ビジネス達人の教え
「ビジネス達人の教え」は100年以上の実績があるデール・カーネギー・トレーニングによる豊富なコンテンツを提供しています。このポッドキャストは、ビジネスの中でのリーダーシップ、セールス、プレゼンテーションスキルに関心がある方に向けて配信しています。
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110 共感と納得で結論が届くストーリーテリング
08/18/2025
110 共感と納得で結論が届くストーリーテリング
私たちがクライアント企業からトレーニングのご相談を受ける際に、よく話題にのぼる課題の一つが、「同僚・上司・部下など、社内の関係者に対して説得力をもって話すにはどうすればいいのか?」というテーマです。 自分のアイデアや提案にしっかりと共感や賛同を得たいと思うのは、ごく自然なことです。にもかかわらず、なかなか納得してもらえないという経験をしたことがある方も多いでしょう。その要因の多くは、話の「伝え方」や「切り出し方」にあります。 現代のビジネス環境はスピード感に満ちており、人々の集中力もより短くなっていると言われています。そんななか、聴き手は最初から「結論」や「要点」を求めてくることが増えています。たとえば、プレゼンの最中に上司から「で、要するに?」と聞かれた経験のある方もいらっしゃるかもしれません。 ビジネス文書では「結論から書く」ことが有効であり、冒頭にエグゼクティブ・サマリーを入れるのが一般的です。 しかし、聴き手から共感を得たいときや、納得して行動してもらいたいときのプレゼンや会話では、 結論から先に伝えてしまうと、かえって相手の理解や納得を得にくくなることがあります。 結論だけでは、聴き手の心は動かないのです。 たとえば、「マーケティング予算を30%増やし、キャンペーンを実施しましょう」と伝えたとします。内容としては非常に価値のある提案かもしれません。しかし、前提や背景が語られないまま突然結論を伝えると、相手は「なぜ?」という疑問を感じ、納得よりも疑念が先に立ってしまうこともあります。 これは決して聞き手が否定的なのではなく、まだ十分な理解に至っていないだけのこと。大切なのは、「どのようにその結論に至ったのか」というプロセスを、相手と共有することです。つまり、聴き手の頭の中に「舞台・ステージ」を整えることから始めるのです。 人気お笑い芸人がオチから話し始めないように、説得力ある話し手は、結論に至るまでの背景や文脈を丁寧に描きます。登場人物、場所、時間の流れ、そしてデータや事実を組み合わせることで、聞き手は自然とその話の世界に引き込まれていきます。 このように話の舞台が整ったうえで結論が提示されれば、それは単なる意見ではなく、「聞き手自身がすでに予想していた答え」として受け取られることになります。こうした状態がつくれれば、反論ではなく共感や納得が引き出されるのです。 もちろん、話が長すぎると本末転倒です。ビジネスの場ではテンポも重要。ストーリーテリングは短編小説のように、簡潔かつ要点を押さえた構成が求められます。聞き手がスムーズに理解できるよう、話の流れを丁寧に整理することが大切です。 ポイントは、「結論を導き出すための文脈を、自然に、かつ的確に提示すること」。この構成ができれば、相手は自分自身で結論や答えにたどり着いたかのように感じ、提案への同意はぐっと得やすくなります。 では、実際にどのようにストーリーを構成すればよいのでしょうか。 まず最初に、「聴き手にとってもらいたい行動」を頭の中で明確にします。そして、その行動を勧めるに至った「理由」や「背景」を深掘りしていきます。 それはいつ、どこで起きたことなのか どのような人物が登場するのか どんな出来事や観察があったのか どのようなデータや根拠があるのか これらを、相手の目に浮かぶように言語化していきます。 そして、実際に話す際は、「聴き手に取ってもらいたい行動」から話すのではなく、背景と出来事から話します。 人は物語が大好きです。昔むかしあるところに。。。とはじまるあの子供のころから慣れ親しんだ物語のように、それが起こった時と場所を描き、登場人物を紹介し、何が起こったのかを語る。そうすれば、聴き手はまるでその場にいたかのように、私達の話を追体験できるようになります。 そして、クロージングについてです。 人は、最後に聞いたことを最も記憶に残しやすいものです。そのため、話の最後にはもう一度要点を明確に伝えましょう。 結論はシンプルに、「聴き手にとってもらいたい行動」は一つに絞る 聴き手のメリットは「一番強いもの」だけにフォーカスする たくさんのメリットを挙げるよりも、たった一つの強力なメリットを伝えるほうが、聞き手の印象に強く残ります。ここで大切なのは「明確さ」です。 ストーリー全体の構成は次のような順番と配分で話します。 1.背景・出来事:90% 2.聴き手にとってもらいたい行動:5% 3.聴き手のメリット:5% つまりストーリーのほとんどは背景と出来事をお話しするということになります。このようにストーリーを組み立てられれば、私達が結論を伝える頃には、聞き手の心の中に「それは当然の流れだ」と感じる準備ができているはずです。 「本当の説得力」とは、相手に無理に同意させる力ではなく、相手が自然と納得し、動きたくなるよう導く力のことです。共感を呼び、自然な流れでストーリーを導くことができれば、どんな場面でも相手の「心を動かす」ことができます。 明快で、コンパクト、そして心に残る伝え方。これこそが、私たちが身につけたい影響力の真髄です。 ですから皆さん、相手に行動を促したいときは、背景・理由・メリットをストーリーテリングで伝えてみましょう。 そうすれば、どんな提案も「それならやろう」と、相手のほうから動き出してくれるようになります。 今日も「ビジネス達人の教え」をお聞き頂きありがとうございました。 新たな気づきはありましたか? さて、次回のエピソードは、エピソード111です。次回のエピソードもぜひチェックしてみてください。 それでは、次回の「ビジネス達人の教え」でお会いできる事を楽しみにしております。 ありがとうございました!
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109 「今」に集中することが最強のタイムマネジメント
08/04/2025
109 「今」に集中することが最強のタイムマネジメント
「まず第一に、今この瞬間に集中することです」そう語るのは、歴史に名を刻むテニスプレイヤー、ノバク・ジョコビッチ選手です。 グランドスラムで歴代最多の24回の優勝を果たした彼でさえ、「言うのは簡単でも、実践するのは難しい」と語ります。 これまでの失敗や、まだ起きてもいない未来の不安に心を奪われてしまうと、「たった今、この瞬間」に意識を集中することがいかに難しいかを、私たちも日々感じているのではないでしょうか。 今に集中、つまりゾーンに入ると私たちは思いもよらない力を発揮します。過去や未来にとらわれず心と身体と魂が一体となり、三つ巴の力が絶妙に寄りあわせられるのです。 デール・カーネギーもこう語っています。❝ 今日という1日の区切りで生きよ ❞1日という「密閉された部屋」の中に心を置くことで、私たちは過去への後悔や未来への不安から自分を守り、目の前の一歩に意識を向けることができるのです。まさに、「今に集中すること」について語る言葉です。 リーダーの皆さんにとって、日々の業務はとても多彩です。 電話やメッセージへの対応、打ち合わせや会議、プロジェクトに関する相談など、人とのつながりの中で時間が進んでいきます。 さらに合間には、メールやSNSにも意識が向かうこともあるでしょう。このような環境では、「今この瞬間」に意識を向けること自体が難しいと感じるのも当然です。 しかし、「今に集中する力」は、生まれ持った資質だけではなく、トレーニングによって育てられるスキルです。 その第一歩が、「一日の計画を立てること」。 リーダーシップ研修などで「今日の予定を書き出していますか?優先順位をつけていますか?」と聞くと、中には「その日の優先順位をつけたとしても朝にメールチェックをしたら緊急案件が目に飛び込んできて、結局予定どおりにいかない。スケジュールを細かく決めても結局お客様や上司や部下からの依頼や相談で計画通りにいかないんです。」とおっしゃる方々も多くいらっしゃいます。 しかし実は「変化を前提にした計画」こそが、“今この瞬間”に最善を尽くすために必要な柔軟性を養うための土台になるのです。 そこでおすすめしたいのが、アナログな「鉛筆」。 いまではフリクションペンでも構いません。優先順位が変わったら、軽く消して書き直せば良いのです。完璧な計画を立てようとするのではなく、「今日は何に集中したいか」を整理をすると、気持ちがぐっと楽になり、意識も自然と“今”に向きます。 そして鉛筆を推奨するもう一つの理由は、スケジュール確認のつもりがスマホやパソコンでメールやSNSに気を取られ、意識が逸れてしまうことが少なくないからです。 大学時代、教授が見せてくれた1枚の漫画を、いまでもよく覚えています。 執筆に取りかかろうとする作家が、アイロンをかけたり掃除を始めたり、芝を刈ったりと、あらゆることを「優先」してしまう様子が描かれていました。これは決して他人事ではありません。 デール・カーネギーも ❝ 私たちは人生の大仕事を一度に成し遂げようとして失敗する。 代わりに、今日できること一つに集中せよ ❞ と言っています 私たちは、「本当に取り組みたいこと」ほど、完璧を求めるあまりに緊張や恐れを感じてしまい、つい後回しにしてしまうのです。でも、リーダーとして最も大切なのは、まさにその“本当に向き合うべきこと”に安心して取り組むこと。 リーダーが自分にしかできない価値ある仕事に時間を費やす事ができれば組織にとっても良い影響があります。 価値ある仕事に時間を費やすためには、集中力とエネルギーが必要であり、その時間は「意識して確保」しなければ、決して自然には生まれません。 そこで活用したいのが、「ブロックタイム」です。 あらかじめカレンダーに自分のための“集中タイム”を確保するのです。 これは誰かとの約束ではなく、“自分との約束”です。通知をオフにし、会議も入れず、1つのことにじっくり取り組むための静かな時間をつくりましょう。 最後に、ぜひ心に留めておきたいことがあります。 私たち全員に、1日に与えられている時間は等しく24時間。 それをどう使うかが、未来の結果をつくります。「今」という時間に集中し、無心になる。 つまり、ゾーンに入るということは、自分と誰かを比較することも、自分を疑うことも忘れ、 無我夢中で、ただ「今」に没頭することなのです。 リーダーの皆さん、慌ただしい日々の中だからこそ、意識して“今に集中”してみましょう。 そうすれば、気が付けば、かつて思い描いたビジョンの世界を、現実として生きている自分に出会うことができます。 今日も「ビジネス達人の教え」をお聞き頂きありがとうございました。新たな気づきはありましたか?さて、次回のエピソードは、エピソード110です。次回のエピソードもぜひチェックしてみてください。それでは、次回の「ビジネス達人の教え」でお会いできる事を楽しみにしております。ありがとうございました! 優れた人になるには ビジネス達人の教えは、毎週第2火曜日に3つの連動したコンテンツ:リーダーシップ、セールス、プレゼンテーション・スキルを配信します。 3つの重要なスキル ビジネスで成功するためには、リーダーシップ、セールス、プレゼンテーション・スキルの3つの分野すべてで優れている必要があります。リーダーは自分のアイデアを売り込み、優れたプレゼン能力を発揮しなければなりません。営業担当者は、顧客をリードし、ソリューションをプレゼンテーションすることに長けていなければなりません。 優れている」ことの必要性 優れた人とはどういう人でしょうか?それは、ただ単に優秀なだけでなく、より高い段階にいて、さらに強みを持っている人です。私たちは競争の激しい世界で生き残っていかなければなりません。そのためには、ライバルや競合より優位な状況をつくり出す必要があります。 優れた人になる近道 自分自身で試行錯誤しながら学ぶこともできますが、それには多くの労力と時間がかかります。専門家から学べば、独学よりはるかに早く、時代の流れの変化に沿った内容を吸収することができます。 ソフト・スキル・トレーニングの専門組織 デール・カーネギーは、1912年に設立された世界最大級のソフト・スキル・トレーニング会社です。過去100年以上のビジネスの歴史の中で、世界が急速な変化と進歩のサイクルを経験してきた中、デール・カーネギーはクライアントのみなさまから、ニーズや課題に関するフィードバックを直接受け取ることにより、常にビジネスの最先端を走っています。 ウェブサイト コースのスケジュールの確認やeブックのダウンロードはこちらから。 ビジネス・ポッドキャスト マルチタスクをしながら、音声を聴くことが好きな方のために、2つのビジネス・ポッドキャストを配信しています: 「ビジネス達人の教え」は2週間ごとの火曜日、「ビジネスプロポッドキャスト」は2週間ごとの木曜日に配信されます。
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108 勇気ひとつで開く、休眠顧客との再会の扉
07/21/2025
108 勇気ひとつで開く、休眠顧客との再会の扉
新しいクライアントとの出会いは、未来を切り拓く大きな可能性を秘めています。 一方で、かつてのクライアントと再び向き合うことも、同じように価値のある、大切な活動です。 しかし現実には、セールスパーソンとして、休眠顧客へのアプローチに躊躇してしまう方もいらっしゃるかもしれません。 「久しぶりに連絡して嫌がられないだろうか」——そんな心理的なハードルを感じるのも無理はありません。 クライアントとの距離が生まれた背景には、先方の方針転換や担当者の異動、社会的な事情、あるいは我々側の至らぬ点など、さまざまな要因があるものです。 私たちは日々変化しています。サービスの質、提案の内容、そして私たち自身も成長を続けています。 かつて必要とされなかった提案や、以前はご満足いただけなかったソリューションも、今の状況においてはクライアントにぴったり寄り添えるかもしれません。 そして今の自分であれば、よりよいサービスを自信を持ってお届けできる、そんなタイミングが来ているかもしれません。 実際、私自身も過去のクライアントから長い時間を経て再びご連絡をいただき、7年ぶりに新たな商談へとつながった経験があります。 また、クライアントが転職先からご連絡をくださるという、心温まる再会も数多くありました。 今月もそのような一本のお電話から、自然と笑顔になるひとときを過ごしました。 こうした出来事は、時間を越えて信頼が生き続けていた証です。 そして、先方からのご連絡を待つだけでなく、私たちから一歩を踏み出すことも同じくらい価値のあることです。 私は、過去のクライアントに勇気を出して連絡し、オフィスにお伺いした際、その方があれから、3年の時を経て少しずつ周りに心を開き、これまでと違う自分に向き合い、周りに自分の新しい一面を見せてみるということに取り組んでいるというお話を伺いしました。その挑戦をお聴きして、思わず涙がこぼれました。 その経験は、再びビジネスに繋がらなくても、過去のクライアントの努力や変化、成功を祝福できたこと自体が、私たちサービス提供者にとっての大きな報酬であり、次への原動力になりました。 その祝福が巡り、感謝の循環が生まれれば、それはやがてセールスという仕事そのものの価値を変えていきます。 セールスの仕事は、単なる取引ではなく、「クライアント=推し」として、愛と情熱を注ぐ“推し活”のような喜びに満ちた営みとなり、そのようなマインドでクライアントに接するセールスパーソンは無敵の存在になります。 文字通り敵を作らず、愛されながら成果がついてくる、そんな理想的な在り方に近づけるのです。 皆さまも、過去のご縁に、こちらから勇気を出して再び連絡を取ることで、心から感謝されることはあるのではないでしょうか。 「連絡してくれてありがとう」「その後おかげ様で快適に過ごしています!」——そんな言葉をいただけたときの喜びは、セールスに携わる者にとってかけがえのない瞬間です。 ご縁を温め直すことは、未来を照らす行動です。 再び関係を結び直すことは、単なる取引の再開ではなく、信頼の再構築であり、未来への新たなスタートラインに立つことでもあります。 ですから皆さん、勇気を出して、休眠顧客との再会の扉をそっと開いてみましょう。 そうすれば、かつて植えた信頼の種が、人知れず花を咲かせているのを見つけ、祝福することができます。 優れた人になるには ビジネス達人の教えは、毎週第2火曜日に3つの連動したコンテンツ:リーダーシップ、セールス、プレゼンテーション・スキルを配信します。 3つの重要なスキル ビジネスで成功するためには、リーダーシップ、セールス、プレゼンテーション・スキルの3つの分野すべてで優れている必要があります。リーダーは自分のアイデアを売り込み、優れたプレゼン能力を発揮しなければなりません。営業担当者は、顧客をリードし、ソリューションをプレゼンテーションすることに長けていなければなりません。 優れている」ことの必要性 優れた人とはどういう人でしょうか?それは、ただ単に優秀なだけでなく、より高い段階にいて、さらに強みを持っている人です。私たちは競争の激しい世界で生き残っていかなければなりません。そのためには、ライバルや競合より優位な状況をつくり出す必要があります。 優れた人になる近道 自分自身で試行錯誤しながら学ぶこともできますが、それには多くの労力と時間がかかります。専門家から学べば、独学よりはるかに早く、時代の流れの変化に沿った内容を吸収することができます。 ソフト・スキル・トレーニングの専門組織 デール・カーネギーは、1912年に設立された世界最大級のソフト・スキル・トレーニング会社です。過去100年以上のビジネスの歴史の中で、世界が急速な変化と進歩のサイクルを経験してきた中、デール・カーネギーはクライアントのみなさまから、ニーズや課題に関するフィードバックを直接受け取ることにより、常にビジネスの最先端を走っています。 ウェブサイト コースのスケジュールの確認やeブックのダウンロードはこちらから。www.dale-carnegie.co.jp ビジネス・ポッドキャスト マルチタスクをしながら、音声を聴くことが好きな方のために、2つのビジネス・ポッドキャストを配信しています: 「ビジネス達人の教え」は2週間ごとの火曜日、「ビジネスプロポッドキャスト」は2週間ごとの木曜日に配信されます。
