることはないと思います。それでも、自分のメッセージをクリアに短く話せるゲストの回答はホストからしてもありがたいです。 ご安心ください!質問に即答する必要はないのです。 先ほどお伝えしたように、ライブ配信でなければ、すべて編集可能です。私も、自分のチャンネル以外のラジオやポッドキャストにゲストで出演させていただくことがありますが、後日音声を確認したら、とてもスムーズに編集されていました。エディターの方の腕に心から感銘を受けました。ゆっくりと答えを考えて落ち着いてお話ししましょう。当然、話し終わった後でも、新たに話を収録し、差し込むこともできたりします。エディターの皆様、本当にありがとうございます。 動画でも音声のみの場合でもホストと目を合わせ、彼らと繋がりましょう。ホストとの繋がりや一体感を出す方が見ている方とも繋がれるようです。しっかりとホストの方に敬意を払い、関心を向けている様子がカメラにも収まり、オーディエンスにもエネルギーとして伝わります。 カメラやマイクを意識せずに常に目の前の方に100%フォーカスしているかどうかがとても大切です。これは気をつけたいポイントだと思います。どうしてもメモや資料を参照する必要がある場合は、オフカメラで行い、後でその部分が編集されることをご確認ください。 音声のみの場合でも、ホストとの繋がりは聴き手に伝わっています。 重要な事は、心から話すことです。 これは専門知識を話す場合でも自分の経験談を話す時でも常に意識してみてください。口先で話している言葉、腹から話している言葉、心から発している言葉、響きが違うのです。エネルギーも違うのです。私がインタビューを受けたチャンネルでは、ホストの方は、瞬間の感動を伝えたいのであまり打ち合わせをしすぎずに本番の収録をしたいという方もいらっしゃいました。その場合はその場にフォーカスをし、どんな事が起こったとしても、その場を楽しめば最高のアウトプットができると思います。「楽しんで」いる人の声は聴き手に沢山のポジティブな影響を与えます。どんなトピックでも「楽しさ」「真心」「慈愛」を乗せて話せるようになったら、そこに注目と支持が集まること間違い無しです!どんな時も自分らしくいる事ができているか。デール・カーネギーの原則でいえば、「他者を真似ない。」ということが最も大切な事なのではないでしょうか。 「楽しんで自分らしくいる事」これは収録にゲストとして参加する時だけではなく、ホストとしても大切な事です。もっと言うと、私たちが生きる上でもとても重要な事だと思います。そのような方々が人々を魅了しているのです。 最後に、声は見えないものですが、見えない物だからこそ、その方の生き方や生命力そのものが伝わってしまいます。外見は表面的に目に見えるものですが、声は耳から体内に深く入り込むものです。私たちが生まれる前、胎児のころから母親のお腹の中で目に見えないものを耳で聴き、感じる力が養われてきたということは無関係ではないと思います。 ですから皆さん、「何を話すか」に加えて「どう話すか」「どう生きるか」にも気を配ってみましょう。そうすれば、どんな時も聴き手を魅了しポジティブな気持ちを伝播することができます。
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66 「人を動かす」プロポーザル
10/30/2023
66 「人を動かす」プロポーザル
セールスパーソンの皆様、良いプロポーザルを作成してお客様の購買の意思決定のサポートをしたいと思っていらっしゃると思います。今日はセールスプロポーザルについてセールスパーソンとして成功を修めたデール・カーネギーから、現代に生きる私たちへのメッセージをお届けしたいと思います。 エピソード63でビジネスパーソンがお客様に質問をしてワクワクさせる方法についてお話しました。私たち、セールスパーソンがお客様に適切な質問をしたことで、お客様が欲しいものが明らかになり、お客様は自分自身で欲しいサービスのプロポーザルを頭の中で作成した状態になりました。 そこで、次の段階では、セールスパーソンとしては、彼らの頭の中にある彼らが描いた理想の姿、プロポーザルを形にしてお見せします。 デール・カーネギーはお客様に提案をするときは「段階的に」と言っています。言い換えるとお客様と共に提案内容を「創っていく」ということです。人間誰でも「私たちがお勧めする提案はこれです!」と完成形を見せられるのは押し付けられた感があり、プッシュバックをしたくなるものです。お客様との対話の中でお客様が描いた希望や夢を、段階的に合意形成を得ながら形にしていくことが有効なのです。