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107 伝え方の多様性が、聞き手との距離を縮める
07/07/2025
107 伝え方の多様性が、聞き手との距離を縮める
プレゼンテーションをしていて、「あれ、いま自分の話、ちょっと単調だったかな」と感じたことはありませんか? あるいは、しっかり準備して話しているはずなのに、聴衆の反応が今ひとつ…と感じる場面。実はそれ、内容の問題ではなく、「伝え方」に変化がないことが原因かもしれません。 人は、ずっと同じトーンやテンポで話をされると、次第に内容が耳に入らなくなってしまうものです。どれだけ良い話でも、“一本調子”だと伝わりにくい。 だからこそ、声の抑揚や間の使い方、ジェスチャーなど、表現の「強弱」を意識することが大切です。 以前、あるイベントで2人のプレゼンターの発表を連続して見る機会がありました。 最初の方は、エネルギー全開。登場した瞬間から会場を巻き込み、力強い声とダイナミックな動きで、まさに全力投球のプレゼンでした。その熱意は素晴らしく、強い印象を残しました。 そして次に登壇したのは、まったくタイプの異なる方でした。声は穏やかで、テンポもゆったり。はじめは、「もう少し大きな声で話したらさらに伝わりやすいのではないかな?」と感じたのですが、話が進むにつれて、その言葉が聴衆の心にしっかり届いているのがわかりました。 一方的に「話す」のではなく、まるで目の前の一人ひとりに「語りかけている」ような雰囲気。そこには、明らかに「対話」が生まれていたのです。 この2人のプレゼンを見て、私は実感しました。 どちらのスタイルにも、それぞれの力がある。 そして思ったのです。 もしこの2つの良さをうまく組み合わせることができたら、さらに心に届くプレゼンになるのではないか。 情熱を持ってしっかりと伝える力と、静かに語りかけるように届けるやさしさ。 その両方を使い分けられるようになると、プレゼンは「情報提供」ではなく「体験」へと変わります。 プレゼンでは、自分の「得意なスタイル」に偏ってしまいがちです。でも、聴衆は一様ではありません。 力強い話し方に心を動かされる人もいれば、静かな語り口でじっくり伝えてほしい人もいます。 だからこそ、プレゼンには「変化」や「幅」が必要なのです。 声のトーンに緩急をつけたり、スピードを調整したり、間を取ったりすることで、メッセージはより深く、効果的に届きます。 多くの人がスライドの準備には時間をかけますが、「どう話すか」の準備には意外と時間をとりません。 プレゼンをより効果的に行うためには、次の要素を意識してみましょう: 1 声のトーンをどこで上げるか、どこで落とすかを計画する 2 表情やボディランゲージに意識を向ける 3 ストーリーの流れに合わせて、テンポや雰囲気に変化をつける 4 スピーチを4~5分ごとのブロックに分け、各パートに合った表現方法を検討する 5 そして何より、練習あるのみ! 切り替えのタイミングを体に覚えさせることで、本番でも自然に表現できるようになります。 最後に、私が常々クライアントのプレゼンをコーチングをする際に大切にしていることは、「自分らしいプレゼンをしていただくこと」です。 どんなに表現を工夫しても、作ったような話し方では聴衆の心には届きません。上手に演じるのではなく、裏表のない、誠実な自分自身の言葉で語ること。それこそが、プレゼンにおける最高の「おもてなし」だと思うのです。 裏表がないから、オモテナシなのです。 ですから皆さん、自分の個性や想いを大切にしながら、伝え方に変化と工夫を加えましょう。 そうすれば、聴衆にとっても、自分にとっても、心地よいオモテナシのプレゼンテーションが生まれます。
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106 心理的安全を築くリーダーに変わる方法
06/23/2025
106 心理的安全を築くリーダーに変わる方法
クライアントの方々とお話ししていると、特に経営者や人事の方から、こんなご相談をよくいただきます。 「あるリーダーが高圧的で、その人がいるとメンバーが発言や挑戦ができないんです。本人にも伝えたけど、改善が見られなくて…」 ああ、そういうリーダー、うちの組織にも思い当たるかも。そう感じた方もいらっしゃるかもしれません。 なぜそのリーダーは、無意識に、あるいは時に意図的に、周囲の声を封じてしまうのでしょうか? そして、それを変えていく方法は本当にあるのでしょうか? 私はこのようなご相談を受けるたびに、「リーダーの方含め、誰もが安心して、そして自分らしく意見や想いを共有できる環境」を創るお手伝いができたらなと思います。 多くの方が「心理的安全性が大切」ということは頭では理解しています。 でも、それを実際の行動にどう落とし込めばいいのか。 その答えを探して、私たちは迷い続けているのではないでしょうか。 そこで今回は、信頼と心理的安全性を育むための4つの習慣をご紹介します。 これらは、デール・カーネギーの時代を超えた原則にも通じる、リーダーの「あり方」に深く関わるものです。 信頼と心理的安全性を育む4つの習慣を見てまいりましょう。 1. 批判、非難もしない。不平も言わない。 人は、指摘されると無意識に自分を守ろうとし、反発するものです。 だからこそ、誰かのミスを見つけたときは、「人」ではなく「課題・改善」に意識を向けることが大切です。たとえば、「なんでそんなことをしたの?」ではなく、 「今後、同じことを防ぐには、どこを見直したらよさそうかな?」と問いかけてみる。 こうした言葉の選び方ひとつで、空気は大きく変わります。 相手を尊重しながら本質に向き合う。それが、信頼を損なわずに課題を解決するリーダーの姿勢です。 2. 誠実な関心を寄せる。 時に、あるメンバーの態度や反応に「なぜ?」と感じる場面は少なくありません。 ただ、その言動の裏には、本人なりの価値観や事情、これまでの経験があるのかもしれません。 たとえば、過去に厳しく責められる経験があると、先手を打つような強い言い方や行動になってしまうこともあるのです。 そうした背景に思いを馳せ、安易にジャッジせず、まずは関心を持って接してみる。 それだけで、相手の心の扉が少し開くことがあります。 そして、メンバーもまた、「このリーダーは自分を理解しようとしてくれている」と感じたとき、力を抜いて挑戦できるようになるのです。 自分をわかろうとしてくれる人のためなら、がんばろうと思える―― そんな関係性こそが、心理的安全の礎になります。 3. 相手にその考えを自分のものと思わせる。 人は「言われたからやる」より、「自分で気づいたからやる」の方が圧倒的に行動に移しやすいものです。 もちろん、指示命令が必要な場面もあります。 ただ、それだけでは、受け身の姿勢を生み、内発的なやる気を損なうこともあります。 そこで有効なのが「問いかけによる対話」です。 「どうすれば○○ができると思いますか?」と尋ねてみてください。 問いによって生まれた“気づき”こそが、本人の納得を生み、自発的な行動を促します。 4. ほんの僅かな改善でも、心から、惜しみなく褒める。 感謝や承認の言葉は、できるだけ具体的に、誠実に伝えましょう。 「ありがとう」「助かっています」も嬉しいですが、 「会議で○○さんの視点を加えてくれてありがとう。あのひと言で皆の視野が広がったと思う」と伝えられたら、どう感じるでしょうか? 行動の価値が伝わると、人は自信を持ち、次も貢献しようという意欲が湧いてきます。 たとえまだ期待に届いていなくても、改善が見られた部分に光を当てることが、さらなる前進の力になります。 リーダーシップは、日々の言動という「習慣」の積み重ねで育まれます。 だからこそ、「意図して自分の行動を選択する」ことが、リーダーとしての変化を生み出すのです。 ただ、ここで気をつけていただきたいのは、 「褒めていればいい」「すべてを受け入れればいい」「部下の仕事を引き取ればいい」ということではないのです。 リーダーが無理をして全てを背負って疲弊してしまっては、結果的に組織全体が停滞します。 信頼とは、甘やかすことでも、遠慮することでもありません。 挑戦するチームをつくるために、適切な対話と境界を持ちながら、関係性の質を育てていくことが求められます。 リーダーの皆さん、一人ひとりが、自分らしく意見や想いを分かち合える職場を創っていきましょう。そうすれば、リーダー自身にも心理的安全が担保され好循環が生まれます。
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105 日本人の多くが持つ特別な才能をビジネスで活かす
06/09/2025
105 日本人の多くが持つ特別な才能をビジネスで活かす
近年、ビジネスの現場では「目に見えないもの」を感じ取る力が、ますます重要になってきています。 たとえば、“信頼”という言葉を思い浮かべてください。それは目に見えるものではありません。しかし信頼なくしては、どんなに優れた商品も、どれほど魅力的な提案も、前に進むことはできません。 価格やスペックよりも「この人と仕事がしたい」と思われること。それが契約のきっかけになることもあります。 見えないけれど、たしかに存在するもの——その一つが「空気」なのです。 日本には「空気を読む」という、他の国ではあまり見かけない美しい表現があります。 言葉にされない気持ち、会議の場の雰囲気、沈黙の奥にある真意——それらを読み取る力は、日本人が自然と身につけてきた繊細な感性のひとつです。そして今、それがビジネス、とくにセールスの現場で大きな強みとなっています。 私の知人に、経験の豊富なセールスの方がいらっしゃいます。ある日、彼と彼の後任になる同僚が、ある既存のお客様を訪問しました。目的はシンプルで、新しい担当者のご紹介とご挨拶。今後スムーズにお取引を継続していただくために、本来は、まずは信頼していただくところから始めたいところでした。ところが、後任の方は場の空気に反して、意気込みとともにセールストークを始めてしまったのです。 すると、お客様の表情にはわずかな戸惑いが浮かびました。そう、これは「ズレ」の瞬間です。言葉では語られない違和感が、場に漂ったということなのです。 相手に伝えたい気持ちが強いときほど、人は自分の言葉に集中しすぎてしまいがちです。しかし、本当に必要なのは「話す力」ではなく「聴く力」と「感じる力」です。 お客様のちょっとした沈黙、視線の動き、姿勢の変化。こうした非言語的なサインに注意を払うことで、本音やタイミングを察することができるのです。 日本には古くから、「香道(こうどう)」という奥深い芸道があります。 先日香道に通じている方とお話しをする機会がありました。その方がおっしゃるには、香道は目に見えない“香り”を、心で感じ取る「遊び」。そこでは「香りを聴く(聞香/もんこう)」という美しい表現が使われるそうです。 香りを“聴く”とは、鼻で嗅ぐのではなく、心で味わうという意味。 わずかな香りの違いを察するために、心を静め、集中し、五感を澄ませる——その姿勢は、セールスの場で「相手の感情の微細な揺れ」に気づこうとする私たちの在り方に、驚くほどよく似ています。 香道においては、正解を求めるのではなく、“感じる力”を育てることが大切とされます。 それは、ビジネスの場でも変わりません。 数字の裏にある思い、表情の奥にある本音。 目に見えないものに心を向けたとき、信頼という成果が生まれるのです。 お客様のコミュニケーションの中に「表に出さない」意志や感情がたくさん隠れています。 たとえば、一見目立たないうなずき。少しの沈黙。目線や視線でのやりとり。こうした“かすかな反応”の中に、本当に重要なメッセージが隠れていることがあるのです。 商談の場には、さまざまな立場の方々が集まります。私達の提案に前向きな方もいらっしゃれば、慎重な方もいらっしゃるかもしれません。 誰が自分の味方になってくれるのか。どこに抵抗があるのか。それらを読み解くには、空気の流れ、空気の重さ、軽さに現れる感情の変化、微細なやりとりに敏感になることが大切です。 セールスで信頼を築くには、「話す」以上に「聴く」ことが大切です。 沈黙を恐れず、目の前の人の“本音”を感じ取りましょう。言葉にされないニーズを見つけたとき、私達の提案はお客様の心に真っ直ぐ届きます。 空気を読む力。それは、誰かを思いやる心から生まれます。 もともと私たち日本人が持っているこの特殊能力とも呼べる才能は、世界でも通用する素晴らしい資質です。 セールスというお仕事は、人と人との信頼を結ぶこと。 その出発点は、「空気を読む力、見えないものを感じ取る力」なのです。 私達の中にその力は備わっているのです。 ですからみなさん、私達の中にある特別な才能を信じ、研ぎ澄ませていきましょう。そうすれば、確固たる信頼を得る事ができます。
/episode/index/show/bijinesutatsujinnooshie/id/36900280
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104 その“いい話”、もっと響かせられます
05/26/2025
104 その“いい話”、もっと響かせられます
先日、あるピッチコンテストで数々のプレゼンをお聴きしました。 登壇された皆さんは、自社の取り組みについて情熱的に語られており、「伝えたい想い」が明確にあることがひしひしと伝わってきました。コンテストだけあってそのエネルギーには心を動かされるものがありました。 懇親会でピッチをされた方々に沢山練習されたんですか?とお聴きすると、こんな声がかえってきました。 「スライド作りには時間をかけたけれど、話し方までは準備できなかった」 「いつも話している内容だから、今回は特に練習せずに登壇しました」 「実は…直前に内容を変えたので、ぶっつけ本番でした」 これらの言葉から見えてきたのは、多くの方が「何を話すか」には熱心に時間をかけている一方で、「どう話すか」はそこまで重要視していないという現実です。これはピッチに限らず、日々のビジネスプレゼンでもよく見られる傾向です。 でも、それは裏を返せば、大きな伸びしろがあるということ。 「どう伝えるか」にも時間をかけることができれば、あなたの想いや価値提案は、より鮮やかに、より深く聴き手に届くようになります。 プレゼンテーションで本当に大切なのは、「限られた時間の中で、いかに聴き手にインパクトと影響を与えるか」ということです。 そのためには、話の内容だけでなく、時間配分や話し方の強弱、声のトーンやテンポ、間の使い方にも意識を向ける必要があります。 私自身も、話す前に録音や録画を活用し、自分の声や話し方を客観的に見直すことを行います。これは単に「時間通りにうまく話す」ための練習ではありません。 「本当に伝えたいことを、自然な形で、余裕を持って届ける」ための準備なのです。 その上で大切になるのが、「選択と集中」。 すべてを盛り込むのではなく、伝えるべき核を見極め、短い言葉で聴き手の記憶に残る形に磨いていく。そしてそれを“自分の言葉”で語れるようになることが重要です。 そうすることで、自然と言葉に想いが宿るようになります。 同じ内容でも、想いが込もった言葉は、聴き手の心に強く残ります。 言葉に気持ちが宿り、熱が加わったとき、プレゼンはただの説明ではなく、聴き手との“共鳴”へと変わります。 プロフェッショナルとは、聴き手のために準備を惜しまず、伝える力を磨き続ける人です。 その“見えない努力”こそが、聴き手の信頼を生み、次の機会やチャンスを呼び込む大きな力になります。 ですから皆さん、次にプレゼンの機会は、「何を話すか」だけでなく、「どう話すか」にも、ほんの少しだけでも時間をかけてみてください。 そうすれば、あなたの想いを届け、相手の心を動かすプレゼンができます。 優れた人になるには ビジネス達人の教えは、毎週第2火曜日に3つの連動したコンテンツ:リーダーシップ、セールス、プレゼンテーション・スキルを配信します。 3つの重要なスキル ビジネスで成功するためには、リーダーシップ、セールス、プレゼンテーション・スキルの3つの分野すべてで優れている必要があります。リーダーは自分のアイデアを売り込み、優れたプレゼン能力を発揮しなければなりません。営業担当者は、顧客をリードし、ソリューションをプレゼンテーションすることに長けていなければなりません。 優れている」ことの必要性 優れた人とはどういう人でしょうか?それは、ただ単に優秀なだけでなく、より高い段階にいて、さらに強みを持っている人です。私たちは競争の激しい世界で生き残っていかなければなりません。そのためには、ライバルや競合より優位な状況をつくり出す必要があります。 優れた人になる近道 自分自身で試行錯誤しながら学ぶこともできますが、それには多くの労力と時間がかかります。専門家から学べば、独学よりはるかに早く、時代の流れの変化に沿った内容を吸収することができます。 ソフト・スキル・トレーニングの専門組織 デール・カーネギーは、1912年に設立された世界最大級のソフト・スキル・トレーニング会社です。過去100年以上のビジネスの歴史の中で、世界が急速な変化と進歩のサイクルを経験してきた中、デール・カーネギーはクライアントのみなさまから、ニーズや課題に関するフィードバックを直接受け取ることにより、常にビジネスの最先端を走っています。 ウェブサイト コースのスケジュールの確認やeブックのダウンロードはこちらから。www.dale-carnegie.co.jp ビジネス・ポッドキャスト マルチタスクをしながら、音声を聴くことが好きな方のために、2つのビジネス・ポッドキャストを配信しています: 「ビジネス達人の教え」は2週間ごとの火曜日、「ビジネスプロポッドキャスト」は2週間ごとの木曜日に配信されます。
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103 カルチャーとブランドが生む、持続可能な企業の力
05/12/2025
103 カルチャーとブランドが生む、持続可能な企業の力
リーダーシップには、知識や技術の集合体を超えた「生き方」が反映されます。人を導くとは、明確な指示を出すことだけではなく、一人ひとりの中に眠る可能性を目覚めさせること。そして、それぞれの強みが共鳴し合う場を育むことです。 日本の多くのマネージャーは、組織を精密に運営し、計画どおりに進める力を発揮することに長けています。マネージャーの方々は業務が流れるように進み、トラブルを最小限に抑え、業績を上げる為に尽力してくださっています。このマネジメント能力がもたらす安心感と信頼は、組織にとって貴重な資産です。そこに、未来へのビジョンと人材育成の視点が加わると、マネジメントはリーダーシップへと進化します。 自然の世界は、変化とつながりを前提としています。流れる川、芽吹く木々、風にそよぐ葉。それらの一つひとつがそれぞれ関係し合いながら、全体の調和を保っています。組織もまた同様に、変化と個性を持つそれぞれの人と人とのつながりが重要で、それらは対話や共感によって育まれていくのです。 「カルチャー」とは、日々のやりとりや意思決定の中に息づく、目に見えない組織の原動力です。そこに創造性があり、感謝があり、対話があるとき、人の可能性は自然と花開きます。心理的安全性が担保された環境下で一人ひとりが、アイデアを持ち寄ることが当たり前になると、組織全体は活気づき、しなやかであるが故に力強くなっていきます。 「優れたブランド」は、企業の表面的なロゴやメッセージにとどまらず、働く人々の言葉やふるまいの中に宿ります。経営層がカルチャーを丁寧に育てると、社員一人ひとりが自分自身の「プロフェッショナル・ブランド」に誇りを持つのです。誠実に、創造的に、そして信頼を大切にしながら仕事に向き合う姿勢は、組織を超えて繋がる世界に影響を与えていきます。 組織の強さは、価値観の共有から始まるのです。その中でマネージャーの方々は大変重要なポジションを担います。その場所は経営層の戦略と、現場の思いが交わる場所になるです。組織内で対話を重ねながら全体の共通のビジョンに向かい導いていきます。その過程こそが、組織を一つにし、そして力強くするのです。 一人ひとりが、自らの価値観に沿って働き、組織のビジョン、ミッション、バリュー、そしてパーパスとの調和を感じているとき、その組織はまるで一つの生態系のように効率よく機能します。誰かの指示命令ではなく、共有された目的と相互の信頼が、人々をつなぎ、組織を自発的に動かしていきます。そう、それこそが個の時代の真に多様性が重んじられている、組織の在り方なのです! 優れた人になるには ビジネス達人の教えは、毎週第2火曜日に3つの連動したコンテンツ:リーダーシップ、セールス、プレゼンテーション・スキルを配信します。 3つの重要なスキル ビジネスで成功するためには、リーダーシップ、セールス、プレゼンテーション・スキルの3つの分野すべてで優れている必要があります。リーダーは自分のアイデアを売り込み、優れたプレゼン能力を発揮しなければなりません。営業担当者は、顧客をリードし、ソリューションをプレゼンテーションすることに長けていなければなりません。 優れている」ことの必要性 優れた人とはどういう人でしょうか?それは、ただ単に優秀なだけでなく、より高い段階にいて、さらに強みを持っている人です。私たちは競争の激しい世界で生き残っていかなければなりません。そのためには、ライバルや競合より優位な状況をつくり出す必要があります。 優れた人になる近道 自分自身で試行錯誤しながら学ぶこともできますが、それには多くの労力と時間がかかります。専門家から学べば、独学よりはるかに早く、時代の流れの変化に沿った内容を吸収することができます。 ソフト・スキル・トレーニングの専門組織 デール・カーネギーは、1912年に設立された世界最大級のソフト・スキル・トレーニング会社です。過去100年以上のビジネスの歴史の中で、世界が急速な変化と進歩のサイクルを経験してきた中、デール・カーネギーはクライアントのみなさまから、ニーズや課題に関するフィードバックを直接受け取ることにより、常にビジネスの最先端を走っています。 ウェブサイト コースのスケジュールの確認やeブックのダウンロードはこちらから。www.dale-carnegie.co.jp ビジネス・ポッドキャスト マルチタスクをしながら、音声を聴くことが好きな方のために、2つのビジネス・ポッドキャストを配信しています: 「ビジネス達人の教え」は2週間ごとの火曜日、「ビジネスプロポッドキャスト」は2週間ごとの木曜日に配信されます。
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102 「この人から買いたい!」お客様の心を動かす秘訣
04/29/2025
102 「この人から買いたい!」お客様の心を動かす秘訣
お客様とお話していて、「今日はうまく話せていなかった」と感じたことはありませんか? 私たちは真剣にそして丁寧に話しているつもりでも、お客様の感触が今一つだった──と感じることもあると思います。 そして、ようやく気づくのです。実はお客様と見ている景色が同じではなかったのだ!と。。。お客様との対話において、ボタンの掛け違いのようなことがよく起こるものです。そんな時は最後までボタンを占める前に、気づいたらその場で修正しないとなりません。 今日の商談で、上手く説明できなかったなー。と落ち込んでいるセールスパーソンの方もご安心下さい。 デール・カーネギーの「人を動かす」の原則でも「良い話し手になりましょう。」という原則は一つもありません。お客様と心からつながるために大切なのは、「自分が伝えたいこと」ではなく、「お客様が今、話したいと思っていること」に耳を傾ける姿勢です。つまり、お客様の心の中で交わされている対話に、私たち自身がそっと加わるということなのです。 お客様が本当に気にしていることは、必ずしも今、言葉にされていることとは限りません。目の前の課題のように見えて、実はその奥にもっと大きな不安や希望が隠れている──そのことを忘れずにいたいものです。 そのために私たちにできること、それはまず、会話の土台を整えることです。事前のリサーチを怠らず、お客様の業界や事業内容、直面しているであろう課題やチャンスをしっかりと理解しようと努める。こうした準備は、「私はあなたのことを本気で考えています」という無言のメッセージになります。 お客様の心の中では、二つの会話が常に交差しています。一つは意識の中で交わされる現実的な対話。もう一つは、過去の失敗に対する後悔や将来への不安、漠然とした感情に支配された彼らの心の中での対話です。 私たちが誠実にお客様と向き合いたいと願うなら、この心の中の対話にこそ耳を傾け、寄り添うことが必要です。これを実現するのが、彼らの本音を引き出す「お客様のために行う」質問です。 質問には力があります。良質な質問は、お客様がご自身でも気づいていなかった思いや願いを言葉にするきっかけになります。無理に答えを引き出すのではなく、相手のペースに合わせて、思いやりと敬意をもって問いかけることが何より大切です。 セールスの目的は、商品を売ることではありません。お客様にとって本当に価値のある未来を、一緒に描き、実現のお手伝いをすることです。私たちが提供するソリューションは、その未来の実現に欠かせない“ツール”であり、“架け橋”となるのです。 お客様との会話の流れを事前に考え、想定される答えに応じた次の問いや提案を準備しておくことは当然大切ですが、実際の対話では柔軟さも求められます。重要なのは、会話の本筋を見失わず、お客様の本音つまり彼らの心の中の声にしっかりと耳を傾けること。それを行うためには準備してきたことを一つも話さずに商談を終える英断を行うことも時には必要かもしれません。準備が全て無駄になったわけではなく、準備をしたからこそ、目の前のお客様に100%集中し、余裕をもって的確な判断を行うことができるのです。 お客様は、いつの瞬間も自らに問いかけています。 「このままでいいのだろうか」 「でも、またあのような失敗が起こるのではないか」 「将来、本当に今の選択が正しかったと思えるのだろうか」 こうした彼らの内なる心の中の対話の声に、私たちは丁寧に寄り添いたいものです。そして、お客様の内なる声をしっかりと感じることができたら、お客様の心の中の氷も解けて、彼らの心の声がつい溢れ出てくる可能性もあります。私達はお客様の心の中の対話に正式に参加できている!ということになるのです。無理に答えを導き出すのではなく、お客様が安心し、自ら納得し、信じて前に進めるように──私たちはその道を照らす案内人となりましょう。 しっかりとお客様の心の声に耳を傾けた上でお客様にご提案する内容が、「これこそが自分たちに必要なものだ!」と感じていただけたなら、それは偶然ではありません。それは、私たちが誠実に準備し、心を込めて会話を重ねた結果であり、私達がお客様の心の中の会話に参加し「人の心を動かした」証なのです。
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101 言葉だけに頼らない!伝わる話し方の本質とは
04/08/2025
101 言葉だけに頼らない!伝わる話し方の本質とは
先日、トレーナーサーティフィケーション試験を受けた際のことです。私たちが受講者にトレーニングを行っているところを、イギリスから来たカーネギーマスターのトレーナーが後ろから見学し、採点しました。その際、私たちは日本語でトレーニングを行い、通訳がついていましたが、通訳がない場面でも、カーネギーマスターは私たちのトレーニングの流れをしっかりと把握し、適格なフィードバックをくれました。 彼が着目した点は非常に具体的でした。私たちのファシリテーションがどれだけ説得力を持っていたか、聴き手にとって分かりやすい話し方をしていたか、そしてセッション間のスムーズな橋渡しができていたかという点です。彼は言葉の意味を理解しなくても、トレーニングの流れやその効果を感じ取ることができていたのです。この経験から、コミュニケーションは言語情報以外の要素も大きく影響するということを改めて認識しました。 この経験を通じて、言葉の選び方だけでなく、その場の「空気感」や「雰囲気」がどれほど重要かということを再確認しました。私たちはしばしば言葉に焦点を当てがちですが、実際には、私たちが受け取る情報量としては、言葉だけでなく、こうした非言語的な要素の方がむしろ多いということを改めて確認することができました。 さらに、マスタートレーナーが私たちの話し方だけを見ていたわけではなく、聴き手の様子もよく観察し、どんな細かな違和感も見逃すことなくフィードバックをくれたということに驚かされました。聴き手の反応や表情、そしてその場の空気を敏感に察知し、私たちが伝えるメッセージが聴き手にどう届いているのかを的確に把握していたからこそのフィードバックだったのです。 ここから何が言えるでしょうか。プレゼンテーションにおいて重要なのは、ただ話すことではなく、聴き手の反応をしっかり見極め、その反応に応じて自分の話し方やエネルギーを調整することです。聴き手がどのように受け取っているか、彼らの非言語的なサインを読み取ることで、より効果的にメッセージを伝えることができるのです。 もしも皆様が言語情報のみに意識を向けてプレゼンテーションを行っているのであれば、「どのように話すか」にも意識を向けてみてください。準備した内容が素晴らしくても、それをどのように話すかによって、聴き手にどれだけ伝わるかが大きく変わります。 ですからみなさん、言語情報以外のエネルギーや空気感にも気を配り、聴き手とのエンゲージメントを深めるよう努めましょう。そうすれば、メッセージがより深く聴き手の心に届くものになります!
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100 生徒の準備が整った時、師が現れる
03/23/2025
100 生徒の準備が整った時、師が現れる
100 生徒の準備が整った時、師が現れる 私たちは皆、人生を通じてリーダーシップの教訓に触れていますが、多くの場合、それに気づかずに過ごしています。 子供の頃は、リーダーシップを意識することはほとんどなく、世界のすべては自転車で行動できる範囲の中。親分肌の子が仲間の子供たちを従わせているような光景が目に浮かぶ方も多いかもしれません。あるいは、両親や祖父母の影響を受けながら、本当の優しさや強さ、愛とは何かを学ぶ機会があったにもかかわらず、そうした出来事を深く意識することなく何気ない日常として素通りしてきました。という方も多いと思います。しかし今振り返ると、日常の中にちりばめられた数々の出来事こそが、自己の価値観を形作る貴重な気づきや学びに満ち溢れていたことに気づきます。 今、社会人になって私たちは世界から集まる異なる価値観を持った人々と共に社会を創っていくフェーズに入っています。リーダーシップトレーニングプログラムを持っているような企業に勤めることができ、リーダーシップについて学び考える機会を持てる方は一握りでとても恵まれている方々です。私たちの多くは、自力でロールモデルに自分を照らし合わせ、日々の難題を解決しつづけています。私たちはおそらく、無意識に周囲からの影響を寄せ集め、いくつかのリーダーとしての仮定を心に植え付けてきました。長く懸命に働く中で、私たちは少しずつ経験を積み、より大きな責任を引き受けるようになります。やがて、プロジェクトやチームを率いる立場となり、リーダーシップの本質に気づき始めます。その瞬間、私たちは初めて、リーダーシップとは想像していた以上に奥深く、多面的なものであることを実感するのです。 そして、ここで、大きな分かれ道に差しかかります。 あるリーダーは試行錯誤を重ねながら自分なりに進もうとし、すべてを自力で解決しようとするリーダーです。もう一方のリーダーは自ら学びの機会に気づき得て自身を拡大し続けていきます。そして謙虚に人に相談し、悩みを打ち明けたり、オープンにできるので逆に沢山の気づきや学びを融合することができ、人から信頼が集まってくるサイクルが作れているリーダーです。 リーダーシップは、一人で抱え込むものでもなく、周りの力やリソースに感謝し、柔軟に世界と調和していくことです。たとえ、企業がトレーニングを提供してくれなくても、私たちは日々沢山の気づきを得て学ぶことができます。計画を立て、チームとコミュニケーションを取り、ミスを乗り越え、権限を委譲し、決断を下し、部下を育てる—このような力は、日々の経験や周囲の方々の姿から学び、意識的に学びを日常に取り入れることで、より確かなものにしていけるのです。学ぶ準備が整っていれば、目の前の出来事は全て学びや気づきを与えてくれるメッセージとなり、私達は日々自分をアップデートできるようになるものです。 逆に、自ら学びたいという準備が整っていなかったとしたら、幸運にも企業がトレーニングプログラムを提供してくれたとしても、せっかくの学びを活かせないままにしてしまうでしょう。しかし、どこかのタイミングで準備が整えば、過去に蒔いた学びの種が芽を出すこともあります。そのとき、嬉しさで目を細めるような表情を見せる方を何度も目にしてまいりました。それぞれのタイミングがあることも、合わせてお伝えしておきたいと思います。 学びとは、学びの顔をして現れるとは限らない——学ぶ準備が整った時に、偶然起こったような事象から大きな気づきを得ることができるのです。そして、その気づきによって自分自身を見つめ直し、成長機会に恵まれていることに感謝の気持ちを持った時に、学びが完了し次の次元に進めることになるのだと思います。 師とは、特定の誰かに限られるものではありません。大切なのは、私たち自身が「学びの準備」を整えておくこと。心を開き、学びに対して敏感であれば、世界は私たちにとっての教師で溢れています。それこそが準備が整った人に見える世界なのです!