そうすることで、お客様に、「自分達も共に商品を創り出した!」「これこそまさに、自分達のためのソリューションである!」ということを感じて頂きやすいのです。 デール・カーネギーからのメッセージは、プロポーザルはお客様の感情を引き出すものでなければならない。人々は感情に訴えら得る事で、動かされるものです。プロポーザルであったとしても、お客様の感情を刺激するべきものである。ということを心に留めておいていただきたいと思います。 さて、プロポーザルでお客様の感情を刺激し、感動を呼び起こすにはどうしたら良いでしょうか。 後半で詳しくみていきましょう。 プロポーザルで感情に訴えるには、どうすれば良いでしょうか。 例えば、一つには、過去のお客様の成功事例のエピソードを盛り込むことができます。実際の課題をどのように克服し、成功に導いたのかを語る事で、お客様はストーリーに共感し、その成功が自分にも当てはまった状態を脳内再生し、感情レベルで高揚するのです。まさに、デール・カーネギーの原則「その考えを自分のものと思わせる」を実践することがお客様が感情レベルで私たちにエンゲージできると言えるのではないでしょうか。また、お客様が私たちのソリューションを購入した場合、お客様が社会に与えるメリットなどをドラマチックに演出を考えて表現することも有効です。 そのためにも、お客様に沢山質問をし、お客様の価値観を知り、自分達のソリューションでお客様の課題解決のお役に立てるかどうかを知っておく必要があるのです。弊社ではプロポーザルをディスカッションドラフトと呼んでおります。こちらから企画を提案するのではく、あくまでもお客様の欲しいソリューションについてディスカッションをするための材料であり、この内容をクライアントと一緒に語り形にしていく。共創するためのドラフトと認識しております。自分達が提案するソリューションはお客様が脳内に描いた夢や希望と一致しているのか。ということを意識するはとても大切なのです。 そして、お客様はビジネスパートナーです。ウィンウィンな関係を築くことが大前提です。セールスとしてそのビジネスパートナーの成功にコミットできる場合は、正当なご投資額をしっかりと提示し、自信を持ってフィーを頂戴しましょう。ビジネスパートナーは自分達が受け取るソリューションにしっかりとバリューを感じたいものなのです。そして、ビジネスパートナーは、しっかりと対価を払える企業の体力、器があること、ビジネスパートナーとしてお互いがウィンウィンになる必要があるということを認め合える存在であってほしいと思います。 デール・カーネギーは、プロポーザルはできる限り直接お目にかかりミーティングを持ち、一緒にレビューをしましょう。と言っています。オンラインの場合は、お互いにカメラをオンにして、表情が分かる安心安全な環境をつくりましょう。ミーティングの際に疑問や、懸念をしっかりとお聴きしながら、お互いに提案内容をブラッシュアップする用意があることを前提にディスカッションしましょう。メールでプロポーザルをお送りした場合、書面で一度出た情報、相手の解釈はコントロールできないので、注意が必要です。やむを得ずメールに添付する形でプロポーザルを提出する場合は、事前のヒアリング、信頼構築をしっかりと行い、プロポーザル提出後もお客様から彼らのフィードバックを頂けるようにコミュニケーションをとりながら、段階的にコミットメントを頂けるようにしていきましょう。 プロポーザルは詳細である必要がありますが、且つ、簡潔で明解である必要があります。自社製品に愛があればあるほど、あれもこれも盛り込みたくなるものですが、人間は短いメッセージの方が受け取り易く、記憶に定着しやすいものです。 プロポーザルでお客様の夢と希望を形にすることができ、目の前のお客様がほほ笑んだら、私たちセールスパーソンもワクワクしてきます!セールスパーソンのお仕事は、お客様と「共に」ワクワクを味わうことができる、楽しいお仕事なのです! あるハッピーな経営者の方が、私におっしゃった言葉を紹介します。 「笑顔でいる事で得られるメリットは計り知れません!口角を上げると自分も相手もハッピーな気持ちになります。人を幸せな気分にできる人のところに人もお金も集まってきますよ。」 さあ、皆様、笑顔で、お客様にお会いしましょう!!お客様の笑顔にあなたが癒されることでしょう。皆様と一緒に笑顔で創ったプロポーザルはお客様の感情を刺激するものになることでしょう。
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