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99 価格交渉のストレスと無縁になる方法: ビジネス達人の教え
03/10/2025
99 価格交渉のストレスと無縁になる方法: ビジネス達人の教え
セールスにおいて、価格の話は避けて通れません。価値に見合った価格を提示しているのに、クライアントから「もう少し安くなりませんか?」と言われた経験、ありませんか? しかも、不思議なことに、こちらが「ぜひこの案件を取りたい!」と思っているときほど、そうした要望が出てきたりするものです。 セールスには選択がつきものです。割引をしてでも案件を取りに行くのか、それとも価格を守り、長期的なブランド価値を大切にするのか。もちろん、状況によって判断は異なりますが、もし自分たちのサービスや製品に自信があるなら、安易な値下げは避けたいところです。 なぜなら、一度値引きをしてしまうと、それが当たり前になり、次からも「価格交渉」が続いていく可能性大だからです。 実際、私たちのクライアントのセールスチームでも、値引きが常態化した結果「値下げしないと売れない」というマインドが根付いてしまったケースがありました。その結果、交渉のたびに自信を失い、セールスのモチベーションも低下…。そして、価格のみで仕事をするクライアントの場合、他にもっと安い選択肢を見つけた途端に、あっさりと関係が終わってしまうリスクもつきまといます。 そんな精神状態では、対等なビジネスは難しくなります。価格だけでなく、納期や支払条件など、さまざまな面で主導権をクライアントに握られ、結果的に不利な交渉を重ねる悪循環に陥ることも…。 理想的なのは、価格交渉そのものがストレスにならない環境を作ること。むしろ、自分たちの価値を理解し、適正な価格でお取引をしてくれるクライアントとお仕事をするほうが、ずっと健全で前向きなビジネスになります。そして、長期的にはそのほうが売上も安定し、成長につながるのです。そして心の余裕につながるのです。 私たちのトレーニングを受講された方々からも、こんな声が寄せられました。 「入札案件だと、どうしても価格勝負になりやすいんです。関係性を築きたくても、直接お会いすることが許されないんです。」 確かに、価格だけで選ばれる案件もありますし、その場合、公平性の観点から、面会自体が制限されるケースもあるでしょう。そんな時、我々の心中は穏やかではないでしょう。デール・カーネギーは、私達が本当にお付き合いしたいクライアントが誰なのか。という問いとその答えを心の中に常に持って仕事をしているセールスパーソンになって頂きたいと言っています。 本当にお互いにとって良い関係を築けるクライアントとは、価格以上に「相性」や「信頼」が重要になります。 そこで大切なのは、双方向の利益を考え、誠実で対等なビジネスパートナーとして関係を築けるかどうか。 価格だけではなく、長期的な価値を共有できるかを重視します。こうしたクライアントばかりとビジネスができたら、私たちはどんな気持ちで働けるでしょうか? もし、自社やあなたの価値を理解してくれるクライアントとのビジネスで忙しくしていたら…。価格交渉にストレスを感じ、疲弊する必要はぐっと減るはずです。 そして何より、自分の価値を大切にすることで、営業にも自信と余裕が生まれます。 価格競争に巻き込まれることなく、心から良いと思えるサービスを提供し、その価値を理解してもらえるクライアントと仕事をする。この環境を整えることが、長期的に見ても最も良い選択となります。目の前のクライアントとの関係も良くなり、彼らの満足度も向上。結果的に、継続的な取引につながるだけでなく、新たな紹介が生まれるようなビジネスモデルができていきます。 そうなれば、自分も周りもハッピーになり、三方良しのビジネスの中心となることができるのです。 ですからみなさん「自分たちの価値」を信じ、余裕を持ちましょう。 そうすれば、私たちの価値を理解してくれるクライアントと、気持ちよくお仕事をすることができます! 優れた人になるには ビジネス達人の教えは、毎週第2火曜日に3つの連動したコンテンツ:リーダーシップ、セールス、プレゼンテーション・スキルを配信します。 3つの重要なスキル ビジネスで成功するためには、リーダーシップ、セールス、プレゼンテーション・スキルの3つの分野すべてで優れている必要があります。リーダーは自分のアイデアを売り込み、優れたプレゼン能力を発揮しなければなりません。営業担当者は、顧客をリードし、ソリューションをプレゼンテーションすることに長けていなければなりません。 優れている」ことの必要性 優れた人とはどういう人でしょうか?それは、ただ単に優秀なだけでなく、より高い段階にいて、さらに強みを持っている人です。私たちは競争の激しい世界で生き残っていかなければなりません。そのためには、ライバルや競合より優位な状況をつくり出す必要があります。 優れた人になる近道 自分自身で試行錯誤しながら学ぶこともできますが、それには多くの労力と時間がかかります。専門家から学べば、独学よりはるかに早く、時代の流れの変化に沿った内容を吸収することができます。 ソフト・スキル・トレーニングの専門組織 デール・カーネギーは、1912年に設立された世界最大級のソフト・スキル・トレーニング会社です。過去100年以上のビジネスの歴史の中で、世界が急速な変化と進歩のサイクルを経験してきた中、デール・カーネギーはクライアントのみなさまから、ニーズや課題に関するフィードバックを直接受け取ることにより、常にビジネスの最先端を走っています。 ウェブサイト コースのスケジュールの確認やeブックのダウンロードはこちらから。www.dale-carnegie.co.jp ビジネス・ポッドキャスト マルチタスクをしながら、音声を聴くことが好きな方のために、2つのビジネス・ポッドキャストを配信しています: 「ビジネス達人の教え」は2週間ごとの火曜日、「ビジネスプロポッドキャスト」は2週間ごとの木曜日に配信されます。
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98 売り込まず会社の魅力を自然に伝えるプレゼン: ビジネス達人の教え
02/11/2025
98 売り込まず会社の魅力を自然に伝えるプレゼン: ビジネス達人の教え
ビジネスのプレゼンの場で、自社の魅力を伝えることの難しさについて、皆さんも感じたことはありませんか? 「ビジネスプレゼンのつもりが、気づけば宣伝になってしまった…」 「自社の魅力や価値を伝えたい気持ちが先行して、売り込みのように思われてしまった…」 こういった悩みを、私たちは多くのビジネスパーソンから伺います。 先日も、ある有名企業の社長とお話しをする機会がありました。その中で話題になったのが、まさにこの点。会社の価値を自然に伝えながら、相手に「売り込まれている」と感じさせないプレゼンの難しさです。 ビジネスにおけるプレゼンは、単なる情報共有ではありません。個人のブランド、プロフェッショナルブランド、そして会社のブランドを響かせる絶好の機会です。しかし、一方的な宣伝のように聞こえてしまえば、聴き手の心をつかむどころか、関心を失わせてしまうことも…。 では、どうすれば聴き手の共感を得ながら、売り込まずに会社の価値を伝えることができるのでしょうか? 私たちのプレゼン研修を通しても、まず大切にしているのは「売り込む」のではなく「信頼していただく」という視点です。この意識を持つだけで、伝え方が大きく変わります。 それでは、早速売り込まず、信頼していただける話し方の具体的なポイントを5つ見てまいりましょう。 1. ストーリーを語る プレゼンの中に、聴き手の心を引き込むストーリーを織り交ぜてみましょう。たとえば、ある社長の会社は、数十年前にわずか3人で始まった小さなベンチャーでした。彼らは業界に革命的な技術をもたらし、やがて世界中の人々の手に渡る製品を生み出しました。しかし、その道のりは決して平坦ではなく、数々の試練と挑戦を乗り越えてきたのです。 聴き手は、困難を乗り越えたエピソードや運命の分岐点に心を引かれます。「なぜ3人で始めたのか?」「どのようにして成長を遂げたのか?」といった背景に触れることで、会社の物語がより鮮明になり、聴き手の記憶に深く刻まれるのです。 2. 洞察を共有する ストーリーを語るだけではなく、その中に秘められた「気づき」や「学び」を伝えましょう。たとえば、「ある決断が成功の分岐点になった」「この考え方が新たな道を切り拓いた」などの視点を交えることで、聴き手にとって価値のある示唆を提供できます。 3. データで裏付ける ストーリーに説得力を持たせるために、具体的な数字やデータを活用しましょう。たとえば、「市場シェアが前年比○○%増加した」や「導入企業の○○%が生産性向上を実感」といったデータを示すことで、言葉に確かな重みが生まれます。 「データにはストーリーが必要であり、ストーリーにはデータが必要」とも言われます。感情に訴えるストーリーと、理性に訴えるデータを組み合わせることで、より納得感のあるプレゼンが実現できます。 4. 質問で繋がる プレゼンの途中で聴き手に問いかけることで、関心を引きつけ、思考を促すことができます。「皆さんは、これまでに同じような課題に直面したことがありますか?」と問いかけるだけで、聴き手は自身の経験と結びつけながら話を聞くようになります。 また、質問を交えることで、聴き手はただ聞くだけでなく、心の中で対話を始めます。問いが投げかけられた瞬間、彼らの思考は動き出し、より深いレベルでの共感と繋がりが生まれるのです。それが、プレゼンターへの信頼につながります。 5. 第三者の声を活用する 自社の価値を伝える際には、第三者の評価を取り入れることで、より客観的な信頼性を高めることができます。たとえば、デール・カーネギー・コースが素晴らしいと私たちが単に主張するのではなく、「ウォーレン・バフェット氏がこのデール・カーネギー・コースを受講し、このコースが人生を変えたと様々なメディアで語っています」と伝えると、その言葉は客観的な重みを増すことになります。 自社の強みを示すために、クライアントや著名人の言葉を引用できないか、考えてみましょう。 5つのポイントいかがでしたでしょうか。 プレゼンの機会は、単なる情報提供の場ではなく、聴き手との信頼関係を築く貴重な時間です。強引な宣伝ではなく、ストーリーや洞察、データ、質問、第三者の声を巧みに組み合わせることで、聴き手の心に自然と響くプレゼンを実現できます。つまり、売り込まず信頼を得るという我々の最終的に得たい結果が得られるのです。 私たちは、聴き手に私たち自身をどのように記憶されたいのでしょうか? その答えを意識しながら、聴き手に価値あるメッセージを届けていきましょう。 ですからみなさん、聴き手の心になじむメッセージを自然に伝えていきましょう。そうすれば、あなたの言葉が聴き手の心に響き、共感と信頼を生み出します。
/episode/index/show/bijinesutatsujinnooshie/id/35235985
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97 公平という名のリーダーシップの羅針盤
01/27/2025
97 公平という名のリーダーシップの羅針盤
リーダーにとって、公平性を保つことは信頼を築く基盤であり、組織全体の結束を強める重要な要素です。ただ、公平性とは単に全員を同じように扱うことではありません。それぞれのメンバーが持つ個性や価値観を尊重しながら、適切なバランスを見つけることが求められます。 人それぞれに異なる価値観があり、それが行動や選択に影響を与えます。そのため、リーダーとしては、まずメンバー一人ひとりがどのような価値観を持っているのかに関心を向けることが大切です。その理解が深まるほど、メンバーが求めているサポートや配慮の仕方も見えてきます。そして、こうした理解が「公平性」の実現に繋がるのです。 また、価値観を理解することは、メンバーとの信頼関係を築く上での大切なステップです。メンバーが大切にしているものを知ることで、彼らのモチベーションや行動の背景に寄り添うことができます。リーダーとして「彼らの価値観を尊重している」という姿勢を示すことで、チーム全体の雰囲気もポジティブなものになります。 一方で、リーダーとして日々の忙しさに追われていると、メンバーそれぞれの価値観やニーズを見逃してしまうこともあります。こうした場合でも、時間を取って一人ひとりと対話し、その思いや背景に耳を傾ける努力が重要です。これは決して手間ではなく、長期的にはチーム全体の結束を強化する投資になります。 組織での変化や新しい取り組みが求められる場面では、リーダーとしてメンバーがどのようにその変化に向き合っているかを把握することが重要です。特に、個々の価値観が「変化に対する姿勢」に大きな影響を与えることを理解しておく必要があります。あるメンバーにとっては挑戦がモチベーションとなる一方で、別のメンバーにとっては安定が大切かもしれません。 そのため、リーダーはメンバー一人ひとりの価値観を理解し、それに応じたアプローチを取ることが大切です。「なぜこの取り組みが重要なのか」をそれぞれの価値観に寄り添った言葉で伝えることで、変化への受け入れがスムーズになります。 また、チームの中で全員が公平に扱われていると感じられる環境を作るためには、リーダー自身が意識的に行動する必要があります。特定のメンバーに偏ることなく、全員の意見やアイデアに耳を傾ける姿勢が、チーム全体の信頼感を育むカギとなります。そして、個々の価値観が尊重されることで、チーム全体が多様性を活かして強くなるのです。 リーダーとして自分の行動や言葉がチーム全体に与える影響を常に意識しましょう。一人ひとりの価値観を理解し、それを土台にした公平な判断や対応を行うことで、メンバー全員が自信を持って活動できる環境を整えることができます。 さらに、リーダーが真に思っていることは、言葉にしなくてもメンバーは敏感に感じ取っているという事も肝に銘じましょう。表面的に言葉で取り繕ったとしても、言葉と心の中が一致しているかどうかは、メンバーには透けて見えているのです。だからこそ、誠実さを持ち、言動に一致したリーダーシップが不可欠だということなのです。 ですから皆さん、チームの一人ひとりの価値観に耳を傾け、公平の光を灯しましょう! そうすれば、その光が信頼の波となり、リーダーとしての影響力がチーム全体に広がります!
/episode/index/show/bijinesutatsujinnooshie/id/35026155
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96 セールスパーソンはインフルエンサー
01/13/2025
96 セールスパーソンはインフルエンサー
セールスにおいて、本当に売るべきものは何でしょうか。それは、製品やサービスそのものだけではありません。それらを通じて提供される「価値」、すなわちクライアントにとっての有益さこそが、私たちが本当に届けるべきものです。クライアントのニーズや期待を深く理解し、それに応える解決策を提案する──これこそがセールスの本質です。 そのために必要なのは、クライアントとの深い対話です。背景や課題を丁寧にヒアリングし、適切な提案を行うことで、単なる取引を超えた信頼関係を築くことができます。この信頼は、私たち自身の誠実さが行動に表れることで初めて生まれるものです。 セールスではよく「自分を売る」という表現が使われますが、これは決して誇張や過剰なアピールを意味するものではありません。本質的には、クライアントに信頼される存在となり、ビジネスパートナーとして共に成功を目指すという姿勢を買っていただくのです。その第一歩は、クライアントの利益を最優先に考え、本当に役立つ価値を提供することです。この気持ちが自然に表れることで、相手との関係性が深まり、やがて再注文や紹介といった成果に結びつきます。 時には、私たちの製品やサービスがクライアントにとって最適ではない場合もあります。そのような時、無理に売り込むのではなく、正直に他の選択肢を提案することが、長期的な信頼を築く鍵となります。このような誠実な対応はクライアントに強い印象を残し、信頼できるパートナーとして評価されるきっかけとなるのです。 また、控えめな約束でクライアントの期待値を下げることが誠実だと思われがちですが、これが逆効果になる場合もあります。たとえば、納品日を遅めに伝え、実際には早く届けた場合、一見プラスに思えますが「このセールスパーソンは守りに入っていたのか!?」と不信感を与える可能性もあるのです。約束は現実的かつ正直に伝え、透明性を保つことが信頼を高めるポイントです。 セールスパーソンとして最も充実感を得られる瞬間は、クライアントが成功し、その成果を共に喜べる時です。私自身、ある企業のリーダーが私たちのトレーニングを受講し、組織全体に変化をもたらしたという感謝の言葉をいただいた経験があります。その瞬間、自分の存在がクライアントに幸せを提供したな。と、じんわりと温かい気持ちになりました。 このような喜びを通じて、クライアントがハッピーになることはもちろん、私たち自身が満たされ、その気持ちで次のクライアントにお会いすればまたそのハッピーを循環することができます。社会全体にも良い影響を与える「幸せの循環」を生み出すことができるのです。 ですから皆さん、自分の幸せを起点にハッピーを循環していきましょう。そうすれば社会全体に大きな影響を与える事ができます! 優れた人になるには ビジネス達人の教えは、毎週第2火曜日に3つの連動したコンテンツ:リーダーシップ、セールス、プレゼンテーション・スキルを配信します。 3つの重要なスキル ビジネスで成功するためには、リーダーシップ、セールス、プレゼンテーション・スキルの3つの分野すべてで優れている必要があります。リーダーは自分のアイデアを売り込み、優れたプレゼン能力を発揮しなければなりません。営業担当者は、顧客をリードし、ソリューションをプレゼンテーションすることに長けていなければなりません。 優れている」ことの必要性 優れた人とはどういう人でしょうか?それは、ただ単に優秀なだけでなく、より高い段階にいて、さらに強みを持っている人です。私たちは競争の激しい世界で生き残っていかなければなりません。そのためには、ライバルや競合より優位な状況をつくり出す必要があります。 優れた人になる近道 自分自身で試行錯誤しながら学ぶこともできますが、それには多くの労力と時間がかかります。専門家から学べば、独学よりはるかに早く、時代の流れの変化に沿った内容を吸収することができます。 ソフト・スキル・トレーニングの専門組織 デール・カーネギーは、1912年に設立された世界最大級のソフト・スキル・トレーニング会社です。過去100年以上のビジネスの歴史の中で、世界が急速な変化と進歩のサイクルを経験してきた中、デール・カーネギーはクライアントのみなさまから、ニーズや課題に関するフィードバックを直接受け取ることにより、常にビジネスの最先端を走っています。 ウェブサイト コースのスケジュールの確認やeブックのダウンロードはこちらから。www.dale-carnegie.co.jp ビジネス・ポッドキャスト マルチタスクをしながら、音声を聴くことが好きな方のために、2つのビジネス・ポッドキャストを配信しています: 「ビジネス達人の教え」は2週間ごとの火曜日、「ビジネスプロポッドキャスト」は2週間ごとの木曜日に配信されます。
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95 穴をあけられないプレゼンがある日に体調が優れない時は!?
12/16/2024
95 穴をあけられないプレゼンがある日に体調が優れない時は!?
ビジネスプロフェッショナルとして、どうしても外せない大事な商談やプレゼン、、、そんな時に体調が優れない!という場面を経験したことがある方は多いと思います。「体調が悪くても絶対に穴をあけることができない!何としても行かなくては・・・」と考えることもあるでしょう。その判断が必要な瞬間、またはそれしか選択肢がないという状況は確かにあるかもしれません。 皆様はそうした状況に備えるために、普段から何か対策をしていらっしゃいますか。 私自身、体調がすぐれない中でポッドキャストの収録を強行するかどうか迷っていた日がありました。そのとき、あるクライアントのSさんから全く別件でお電話をいただきました。会話の最後に「もしかして、佐々木さん、体調が悪いんですか?お声の感じからそんな気がしまして・・・」と言われ、その瞬間、その日は収録を中止する決断をしました。リスナーの皆さまをお待たせしてしまうことにはなりましたが、結果的には、聞き苦しいエネルギーを発信しない選択が正解だったと思っています。 コロナ禍を経て、「体調が悪ければ休む」という文化が浸透しました。この流れは、「疲れ切る前に休む」という新しい価値観を育てるきっかけにもなっています。この「休む勇気」は、ただの自己保護ではなく、私たち自身のセルフブランディングの一環でもあります。 時には、どうしても体調が整わない場合に、プレゼンや収録を延期するという選択肢も視野に入れてみてはいかがでしょうか。無理をして中途半端な印象を与えるよりも、誠実に自分の状態を見極めることで、プロフェッショナルとしての信頼を守ることができます。 プレゼンは、何を言うかだけでなく、どのようなエネルギーを届けるかが重要です。言葉以上に、その人の表情や声、姿勢などの非言語情報には、生き方や価値観がにじみ出ます。だからこそ、プレゼンターが聴き手の前に立つ準備を整えることは、すでにプレゼンの一部なのです。疲れ切った状態では、どんなに内容が素晴らしくても、そのメッセージを十分に伝えることは難しくなります。 例えば、政治家や経営者といったリーダー層を見ると、「健康的でエネルギッシュな印象」を与える方に自然と信頼が集まり影響力が増していることが分かります。その力強さや明るい表情、元気な声が、リーダーとしての存在感をさらに高め、周囲の期待を支える大切な要素になっているのです。 どうしても休めない場面を乗り越えるためには、普段から体調を整え、心身の状態が安定していていることが大切です。そして、もし準備不足や体調不良を感じた場合には、自分自身に正直になり、休むという選択も聴き手への配慮の一つになります。それが聴き手への誠実さとなり、信頼につながるのです。それは、長い目で見ればセルフブランディングの一環です。元気な状態でステージに立つことで、ただ内容を伝えるだけではなく、臨場感や共感を聴き手に届けることができます。プレゼンは、言葉を超えたエネルギーを届ける機会です。私たちが最高の状態で臨むことで、聴き手と共有した時間は特別な価値を生むものなのです。 ですから皆さん! 絶対に穴をあけられない!そんな時、その穴を、無理に偽物の自分で埋めるのはやめてみましょう!そうすれば、長期的に自分のブランドを確立できます。
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94 自分と仲よしになると、慕われるリーダーになれる!
12/05/2024
94 自分と仲よしになると、慕われるリーダーになれる!
リーダーになった皆さん、、、これまでの努力や成果が認められ、リーダーとしての一歩を踏み出しました。リーダーとしての役割は、自分自身の成果だけでなく、チーム全体の成長をサポートし、成功へと導く責任が求められます。プレイヤーのころは自分の成果にフォーカスしていれば良かったかもしれません。リーダーになった途端に、これまでのやり方では人は動かないしついてこない。そんなお悩みをお持ちの方も多くお聴きくださっていると思います。 リーダーシップは、絶妙なバランスが必要です。強引な姿勢では反感を買い、逆に自信が足りないと信頼を得るのが難しくなるかもしれません。この状況を楽しみながら、前に進むにために、自信が欲しい!でもどうやったら自信を持てるか分からない。。。悩めば悩むほど逆の方向に行ってしまいがちですね。そんな皆さんに向けて、今日は、自信を深めていくための4つのステップをご紹介します。 1. 自己を受容する。 自分を受け入れるということです。 特に新しくリーダーになった方は、経験豊富なリーダーと自分を比べて、不安を感じることもあるでしょう。でも、皆さんがリーダーに選ばれたのは、これまでの経験や実績が評価されたからです。そのスキルや知識は、今日突然湧き上がったものではありません。リーダーシップは一朝一夕で身につくものではありませんが、自分の力を信じ、焦らず成長を楽しむことが大切です。とはいえ、自分のことは小さく見えてしまったりするものです。等身大の自分を認めることはある意味チャレンジです。周りを見渡してもお分かりのように、リーダーは自分の素晴らしさを証明しようとすればするほど、周りとの心の距離は広がります。それよりも、チームメンバーの成長を自分の事のように喜び、サポートするリーダーこそ周りから慕われるものです。そして、チームメンバーの成功をサポートすることで、自身の成長も促されるものです。自分らしいスタイルで、無理なく歩みを進めているリーダーに、人々は惹かれるのです。 2. 自尊心を育む 忙しい私たちは、これまでの成果を振り返らずに、次々と常に次の目標へ向かいがちです。しかし、少し立ち止まり、自分を見つめ直すことで、自分の強みや特性を再確認できます。そうすることで安心して今に集中でき、自分を信頼できるようになります。自分を認めることができていないと、知らず知らずに人を落として自分を持ち上げたり、、、リーダーとして、つい、望ましくないふるまいをしてしまいます。 それを防ぐためにも、自分を理解し、自分の過去もこれからも応援してあげられる人になりましょう。リーダーとして必要なスキルや価値観は、自分の経験から自然と育まれてきたものです。それを改めて認識し、今後に応用することで、自信を深める基盤が整います。誰かからの評価で自分の価値を決めるのではなく、自分で自分を信じる力を糧に新らしい挑戦に活かしていきましょう 3. リスクをとれる 言い換えると失敗することを恐れないとも言えます。せっかくなら、チャレンジすることを楽しめるようになれると最高だと思います。 前半でも申し上げましたが、リーダーとして重要なのは、すべてを自分で抱え込むのではなく、メンバー一人ひとりの成長を支援し、彼らが力を発揮できる環境を整えることです。その結果、チーム全体の成功が自分自身の成功へとつながります。挑戦を楽しみながら、リーダーシップを発揮していきましょう。最善を尽くしたのであれば、結果はどうであれ、リスクを取り行動を起こしたその部分だけでも自分を褒めて上げられたら心が軽くなることでしょう。 4. 自分との対話を大切にする 時には、自分に対しての否定的な声が心の中に響き渡ることがあります。そんな時は、意識して自己対話を取り入れてみましょう。自分の本心や心の声を無視することで、自分が自分を否定していることから自信を失っているのです。本当はどうしたいのか。なぜそそうしたいのか。自分に向き合うことで、視点や解釈が変り、実際に目の前の現実が変わっていなくても世界が明るく見えることもあります。心が軽くなる本を読んだり、動画や音声を視聴したり、モチベーションを高めるコンテンツを日々の生活に取り入れることもお勧めです。自分に必要な気付きが他の方の言葉や声を通じ、もたらされたりするものです。インプットする言葉のみならず、耳にする音、響き、環境全般を意識的に心地よいものにしていきましょう。そうすることで心の余裕を持つことができ、自信は自然と育まれます。 いかがでしたでしょうか。 これらの事は一度行ったら瞬間的に変わるわけではありません。何度も何度も自分に向き合い、深度を深めていく必要性があります。繰り返し自分に向き合っていくうちに、大きな自信が自分自身の中から溢れだします。自信は自分では見えないものですが、あふれ出た自信は確実に安心感として周りの方々に伝わるものです。 ですから皆さん、等身大の自分を認め自分であることを楽しみましょう。そうすれば周りから信じて頼られるリーダーになります!
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93 セールスのストレスを味方に変えるヒント
11/18/2024
93 セールスのストレスを味方に変えるヒント
セールスのお仕事は、日々の成果を求められるなかで挑戦の連続です。相手があることですから、、、自分の努力だけでどうにもならない!!!ということで、気持ちだけが焦るという相談も沢山お聴きします。それでも、私たちは工夫次第で心の余裕を持ち、前向きに進むことができます。ここでは、ストレスを味方に変え、セールスパーソンとして、より充実した日々を過ごすための実践的な方法をご紹介します。 ストレスを感じると、集中力や生産性が低下しがちですが、逆に心を整えることでパフォーマンスはぐっと上がります。セールスは、時に感情のジェットコースターのように感じられることがあります。遊園地であれば、わざわざスリルを感じ味わいたいがために、わざわざお金を払ってジェットコースターに乗ります。セールスの仕事の場面でも、私たちはその感情のアップダウンからくるストレスを味方につけることができたら、どんなに素晴らしいことでしょうか。 例えば、「今の自分には難しい」と思うのではなく、「どうすればできるだろう?」と考える癖をつける事。この小さな転換が、ストレスを軽減し、自信へとつながります。 それでは、デール・カーネギーのストレスマネジメントの原則からセールスの皆様にお勧めできる5つの方法をご紹介します。 1. 今日という一日の区切りで生きる:「今日」に集中するということです。 過去や未来にとらわれすぎると、心が疲れてしまいます。今日という一日に目を向けて、今できることに取り組みましょう。計画は未来のために立てつつも、心配するのではなく、今に集中し一歩ずつ進むことを心がけてみてください。 2. 最悪の事態を想定する: 問題が大きく感じられるときは、冷静に「最悪の事態」を考えてみましょう。良く売れているセールスパーソンの方に、プレッシャーに打ち勝つ方法をお聴きしたら、その方は「昔先輩に、死ぬわけじゃないから、おもいっきりチャレンジしたほうがいい」と言われた。と言っていました。それを聴いてからは、どんなチャレンジに向かうときも冷静に、自分にできる具体的な解決策を考えられ、不安が和らぎ、行動に移しやすくなったそうです。 3. 問題を整理して書き出す 紙に「問題点」「原因」「解決策」「最善の選択肢」を書き出してみましょう。このシンプルな方法は、頭の中を整理し、次に何をするべきかを明確にしてくれます。現代の科学でも証明されているように、心のモヤモヤを言語化しアウトプットすると心が軽くなります。 4. 不可避に逆らわない:変えられないことを受け入れるということです。 すべてをコントロールしようとすると、心が疲れてしまいます。変えられないことを受け入れ、その中で自分にできることを見つけることで、心の負担が軽くなります。 5. 恩知らずを予期する:期待を手放すともいえると思います。 他者に対する過剰な期待がストレスになることもあります。期待を少し手放し、結果を客観的に受け止める練習をしてみましょう。「今は提案が選ばれなかっただけ、自分が否定されているわけではない」と考えると、次の機会に向けて前向きに進めます。そして、お客様候補は5万といらっしゃるのです。自分にあったお客様とお互いにハッピーハッピーなお取引ができたほうが、将来的に幸せです! そして、ポジティブなセルフトークを取り入れることもお勧めです。 セルフトーク(心の中での自分との対話)は、思いがけず大きな影響を与えます。例えば、「忙しすぎて、とうてい全部終えられない」と思う代わりに、「優先順位をつけて計画すれば、重要なことだけでも終えられる」と言い換えてみましょう。ポジティブな言葉が、行動のきっかけを作り、心の余裕を生み出します。 ストレスを味方にするために、これらの方法は、忙しいセールスの皆様の日常の中でも取り入れやすいものだと思います。ストレスを完全に無くすことは難しいかもしれませんが、考え方を少し変えるだけで、ストレスを乗り越える力が湧いてきます。 ですからみなさん、小さな一歩から始めてみましょう。そうすればストレスを味方にし、さらに前向きな毎日を作ることができます!
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92 スタビー6本分の距離感!?イメージで伝えるプレゼンテーション
11/09/2024
92 スタビー6本分の距離感!?イメージで伝えるプレゼンテーション
想像してみてください。大切なプレゼンの準備をしているとしましょう。テーマはすでに決まっています。まずは、以前作ったプレゼン資料を開き、どれを残してどれを削るかに悩んでいる状態・・・。 はい、多くの方はプレゼンの準備は資料やビジュアル作成、データ集めからスタートします。ここで少し発想を変えてみましょう。資料に頼るのではなく、私たちが話す言葉だけで聴き手の脳内に鮮明なイメージを描かせるようなプレゼンを目指してみるのです。 実は、聴き手の想像力を刺激して、頭の中でビジュアルを描かせることは、単なる情報提供以上に効果的だと近年の研究が証明しています。私たちの脳は、データよりもイメージやストーリーに強く結びつき、そこから生まれる感情や経験とともに記憶されやすくなるのです。さらに、このアプローチはエンゲージメントを高める効果もあります。プレゼンが一方通行ではなく、聴き手と共に旅をしているような感覚になるのです。 プレゼン資料を作り込んだプレゼンは、見栄えは良いのですが、、、気を付けたいことがあります。資料が強調されすぎて、プレゼンターである私たち自身の存在が薄れてしまう可能性があるのです。それなので、新しい視点でプレゼンを校正してみてはいかがでしょうか。つまり、「どの資料を使うか」を考えることからプレゼンの準備を始めるのではなく、「聴き手にどんな絵を想像してもらいたいのか?」という視点で準備をスタートしてみるのです。 実際に「それは3年前のことで、その日はニューヨーク、マンハッタンに大雪が降っていました。」とプレゼンをスタートすれば、私たちは雪に覆われた映画のワンシーンのようなニューヨークの街並み、資料なしでも思い描くことができます。一気にプレゼンのストーリーに引き込まれてしまいます。 後半では、さらに難しいことを分かりやすく、はなすプレゼンについてお話しして参ります。 事実を事実として過不足なく伝えても相手の記憶に残らなければ意味がありません。その点で、弊社のオーストラリア人の社長のエピソードは、大変ユニークだと思いましたのでご紹介します。それは、彼の大学の同級生がブリスベンから離れた場所に住んでいたそうです。ブリスベンからの距離を訊ねたところ、その同級生の方は「到着するまでにスタビー6本飲むくらいの距離だよ」と表現したそうです。もちろん今では違法ですが、当時のオーストラリアでは一般的に「スタビー、すなわちビールの小瓶」の本数で距離感を示すことはよくある事だったと教えてくれました。このようにユニークで具体的な表現をすることで、イメージが頭に浮かびやすくなり、ただ単純に「〇〇キロ離れている」という数字を伝えるよりも、道中の様子やなど多くの映像が脳内に再生され、聴き手の印象に残りやすくなるだけでなく、聴き手との心の距離も縮まります。 データや統計も大事ですが、羅列するとどうしても抽象的になりがちです。ですが、データをストーリーに溶け込ませると、情報が一気に身近で意味のあるものに変わります。例えば、「面積はフットボール競技場3つ分です」と言うより、「フットボール競技場3面が横に並んでいると想像してください」というように実際に脳内に絵を描けるように話すほうが伝わりやすく感じませんか? もちろん、プレゼンの資料が全く無駄というわけではありません。百聞は一見に如かずですから、写真1枚がスライドに映し出されることで、メッセージを補強することができます。ただし、詳細なテキストや表、数字がずらりと並んだ資料は、情報共有という意味では有効ですが「印象に残るプレゼン」という文脈においてはインパクトに欠けてしまいます。 実際に最近、拝見したプレゼンは、複数のプレゼンターの方々が自社の取り組みや業界の動向をスライドを使い、データや詳細を伝えるプレゼンを行った後、同じ方々がスライド無しでパネルディスカッションを行うというものでした。パネリストの方々がスライドを全く使わず自分の言葉でたとえ話や比喩表現を用いて話してくださったので、スライドを用いたプレゼンよりもパネルディスカッションのほうが、聴き手が脳内に絵を描きながらプレゼンを前のめりで聴くことができ、会場全体が一体感を感じることができました。 ですからみなさん、話す時は聴き手の心の中に絵を描かせましょう。そうすれば、私たちのメッセージが聴き手の心の中で長く生き続けます。
/episode/index/show/bijinesutatsujinnooshie/id/33856507
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91 急がば回れ!指示命令をせずに人を動かす!
10/22/2024
91 急がば回れ!指示命令をせずに人を動かす!
リーダーの皆様は、時間が限られている中で、多くのタスクに取り組んでいらっしゃいます。やるべきことがたくさんあり、メール、会議、そして多くの決断に追われる日々です。私たちは時間を有効に使うことを求められ、効率的に行動しようと努力していますが、時にはその忙しさが私たちのコミュニケーションの仕方に影響を与えることもあります。様々なタスクをこなす中で、チームメンバーに、次に何をすべきかを的確に最短距離で伝えようとするあまり、指示命令をしてしまい、かつ、その行動を行うべき理由や背景を省略してしまうことが往々にして起こります。 常にこのポッドキャストをお聴きの皆様は、指示命令をすることのメリットデメリットは想像がつくことだと思います。デール・カーネギーはこのように言いました。「自分の意志に反して説得された人は、それでもなお自分の意見を変えることはない。」。これは、背景や理由を共有せずに指示を出すと、相手はどのように感じるかに言及しています。指示命令や考えを押し付けられた聴き手は、当然一方的に伝えられた指示命令を自分の意見としてのオーナーシップを持つことはありません。強制的に押し付けられた方は、その指示命令にまたは指示命令を出した方に対して反発心を持ち、能動的な行動には結びつかず、結果作業効率が下がったりミスを連発したりすることが散見される、、、という事態に発展しそうだということは想像に難くありません。また、デール・カーネギーはこうも言っています。「人々が世界を創造する手助けをすることができれば、彼らはその世界の所有権を感じるようになる」。世界とは少々大げさに聞こえるかもしれませんが、ここでは脳内にクリエイトされる世界が私たちの世界です。その世界が自分の手中にあると感じさせてもらえたとしたら、人々は取るべき行動に対する責任感や意欲を感じるようになり、行動も前向きになり、スピードも集中力も増し、ミスも少なくなるという好循環が生まれるのです。 リーダーとして、私たちが目指したいのは、チームメンバーに能動的に動いてもらうということ。単に指示命令を出すだけでは逆効果になってしまうという事を理解したうえで、それでは、我々はどうすれば良いのでしょうか。皆様はしっかりと背景を共有するということはできてますか?さらに、時間が許すならば、チームメンバーに意見を求め、取るべき行動のアイディアを自ら出してもらい、行動してもらうという環境を整えること。それができてますでしょうか?そうすることで、チームメンバーは自分のアイディアを尊重してもらえたという「前向きな感情」で行動を起こします。前向きな感情を持ち、行動を起こしてもらうように促すことは、一見時間がかかるように見えますので、効率が悪いのではと思われがちです。指示命令をし、すぐに行動に移してもらったほうが効率が良いのでは?と思う方もいらっしゃるかもしれません。この回り道のように見えるアプローチこそ、メンバーが持続的に高いモチベーションで質の良いパフォーマンスを発揮し続けてくれる秘訣です。結果的には恒常的に高い成果を得ることにつながり、チーム全体のアウトプットにも影響を及ぼすのです。 このような環境が整えば、チームメンバー一人ひとりのモチベーションも向上し、チーム全体が一丸となって目標に向かって進むことができます。そのことで、エンゲージメント向上にもつながります。メンバー1人1人が同じ絵や映像を脳内に再生し、それを基に、ディスカッションが生まれる環境下で、皆で一緒に判断をしていけばいいわけです。一度、そのような循環がうまく作りだせれば、リーダーの仕事は楽になり、余裕が生まれ、よりメンバーの育成や、本来リーダーが取り組むべきタスクに集中できるというゾーンに入ることができるのです。 ですからみなさん、メンバーお一人お一人にその考えを自分の物だと思ってもらえるようにしましょう。そうすれば、職場全体が効率よく働けるサイクルがまわり始めます!
/episode/index/show/bijinesutatsujinnooshie/id/33545332
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90 セールスで感情的にならないために!
10/07/2024
90 セールスで感情的にならないために!
セールスの皆様、日々のストレスを感じることが多いと思います。皆様には、どのようなストレスがありますか? やはりよく耳にするのは、「思う結果が得られない、つまり、クライアントが購入してくれないと、つい感情的になってしまいます」という声です。多くの方が同じように感じているのではないでしょうか。一方で、どんなピンチにも動じず、楽しみながらお仕事をしているセールスの方々にお会いする機会も実は、増えてきました。彼らは共通してこうおっしゃいます。「まービジネスはビジネスです。個人として拒絶されているわけではなく、ただ私たちの提案がクライアントの今の状況に合っていないだけだったと思います。」クライアントの選択には、見えない要因も多くあります。だからこそ、感情に流されず、心を落ち着けて次のチャンスに目を向けることが大切なのです。 もちろん、期待通りの結果が得られないときに落ち込むことも自然です。「もっとできることがあったかもしれない」と思うこともあるでしょう。しかし、私たちは負の感情に振り回されるのではなく、信頼されるアドバイザーとして軸をしっかりと保つべきなのです。たとえば、ライバル企業が選ばれたという連絡を受けた場合、「伝えづらいことを知らせてくださり、ありがとうございます」と感謝を伝え、そのクライアントの成功を心から祈ることはできていますか。そのような事が起こると、逆に今自分達とお取引をしてくださっているお客様に感謝の気持ちが湧いてくることでしょう。そして言わずもがなですが、、、感謝の気持ちを持つことは、ストレスを軽減する効果があり、結果的に自分にも良い影響をもたらします。 精神的に付加がかかる場面でも、前向きな姿勢で対応することで、良い循環を生み出すことができます。今回お取引が成立しなかったクライアントとのご縁を大切にし、常に彼らの状況に目を向け、適切なコミュニケーションを続けることが重要です。時が経てば状況は変わり、私たちが再び必要とされる瞬間が来るかもしれません。大切なのは、そんな時に思い出してもらえ、声をかけてもらえるような関係性を維持しておくという事です。 それまでの期間のフォローアップの際も、クライアントに負担をかけないよう心がけることが大切です。感情を脇に置き、3か月毎4回連絡して反応がない場合は、少し距離を置くという基準を設けるのも一つの方法です。私の場合は、クライアントに誠実な気持ちを向けられるタイミングでのみ連絡するようにしています。ニュースやSNSでその企業の話題を見た時や、そのクライアントの方が関心をお持ちだった事を経験した時などがまさにそうです。そのようなタイミングで連絡をしようと思っていた矢先に、逆に先方から連絡が来ることもあります。面白い事に、実際、常々お会いしたいと思っている方にばったり会った!ということもあります。実は、今年だけで6回もありました。それが駅だったり、カフェだったり、お買い物中だったり仕事とは全く関係のないところで偶然お会いするのです、、、 そして、セールスパーソンとして常に心に留めておくべきことは、状況が常に変わり続けるということです。クライアント企業の担当者が変わることもあります。ビジネスの展開も予測不能です。です から、モヤモヤが心を支配してお仕事が手につかない時こそ、目の前の今できることに誠実な姿勢で取り組んでいれば、どんな時でも必要なチャンスや面白い偶然が訪れる!ということを信じてみるのも一つです。思い通りに進まないことがあっても、心の在り方は自分で選ぶことができます。望んだ結果が得られなくても、心を落ち着け、心の中に余白を持てるように前向きに取り組んでいくことは心がけ次第で可能です。 ですから皆さん、低空飛行の時こそ、自分のこだわりを手放し、感謝の気持ちを思い出しましょう。そうすれば、どんな局面も楽しむ余裕が生まれます。
/episode/index/show/bijinesutatsujinnooshie/id/33342647
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89 AI時代の心が繋がるプレゼンテーション
09/27/2024
89 AI時代の心が繋がるプレゼンテーション
私たちがAIを活用することで、プレゼンテーションをより効率的に作成できる時代になりました。AIは膨大な情報からデータを集め、短時間で魅力的なスライドを作ることができます。これは非常に便利なツールです。 AIが提供するのはあくまで「素材」や「土台」。ここから自分らしいプレゼンテーションを作り上げるのは私たちの役目です。AIを使ってコンテンツを簡単に作ることもできますが、さらにそれを、ストーリーテリングを用いてプレゼンを行っている方のお話しをお聴きすると、さすがだなーーー。と聞きほれてしまいます。ストーリーテリングは私たちが経験した物語を語る事です。実際に経験した私たちが自らの経験談を話すからこそ、人を惹きつけ魅了するのです。自分にしか話せないストーリーこそ、パワフルで、聴き手を巻き込むものなのです。 デール・カーネギー氏が存命のころには想いもよらなかったテクノロジーが開発された今、AIのテクノロジーの恩恵を頂きながら、効率を上げつつ、私たちが持つ人間らしい魅力をプレゼンテーションにどう活かすかが鍵です。特に、聴き手とリアルなつながりを持つことが重要です。だからこそ、私たちはAIを上手に取り入れながら、自分のストーリーを自分らしく伝えることで、聴き手の心を動かすことができるのです。 AIはプレゼンテーション作成における強力なサポートツールです。データや資料を集める時間を短縮し、整理された形で情報を提供してくれるので、私たちはよりクリエイティブな部分に集中することができます。その上でプレゼンの成功にはやはり自分の声や経験を伝えることが欠かせません。 何を話すかはとても重要ですが、どのように話すかもおろそかには決してできません。例えば、ジェスチャー、声のトーン、ボディランゲージ、アイコンタクトといった要素は、プレゼンに命を吹き込むものです。これらはAIでは再現できない、人間だからこそできる力です。これらをうまく使うことで、聴き手に強い印象を残し、聴き手とのつながりを深めることができます。プレゼンの場に一体感が生まれるのです。 現代は情報過多の時代で、聴き手の集中力を引きつけ続けるのは簡単ではありません。インプットした情報や知識は記憶に定着せず、忘れ去られます。ですが、聴き手は内容は忘れたとしても、プレゼンを通して感じた事は忘れないのです。だからこそ、私たちには「共感」や「物語」を通して、彼らの心を掴む力が必要なのです。AIで得たデータは一つのツールですが、そのデータに私たちの体験や情熱を加えることで、より強いインパクトを与えるプレゼンテーションが可能になります。 ですから皆さん、AIと「感情と共感」という我々の得意分野を融合させていきましょう。そうすれば、新な時代において、聴き手の心に残るプレゼンテーションを行うことができます。
/episode/index/show/bijinesutatsujinnooshie/id/33240142
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88 リーダーシップの春夏秋冬
09/11/2024
88 リーダーシップの春夏秋冬
皆さん、新入社員のころ、お仕事を始めたばかりの頃を思い出してみてください。最初のうちは、上司をよく観察しますよね。「今日はどんな様子かな? 今話しかけて大丈夫かな?」なんて、細かいところまで気になります。上司の良いところも悪いところも目に入り、つい同僚とその話をすることもあったと思います。 でも、やがて自分がリーダーになる日がやってきます。多くの場合、それは自分の仕事で成果を出してきたからこそ与えられる役割です。しかし、実際にリーダーになってみると、最初の壁にぶつかります。チームメンバーが自分と同じスキルや専門知識を持っているわけではないという現実です。さらに、彼らには子育てや介護、情熱とを注ぐ仕事以外の趣味といった異なる優先事項があるかもしれません。そんな中で、自分の経験を元にリーダーシップを発揮しようと奮闘しますが、思ったように物事が進まないことも多いかもしれません。 数年経つと、自分ひとりの力だけでなく、チーム全体の力が成功の鍵になると気づきます。ここでリーダーとしての重要なポイントが出てきます。それは、「チームメンバーがどのような個なのか、どうすれば彼らの能力を最大限に引き出せるか」を理解することです。自分が得意とする方法を押し付けるのではなく、チームメンバーそれぞれのスタイルや優先事項に耳を傾けることが大切です。それこそが本当の意味でのダイバーシティなのです。そして、リーダーシップなのです。 リーダーとして経験を積むと、メンバーそれぞれが持つ個性や強みを理解することが重要であることが分かってきます。焦って結果を求めるのではなく、まずは相手に真の関心を向け、相手を知ること。コミュニケーションに時間を割き、チームメンバーとしっかり向き合うことで、より良い結果が生まれるのです。 リーダー職の方々を対象にしたトレーニングではよくこのようなお話しをお聴きします。参加者たちは、つい自分がプレイングマネージャーから脱却できず、チームに任せられない、そしてチームメンバーが育たないことが課題であることが多いです。しかし、メンバーに関心を持ち、できているところを認めてあげることで、チームメンバーのアウトプットが高まり、自分がプレイングを続ける必要がなくなったというエピソードです。これは、リーダーがどれだけチームに信頼を寄せ、サポートするかが大きな成果に繋がる良い例です。 周囲のリーダーたちを見ていると、リラックスした様子でチームを動かしているように見えることがあると思います。彼らは時間に追われておらず、むしろ余裕があるように見え、メンバーとの対話を重視しているように感じます。実は、このアプローチこそが、成果を上げるための秘訣です。リーダーシップとは、ただ指示を出すだけではなく、人々の協力を得るためのスキルなのです。 リーダーとしてさらに高いポジションに昇進すると、今度はさらに異なるコミュニケーションスキルが求められます。指示を出すよりも、メンバーとの信頼関係を築き、協力を得ることが重要になります。昔の自分を思い出すと、せっかちに力業で押し進めようとしていた時期が、今ではずいぶん遠いものに感じるかもしれません。 最終的には、リーダーシップとは常に学び続けるプロセスであり、何をするにも遅すぎるということはありません。今日からでも新しいリーダーシップスタイルを取り入れ、自分自身を進化させていくことができます。もちろん、もっと前から着手していればよかった・・・と思う気持ちは分かります。当然ですが、私たちは今日からできることだけに目を向けて最善を尽くすことしかできません。着手するベストのタイミングは今この時なのです! ですから皆さん、チームメンバーに関心を持ち、彼らを信頼して任せましょう。そうすれば、彼らの潜在能力を引き出し、驚くほど素晴らしい成果を生み出すことができます。
/episode/index/show/bijinesutatsujinnooshie/id/33014617
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87 どんなタイプのお客様からも好かれる方法
08/26/2024
87 どんなタイプのお客様からも好かれる方法
類は友を呼ぶという言葉のとおり、私たちは、なんだか波長が合うと感じる方といると心地が良いですし、そのような方々が自然と周りにあつまってくるものです。そのような波長が合う人同士は自然と仲良くなります。お互いの状況や境遇が似ていたり、共感点が多かったり、お互いが無理することなく心地よく過ごすことができるものです。 仕事をしていると、様々なタイプの方と接することになります。今日は、セールスパーソンの皆様が知っていると有益な、お客様のパーソナリティスタイル別の傾向と接し方をお話ししたいと思います。 人は皆、異なる価値観を持ち、異なるパーソナリティスタイルを持ち合わせます。その上で、今回は主に大まかに4つのタイプのパーソナリティスタイルに分類してお話しします。この4つのタイプに分類しきれない上に、いくつかのタイプを併せ持つ方もいらっしゃいます。その上で、大枠でこの4タイプについて把握することは、セールスとしてお客様と接する際の一つの指針になり得ると思います。 あくまでもパーソナリティスタイル、タイプなので、どのタイプが優れているとか劣っているということでも、良い悪いでもなく、その方の持つかけがえのない特性なのです。 所説ありますが、弊社のトレーニングで紹介している4つのタイプは以下の二軸で測り分類します。 一つ目は外向的か内向的か そしてもう一つはタスク重視か人重視か。 外向的でタスク重視の ドライバー 外向的で人重視の エクスプレッサー 内向的でタスク重視の アナリティカル 内向的で人重視の エミアブル まず、外向的でタスク重視の方、ドライバーの方について見てまいりましょう。 このグループに属する方々は、アイスブレイクなど必要なく、単刀直入に本題に入りたいタイプです。成果、結果にを重視し、言い訳をせずに、自らが設定した基準と期待に突き動かされています。自分にも他人にも同じ期待を持ち、求めます。 彼らは道半ばで物事を諦めたり否定的なことを嫌います。欲しいものは必ず手に入れたいタイプです。このタイプの方々は自分の価値観で自分を評価し、人からの評価は気にならないタイプです。場合によっては、褒め言葉があまり響かない可能性があります。彼らは自分のレースを走ることで突き動かされており、他者からの意見はあまり重要ではないことが多いのです。彼らに接する際にできることは、セールスとしてデール・カーネギーの原則7番の良い聴き手になるという事です。目の前の方に心からの尊敬の念を持ち、共感して聴くことです。このタイプの方は普段は雑談を好みませんが、彼らが話したいトピックについては饒舌になります。彼らは「時は金なり」なので、意味のないことに一秒も時間を使いたくないと強く思う傾向にあります。セールスパーソンとして、スピード重視で正直さ、正義を貫き、一貫性を持ち、自分らしい姿をオープンにし、時には彼らの懐に入り込めるとお互いに心地よい関係性を築くことができます。 前半ではドライバータイプについてお話ししました。後半では他の3つのタイプについても見てまいりましょう。 まずは、外向的で人重視のエクスプレッサータイプについてです。 このグループに属する方々は、人と交流したり、楽しいことをすることがモチベーションになります。 直感が鋭いので、決断は早く、選択の基準は美しいか否か。楽しいか否か。常に笑顔でコミュニケーションをとるタイプです。変化や新しいものを好むイノベーター気質でもあります。このような方々に何かを売る場合、製品や商品のスペックを説明するよりも、効果的な方法があります。それは、この製品を使うとどのような美しい未来が待っているか、その時はどのような気持ちになるか。を想像してもらい、脳内に絵を描いて頂くのです。そして、質問をし、その脳内に描いた絵の状態とそれを手にしたときの感情を、そのお客様の言葉で話してもらうことで、お客様はその製品を持つことへの期待が膨らみワクワクし、その製品を何が何でも手に入れよう!という購買意欲が刺激されます。 この時にセールスとして意識したいデール・カーネギーの原則は、原則7番の「良い聴き手になる。相手に自分のことを話させる。」原則8番の「相手の関心に合わせて話しをする。」です。 このタイプの方はお世辞を見抜く力に長けているのと、ゴマすり臭を嗅ぎ分ける鋭い臭覚を持ちます。表面的に褒めたりすることは逆効果になることも肝に銘じておきましょう。原則2番の「率直で誠実な感謝や賞賛」を与えてください。そして、このタイプのお客様には原則5番「笑顔で接する」は千の言葉で語るよりも多くのメッセージを伝えることができる。ということも付け加えておきたいと思います。 つづいてアナリティカル。内向的でタスク重視の方です。データ、証明、詳細な数字を好みます。 このようなタイプの方々には原則8番、「相手の関心に合わせて話しをする」が有効です。彼らには、スペックや数字を提示する必要があります。それは彼らの興味関心だからです。そのことで、彼らに心地よさを感じてもらう事ができるのです。笑顔はマイナスにはなりませんが、それ以上に事実を重視します。スペックや価格の比較検討が大好きで、直感で購入することはほとんどありません。事実の質問や答えが一つの質問は心地よく感じてもらえますが、感情などを確認する質問や答えが一つに限定できない質問は時としてこのタイプの方には有効ではありません。我々セールスが取り上げるべきトピックは、彼らが興味を持っているものだけにする配慮が必要です。彼らが興味関心を持つものを把握し、そこを深く掘り下げてください。 そして最後のタイプはエミアブル。内向的で人重視のタイプの方々です。 このタイプの方々は、縁の下の力持ちタイプで、周りに配慮し思慮深く、どちらかというと控えめな傾向です。デール・カーネギーの原則2番の率直に誠実な感謝や賞賛の言葉を伝えることはとても効果的です。このタイプの方々は人に興味があるので、人の役に立つ事をモチベーションに感じます。製品を購入することで、彼らの周りにも良い影響をもたらすことができる。ということを伝えて差し上げましょう。そして原則5番の「笑顔で接する」は大変重要です。人重視のこのタイプの方々には安心安全な環境を作ることで、彼らが自分のことを話しやすくなります。彼らが興味を持っていることについて話すと、彼らはあなたとの相性を感じて親しくなります。信頼関係を構築したら、誠実に、そして誠意を持って彼らのために背中を押してあげましょう。そして、共に彼らの選択を祝福しましょう。 以上4つのタイプをご紹介しました。 お客様は数字フォーカスのセールスパーソンの下心に気付く敏感なセンサーを持っています。私たちは、あらゆるタイプのお客様と良い関係性を築くことが求められます。それがセールスパーソンのお仕事の楽しさでもあり醍醐味でもあります。そして、真の誠実さを持ち、お客様との時間を楽めるセールスパーソンの余裕こそ、お客様に安心感と魅力が伝わり、数字に影響するものなのです。 ですから皆さん、自分らしく誠意を持って目の前のお客様と接しましょう。そうすれば、ハッピーなお客様が増え、素晴らしい結果もついてきます!
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86 聴き手の目が覚める話し方のススメ 2
08/06/2024
86 聴き手の目が覚める話し方のススメ 2
86 聴き手の目が覚める話し方のススメ 2 前回のポッドキャストでは、朝の早い時間や食後などのプレゼンやミーティングの際に聴き手を惹きつけ、聴き手が眠くならない話し方、聴き手の巻き込み方をお話ししました。 今回は、プレゼンに内容を盛り込みすぎて、時間内に終わらない!全てカバーすることができない!そんな時のプロフェッショナルな対応、質疑応答までを含めたスマートなプレゼンについてお話しします。 与えられた時間に対して、話す内容が多すぎ、全てカバーする為に、ものすごく急いで話をしてしまうこともあるかもしれません。話すトピックに思い入れがあればあるほど陥りやすい傾向です。プレゼンの時間が足りなくなり用意したスライドが全てカバーできない!そのような時、皆様でしたらどうしますか?もしもそのような状況になった場合でもスライドの早送りはしないようにしましょう。当然ですが、スライドの早送りをすることにより、時間が足りなかったことが聴き手にバレてしまいます。プレゼンターとしては、こんなに準備してきたんですよー。もっと話したいお話しがあるんですよーーーー。という気持ちを込めてスライドだけでも見てもらいたい。と思うのかもしれません。聴き手の立場になって考えて頂くと分かると思いますが、スライドを早送りで見せられるだけ見せられて解説が雑だと、必要な情報をしっかりと網羅されていなかった。という不完全燃焼な気持ちになりませんか?大事な大事なプレゼンターへの信頼にも影響がでてしまいます。何を言うかも大切ですが、誰が話すか。も同じく大切です。信頼を得られるようにスマートにプレゼンを終わらせたいものです。 また、そもそも、アジェンダを先に提示している場合は、予定していた内容を全てカバーできていない事は隠しきれません。なんとしても時間内に全ての内容をカバーしなければならない事になります。そのためには、どうしたらよいでしょうか。後半でスマートなプレゼンテーションを行う方法について、さらに詳しく見ていきましょう。 アジェンダを先に提示している場合は、予定していた内容を全てカバーできていない事は隠しきれません。時間内に全ての内容をカバーしなければならない事になります。プロフェッショナルなプレゼンターになるにはスライドの早送りはできません。。。でしたね。ではどうしたらよいでしょうか。ということについてお話しします。 因みに、皆様は実際のプレゼンの前にリハーサルを行っていますでしょうか。多くの方々はプレゼンのスライドや資料作りに90%もしくは100%の時間を費やすものの、リハーサルにはあまり時間を費やさない傾向にあるようです。スティーブジョブズをはじめ、多くの著名なプレゼンターは実際のプレゼンの前のリハーサルにこそ多くの時間を費やすと言われています。そこで、皆様にも、まずお勧めできることは簡単な事ではありますが「リハーサル」です。これを行うことで、プレゼンの時間配分を把握し、スライドの枚数やコンテンツの強弱を調整することができます。そして、せっかく入念に準備をした内容であればなおさら、リハをしっかり行って、本番では、自信を持って話す。そのことで、聴き手に信頼を与え大きなインパクトを残すことができるのです。 プレゼンの最後に質疑応答の時間を設けるときは、敵対的な質問でない場合は、全員に聞こえるように、質問を繰り返すことをしてみましょう。それをすることで、聴き手の質問をしっかり聞いていたという事を伝えることができます。質疑応答を的確にハンドルしている姿は自信の表れにもなります。プレゼンテーションを通じて聴き手と信頼が築けている場合は、高圧的な質問がくることへの心配をする必要はほとんどないと思いますが、それでも稀に高圧的な質問を受ける場合もあるかもしれません。その場合はその質問をそのまま繰り返さず、その質問のテンションを弱めるために、別の表現に言い換えます。例えば「御社の商品は高すぎると思いませんか?」というポジティブとは言い難い質問があった場合は「高い」という言葉を繰り返さずに「只今のご質問は弊社の価格設定に対するご質問ですね」とにニュートラルに言い換えることができます。多くの場合、質疑応答は、質問者とのみのやり取りになりがちですが、落ち着いて他の聴き手にもしっかりとアイコンタクトを取り、全体に回答を伝えます。その事で、高圧的な質問の熱量を分散することができます。 質疑応答の後は、もう一度メインメッセージを繰り返して締めくくり、要点を押さえて終了します。質疑応答で下がったエネルギーを再び高いエネルギーに戻して終了します。会場全体のエネルギーがマックスでプレゼンを終える事で、そこで改めて会場は拍手喝采で包まれることでしょう。 ですから皆さん、聴き手想いの、聴き手が喜ぶ、聴き手の為のプレゼンをしましょう!そうすれば会場全体が一体となりエネルギーが高い場を創り事ができます!
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85 聴き手の目が覚める話し方のススメ
07/30/2024
85 聴き手の目が覚める話し方のススメ
このポッドキャストをお聴きの皆様も、イベントや会議の場などでのご挨拶やプレゼンを依頼されることがあるかもしれません。例えばそれは朝食付き、昼食付、または夕方からのアルコール付きの場ということもあります。早朝の場合は、参加者はまだエンジンがかかり切っておらず、脳がまだ起きていない状態で、参加者のエネルギーレベルが非常に低い場合があります。昼食後のプレゼンテーションでの場合はランチを食べたばかりで消化機能にエネルギーを奪われているという聴き手を前にプレゼンすることになります。夕方は夕方で、1日のハードな仕事の後に集まる聴き手を前にお話しする。ということになります。プレゼンターの我々はアドレナリンが出て、十分なエネルギーがあるなかで話します。聴き手はというと、、、?眠気と戦うためにエネルギーを使っている状態に陥っているというプレゼン、あるあるだと思います。 もう少し聴き手に自然とつながり、話しにのめり込んでもらうに、話し手である我々ができることはないでしょうか。もちろん話の内容は大切であることは言う間でもありませんが、せっかく素晴らしいプレゼンテーションの内容を用意をしているのであれば、それをさらに素晴らしいプレゼンテーションとしてデリバリーすることができるように気を配れると、さらに聴き手に喜んでいただけると思います。プレゼンテーションは話しの内容を過不足なく伝えることではなく、聴き手とより繋がり一体感が持てる時間をプレゼントすることだということは、これまでもお伝えしてきたとおりです。そのために我々ができることをいくつか見てまいりましょう。 まずは、簡単なことの確認ですが、プレゼンテーション中の立ち位置についてです。プレゼンの際は、中心に立って話していらっしゃいますか?身体の向きは真っすぐでしょうか。聴き手とエンゲージせずにパソコンや資料、または、スクリーンやモニターの方を見て話す方を多くお見掛けします。アイコンタクトどころか聴き手の方すら見ないで話しているプレゼンターへの印象はいかがでしょうか?聴き手はそのような隙を敏感に感じて、繋がりがきれていくと、、、そのつもりがなくても集中力が切れてしまったりします。理想は、お一人あたり6秒間のアイコンタクト。話しながら6秒をカウントするのは難しいので、一文をお一人に話したら、次の一文はまた他の方の目を見て話す。ということを行うと良いでしょう。これは、本当に練習が必要です。6秒は意外と長く感じると思いますが、練習を積んでいくと、意外と慣れてくるものです。人数の関係で全員を見る事ができなくても、聴き手はプレゼンターが会場数名と繋がっていると感じると自分もつながっていると感じるのです。それだけで会場全体が繋がり、聴き手にもエネルギーを送る事ができます。 場合によっては、聴き手のエネルギーを上げる為にも、時には質問に対して挙手していただくなど、物理的に聴衆を巻き込むことも有効です。プレゼンの種類にもよりますが、会議でのプレゼンなど、さらに聴き手を巻き込むことが許されるのであれば、参加者に質問をして、少しの間、隣の方とディスカッションを行っていただくなどというアクティビティを盛り込んだりすることもできるかもしれません。オンラインであればチャットの活用が有効です。そして、何人かに実際に発表して頂いたり、ディスカッションの結果についてクローズドな質問をして挙手をして頂きプレゼンに参加していただくなどということをしても良いでしょう。 もう1つのユニークな方法は、約10秒間意図的な間を作り、サイレントな時間を作る事も有効です。プレゼンターの単調な声の調べが心地よい眠りへと誘っているのであれば、間を作る事で心地よいリズム、パターンを中断することができます。意図的に無音の間を作ると、ちょっと心地良くウトウトしかかった聴き手の方は何かが変わった!と一気に目が覚めて集中力が戻ってくることもあります。 また、「プレゼンに慣れてくると、メリットもありますが、デメリットもあります。」と話してくれたプレゼントレーニングの修了生の方がいらっしゃいました。その方は、プレゼンに慣れてくると、時として一方的な、独りよがりなプレゼンをし、聴き手と繋がれていない、聴き手を疲れさせてしまう話し方になってしまうことがあった。と正直にお話しくださいました。その事に気が付いただけでも本当に素晴らしいと思います。確かにそうなのです。以前、「鳥のさえずりに学ぶ話し方」のエピソードでもお話しした通り、時としてそのつもりがなくてもこちらが悦に入り、力強く話していると、聴き手を疲れさせてしまう可能性があります。聴き手にカロリーを使わせている状態です。聴き手と波長を合わせて時には引きのプレゼンをする余裕があるプレゼンターのお話しに人は自然と共感できたりするものです。勢い任せではない、他者を惹きつけるプレゼンには、声量だけではない部分で熱い想い、自分らしさがプラスのエネルギーとして聴き手に伝わり、そのようなエネルギーの循環が聴き手と双方向に行われるものです。 ですから皆さん、プレゼンは聴き手と一緒に創りだすものとして楽しみましょう。そうすれば、聴き手もリラックスして、最後までのめり込んで聴き入ってくれます!
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84 日本におけるピープルファーストのリーダーシップ
07/16/2024
84 日本におけるピープルファーストのリーダーシップ
アラン・ムラーリー氏はフォード社やボーイング社で非常に成功したキャリアを積んできました。彼のリーダーとしてのキャリアで、彼が提唱した原則は「People first、Love them up!」つまり「人が第一!そして彼らを愛すること!」。リーダーシップに愛を用いる。ということを原則として謳ったのです。これは、このポッドキャストをお聴きの皆様でしたら、初めて聞く概念ではないかもしれません。 そして、今日はその愛とリーダーシップについて、さらに詳しくお話しして参りたいと思います。 一見すると愛は非財務資本かもしれません。しかしながら、愛は財務資本の増減に大きく影響するエンジンのようなものなのです。自分らしくあることを自分が自分に許可をだせるようになる。それは自分を受け入れて、自分に対しての愛を感じることができるということでしょう。自分に愛がある環境では、人は他者を大切に想えるようになります。組織であれば、お互いを認め合える環境ができるのです。愛がある環境で、人は輝くのです。 最近では、リーダーシップトレーニングの受講者の方々にトレーニングの最後のご感想をお聴きすると、人を好きになることを学びました。人は愛で動くと思いました。愛があるところで、人は安心して最高のパフォーマンスを発揮できると思いました。このトレーニングを一緒に受講したメンバーの前でなら、安心して挑戦できると思いました。もっと言うと、このメンバーの前でなら、恥ずかしい一面も見せられるようになりました。そんな声が聴けるようになりました。トレーニングを通じて感じた事は学んだことよりもパワフルだと思います。学んだことは忘れても感じた事は生涯にわたり忘れないからです。 先週、このトレーニングを通じて、「やはり、慕われるリーダーは愛を発しているのだなー。」ということを実感するようなあるリーダー達が誕生する瞬間に立ち会う事ができました。 愛を発し慕われるリーダーとはどのようなリーダーでしょうか。 その方々は自分からは指示命令をしなくても相手に影響を与え、行動を促し、安心感と勇気を与えられる方々でした。相手をジャッジせず、ひとの声に耳を傾け、どのような方の心も軽くできるような、そのような愛に溢れる方々でした。デール・カーネギーのリーダーシップの原則も30ありますが、気づいた方はいらっしゃいますでしょうか。「良い話し手になろう。」とか、「説得力のある話し方をしましょう」という原則は一つもありません。デール・カーネギーの原則はむしろ、良い聴き手になる。質問を沢山し、相手にその考えを自分のものだと思ってもらう。。。そして小さな挑戦や成長を応援する。あなたならできる!と激励する!と言う事なのです。デール・カーネギーはリーダーシップを発揮するためには「親しみやすい人になり、他者に良い影響を与えられるようになろう。」と言っているのです。 自分は多くを話さず、皆に慕われ、勇気を与えられるリーダーとは?どのようなリーダーでしょうか、、、。私は、例えて言うならば、日本の場合は観音様のような方なのではないか?と思いました。観音様は自分では特に何も話さなくても、その存在の前に人が集まり、人が慕って、存在に手を合わせる。そして、皆が自分の心の中を話す。そうすると、皆、心が落ち着いたり、勇気が湧いてきて新しい考えが閃いたり、新しいチャレンジを試みてみようと決意が出来たりする。観音様は何か私たちに物理的な言葉を発したでしょうか。当然のように観音様は、物理的な声を発することはないと思います。でも、私たちはその存在の前で手を合わせたり自分の心の中を共有する事で、パワーがみなぎり、何かに挑戦しようと感じるのではないでしょうか。観音様は存在するだけで人に愛と希望を与え、影響を与える事ができるという事なのです。そうなのです。もはや何を言うかではなく、どのような存在としてそこに在るか。で人に与える影響が変わってくるのです。まさに「愛」の存在として居てくれるだけで、皆が居場所を見付け、幸せな組織が出来上がるのです。 先週誕生した、リーダー達はまさに、存在そのものが人々に安心感を与える、「愛」の存在でした。 もしもリーダーがそのような愛の存在だったら、組織は、どのようになるでしょう。チームメンバー、仲間同士、お互いがお互いを好きになり、常にお互いが重要な存在であるということを感じさせあえる組織になっていくことでしょう。そのような環境下では敢えて、マウントをとったり、自分のすばらしさを証明しあうことも必要なく、純粋にお互いのために自分の力を出し合い協力しあえる組織になっていくことでしょう。 それが、冒頭でお伝えした、アラン・ムーリー氏がおっしゃった「ピープルファースト!Love them up!」のリーダーシップが創造する世界にも通じると思いました。 ですから皆さん、愛を伝播していきましょう。そうすれば、自分の周りは愛を理解しあう素敵な仲間たちで一杯に溢れます!
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83 売れるセールスパーソンが提供しているもの
06/24/2024
83 売れるセールスパーソンが提供しているもの
セールスの皆様、初めてのお客様に会いに行くとき、どのような気持ちでミーティングに臨みますか? まさに、今回が初めてのミーティング、楽しみでもあり、緊張もある方もいらっしゃるかもしれません。 商品や業界については精通しているし、セールストークにも自信がある。これまでも、それなりに成果を上げてきました。という方、その方がさらに売れるセールスパーソンになるために、何ができるか、ということを常に意識しているでしょうか。 お客様やお客様の企業についてのリサーチはもちろん完璧で、この商品がお客様にはぴったりのソリューションである!という事は確実!という自信満々でミーティングに向かう事でしょう。 商談で、自社商品の紹介はスムーズに行えた!そして、しっかりと自社についてアピールできたのに、お客様に買ってもらえなかった、または、すぐに決断していただけなかった、、、という事はありませんか? 自分で最高のセールストークが出来たと思ったとしても、お客様に喜ばれていなかったら、お金にはならないのです。一回は買ってくれるかもしれませんが、一回買ってくれたお客様がリピーターになってくれないと、私たちは、常に自転車操業ということになるのです。そうなるとセールスの我々はプレッシャーに押しつぶされそうになり、余裕のないセールストークをしてしまったりして、、、さらに悪循環になっていきます。 お客様がリピーターになり、そのリピートしてくださる固定客が他のお客様をご紹介してくださる。そういう好循環になれば、極端な話、私たちは二度と仕事をしなくても良くなるかもしれません。つまり、気の合うお客様と楽しい話をしているだけで売れていくサイクルができるのです。 売れているセールスパーソンの特長を考えていくと、、、その方自身が魅力的であるという事が挙げられると思います。この方と接すると元気になる。この方の言う事は信用できる。この方が言うなら損してもいい!!!!とまで思わせてくれるセールスパーソンにお会いしたことはありますか? 人間は理詰めで動いていると思われるかもしれませんが、この人は好き。嫌い。という感情が先にあり、その感情の裏付けを探すべく、商品のスペックなどが自分の基準を満たしているか。という買う理由、または買わない理由を私たちは後付けすると言われています。 やはり、感じがいい人、好感持てるなと思ってもらえる人になるという事はセールスパーソンにとっては最重要課題ということになるのです。 今あるお仕事とお金の好循環に感謝できる人のところにお金も人も集まってくるのです。 口では、謙虚な事を言っておきながら、もっと売り上げが欲しい!と心のうちで思っている方の発するエネルギーを我々人間は感じ取る事ができる生き物なのです。 やはり、お客様は、常に感謝しているセールスパーソン、お客様を思いやってくれるセールスパーソン、あなたは大切な方です。と思わせてくれる方から購入したいものなのです。 今の状態で感謝の気持ちを持つことが難しいと思っている方、使う言葉から変えていきましょう。どんな状況からも感謝できる事柄を見出し、お客様にもそれを提示してあげられると、それだけでお客様は我々との時間を価値のあるものだと思ってくれるのです。 さて、皆様は、セールスのロープレを練習していらっしゃいますでしょうか。 お客様にフォーカスし、質問をしてあげることができるセールスになる。お客様が自ら、我々との商談を進めていきたいとコミットしてもらえるように質問していくことができるよう、普段から相手にフォーカスした話し方を練習をしましょう。 話す割合はお客様が8割、自分が2割。その2割も、質問や相槌、お客様の考えに共感できる部分を伝え、我々がいたからこそ、お客様が普段思ってもいないことを話すことができた!いい時間を過ごすことができた!と思ってもらえるような時間を共に創っていくことが大切です。それができるようになったら、お互いにハッピーな関係性を保ちつづけることができます。その事で、我々は単なるセールパーソンではなくなり、お客様から信頼されるアドバイザーとしてお客様のバイインジャーニーを共にするパートナーになることができるのです。 また、セールスパーソンの器の大きさに人の心は動くということもぜひ覚えておいていただきたいと思います。沢山の修羅場を潜り抜けて、それでも明るくありのままでいるセールスパーソンの方を私は知っています。そのような方はやはりお客様に愛され、営業成績も常にトップでいらっしゃいます。そのようなセールスパーソンは単に商品を提供するだけにとどまらない、人生で大切なものを教えてくれる恩師となり、お客様の心の中で生き続けることでしょう。 ですからみなさん、常に感謝をし、余裕のあるセールスパーソンになりましょう。 そうすれば、ウィンウィンを通り越し、お互いにハッピーハッピーの好循環を創り出すことができます。
/episode/index/show/bijinesutatsujinnooshie/id/31863382
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82 鳥のさえずりに学ぶ聴き手を魅了する話し方
06/11/2024
82 鳥のさえずりに学ぶ聴き手を魅了する話し方
プレゼンテーションで、素晴らしい事を言っているのに相手の反応がいまいちとか、ドラマチックに話しているのに、聴き手はちょっと引いているとか、感動が薄い。そういう方のプレゼンを聴くことはありませんか? 聴き手をモチベートしたいとき、勇気を持ってもらいたい、背中を押したいので、ダイナミックに話すことは大切です。自信を示すことも大切です。ところが、声高高に力強くプレゼンをしたところで、そのプレゼンが雑音に聞こえてしまう人もいることも事実です。 聴き手が冷めている状態、話し手とディスエンゲージする。これはなぜ起こるのでしょうか。そんな時、話し手はどのようなトーンで話すべきでしょうか。 プレゼンテーションで大切な事は何ですか?この人の話はうまいと思ってもらう事でしょうか。この人の経験は凄いと思ってもらう事でしょうか。 プレゼンは、私達のお話を聴き手の心に届けて、私たちに好感をもってもらうことが大切です。つまり聴き手としっかり共鳴し、私たちの話を聴く時間を心地がいいものだと思ってもらえることが大切なのです。 それでは、どのようにしたらそれができるのでしょうか。 聴き手の心にメッセージを届け、好感を持ってもらう事ができるプレゼンターとは、どのようなプレゼンターでしょうか。 自分らしく話しているプレゼンター、聴き手の目線で話しているプレゼンター、そして、等身大の自分以上にかっこよく見せているのではなく、聴き手から判断される事を恐れずに挑戦している姿を見せてくれているプレゼンターだと思います。「ありのまま」に自分を表現している方のメッセージは、聴き手の心にまっすぐと届き、感動を与えます。デール・カーネギーも「you are the message!あなたこそがメッセージです」と言っているのです。 例えば、鳥の声。鳥の声は私たちに癒しや安らぎ、時には活力を与えてくれます。鳥のさえずりを聴くと清々しい気持ちにしてくれます。鳥は等身大以上にカッコつけて鳴いたりしません。気分が良いから歌でも歌っているようなそんな愛らしさが伝わってきます。 千の言葉で安心して、清々しい気持ちになって、勇気を出して、元気を出して、と言われなくても、かわいらしい鳥のさえずりを聴くと我々は勝手に清々しい気持ちになります。 人も一緒なのではないでしょうか。言語情報や、作り込んだ表情、ジェスチャーが、ありのままの自分と不一致があると、聴き手は違和感を感じます。聴き手が感じる、その微妙な不一致は、テクニックでカバーすることができない、微細な振動として聴き手に伝わります。聴き手に違和感を感じさせないためには、ありのままの自分で楽しく話し、自分自身に心理的安全を与えられることが重要だと思います。 上手なプレゼンを行うためのテクニックを身に着ける事は、比較的簡単です。その上で、聴き手を魅了するプレゼンテーションを行うためには、そのテクニックのみに頼らず、自分らしさを最大限にむき出しにし、自分の心が整っていることが重要です。誰かに認められたい、何かの結果が欲しい。そういう重い鎧を脱いだ自分をジャッジしない、そんな方の声、音のエネルギーは人の心に響きます。言葉に表現することのできない、温かみのあるその方らしさや愛らしさを伝播させることができます。それが、接着剤となり、聴き手が私たちが創る世界観と一体になれるプレゼンになるのです。それが聴き手を魅了するプレゼンテーションなのです。自分ひとりが悦に入るプレゼンとは格が違います。 ですから皆さん、鎧を脱いでありのままの自分を楽しみその気持ちを伝播させましょう。そうすれば、聴き手も私たちが創る世界の中で心をワクワク震わせることができます。
/episode/index/show/bijinesutatsujinnooshie/id/31695652
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81 全員が同じ絵を脳内に描ける組織の強み
05/27/2024
81 全員が同じ絵を脳内に描ける組織の強み
マネージャーとリーダーはそれぞれ異なる役割があります。マネージャーは、ビジネスを時間通り、基準通りの品質を保ち、予算にあわせて遂行するために尽力します。リーダーはそれらすべてを行ったうえで、さらに事業の戦略的方向性を定め、企業文化を築き、人材を育成します。マネージャーとして、チームをコントロールすべく、マイクロマネジメントというスタイルを取ってしまうという声をお聴きすることもあります。自分では気づいていないこともあるかもしれませんし、そうするしか選択がないように思える場合もあるかもしれませんが、リーダーとして私たちはチームメンバーを成長させるという文脈で、メンバーお一人お一人が自発的に考え、仕事を任せ、そこから学んでもらう必要があります。 昨今は、チームメンバーが決断の指針となるようなヴィジョン、ミッション、バリューをしっかりと掲げている企業を多く見るようになりました。 ヴィジョンは、私たちが行っていることの目的を示すものです。この「目的」というものを考える上で「壁を作る」という古典的なたとえ話があります。3人の石職人に何をしているのかと尋ねると、最初の職人は「ここに壁を造っている」と答えました。2人目は、「大学の新しい学部棟を建設しています」と言います。3人目は「将来の世代をより良く教育するための施設を建設しています」と言います。このたとえ話は、3人とも石を積んで壁を築いているという仕事に対して、目的に対す理解が異なっていることを指摘しています。この例えからも、私たちは、なぜ私たちが仕事をし、その時間を費やしているのか、その目的が何であるのかをチームで明確にすることの有効性を考えされられます。 バリュー、価値観は私たちを結びつける接着剤です。リーダーの仕事は、組織の価値観に繋がるチームの共通の価値観を見つけ出し、全員が同じ方向に向かって最良のフォーメーションを組んで向かうことができるようにすることです。もうひとつの重要なポイントは、組織の価値観のもとにメンバーが繋がり、チームがその価値観のもとに行動するようにすることです。 長期的に壮大なヴィジョンに到達するためには、短期的な会計年度や四半期、月ごと、週ごとというように細分化し、日々の活動を積み上げていきます。大きなヴィジョンに向かっていると感じて圧倒されていても、私たちは、今日できることの最善を尽くし、正しい方向に向いていると信じることが大切です。卵が孵化する際には外からは見えなくても卵の中でひよこが着実に成長しているのです。自分がリーダーの立場であれば、期待値に達した成果を出した時だけではなく、期待値に到達するために一歩一歩歩みを進めているメンバーをしっかりと見て、ひとりひとりに感謝を伝え、励ましの言葉をかけることが大切です。 ですからみなさん、多様性を重んじ、インクルージョンの時代だからこそ、ヴィジョンという名の同じ絵を見て、ひとりひとりの力を合わせてきましょう!そうすれば、一人ではむずかしかったであろう大きなヴィジョンを達成することができます。
/episode/index/show/bijinesutatsujinnooshie/id/31478792