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35: 反対意見を効果的に伝える方法!

ビジネス達人の教え

Release Date: 11/10/2021

80 セールスパーソンの「CARES」 show art 80 セールスパーソンの「CARES」

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セールスの皆様、日々、様々なチャレンジを楽しみながらお仕事をこなしていらっしゃることと思います。セールスのお仕事はお客様の幸せを紡ぎだすお手伝いができる素晴らしいお仕事です。お客様は日々、沢山の情報に溢れ、多くの選択肢がある中から、何かを選択して生きているのです。そんなお客様を気遣うセールスパーソンになれれば、私たちはお客様にとって、単なるセールスパーソンの域を超えた良きアドバイザーとして信頼しあう関係性が産まれるのです。...

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#79 心に残る自社紹介 show art #79 心に残る自社紹介

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皆様は、プレゼンの冒頭はどのような工夫をされていらっしゃいますか?                                 プレゼンにおいての第一印象についてはこれまでもこのポッドキャストでお話ししてまいりました。...

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78 チャレンジを導くリーダー show art 78 チャレンジを導くリーダー

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リーダーはチームメンバーから好感を持たれ、チームメンバーお一人お一人の視点にたって物事を見、しっかりとお話しを聴く。これが、大切です。このことは、このポッドキャストをお聴きの方でしたら、ご存じだと思います。それぞれのチームメンバーが何を望んでいるのかを理解することは、エンゲージメント向上には欠かせない要素なのです。「リーダーは嫌われてなんぼ」という言葉に逃げて、自分の好感を持ってもらえるように取り組む事を後回しにしているリーダーの方は、エンゲージメント促進の機会損失ですね。今日のビジネスの世界では、賞賛の仕方を学び、成長機会をうまく提示する必要性が多く語られております。リーダーが笑顔を絶やさず、感謝の気持ちを伝えることは、チームメンバーのみならず組織にとっても素晴らしい変化をもたらすでしょう。お一人お一人のメンバーにその方の価値を伝えることは、彼ら自身が自分と自分の仕事に誇りを持つための鍵となります。リーダーは支持命令をするよりも、良い聞き手になり、チームメンバーの自発的な行動を促し、成長意欲を刺激することが求められます。そのように心理的安全性が担保されている組織はチームメンバーの挑戦を促すのです。...

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77 セールスの9原則 パート2 show art 77 セールスの9原則 パート2

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1936年に出版されて以来、あらゆる自己啓発書の原点となった、デール・カーネギーの著書「人を動かす」。この書籍はセールスの皆様への応援メッセージも沢山ちりばめられています。今回も前回に引き続き、セールスの視点からデール・カーネギーの人間関係の原則を見て参りたいと思います。 改めてセールスに有効なデール・カーネギーの原則のうち、9つの原則を確認しましょう。  1)誠実な関心を寄せる ...

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76 セールスの9原則 パート1 show art 76 セールスの9原則 パート1

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1936年に出版されて以来、あらゆる自己啓発書の原点となった、デール・カーネギーの著書「人を動かす」。セールスの方々にも、この本は大変有効です。 プラトン、ソクラテス、マルクス アウレリウスなどは1936...

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#75話始める前に聴き手の心をつかむ show art #75話始める前に聴き手の心をつかむ

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1993年1月31日、パセデナ。マイケル・ジャクソンがスーパーボウルに出演した時の事です。スモークの中から突然ステージに飛び出し、右を向いてマイケルたるポーズでピタリととまりました。そのポーズは1分8秒間に及びました。微動だにしません。一分8秒後、一転して左を向き、サングラスを取り、さらに20秒間同じポーズを取り続けます。10万人近いファンが熱狂するスタジアム全体を想像してみてください。その観衆を前に、言葉を発せず1分以上も動かずに立ち続けるには、とてつもない度胸と自己信頼が必要です。 ...

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74 リーダーに求められるコミュニケーションの極意 show art 74 リーダーに求められるコミュニケーションの極意

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 プレーヤーとしては泣かず飛ばずだったスポーツ選手の方が、素晴らしい指導者として成功することはある。というお話しはお聴きになったことがあると思います。私たちの身近なビジネスのシーンでも有能なプレーヤーがチームを率いる事に長けているわけではない事例は沢山ご存じだと思います。...

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73 組織変革の中で生きるセールスの皆様へ show art 73 組織変革の中で生きるセールスの皆様へ

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セールスの皆様、自分が所属する組織体制の変更、変革の影響を受けたことがあると思います。組織統合や吸収合併または人事異動により組織のトップが変り、これまでと違う方針に変わってしまった。その事により、これまでスムーズに行われていたビジネスに影響が及ぶこともあります。それから5年後ならまだしも1年後にさらに別の方が就任し、再び方向転換するということも稀ではありません。トップの交代により、現場は右往左往するという構図です。...

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72 日本のプレ禅テーション show art 72 日本のプレ禅テーション

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年末年始、忘新年会のシーズン。様々なイベントで、スピーチをお聴きになる機会も多かったのではないでしょうか。 印象に残ったスピーチはありましたか? そしてそれらは、どうして皆様の心に残りましたか?  昨年末、フランス人のマーケッターのJsanと、とても興味深いお話しをしました。...

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71 自分で自分を「整える」ということ show art 71 自分で自分を「整える」ということ

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71 自分で自分を「整える」ということ...

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私たち人間は、自分の考えというものを持ち、大切にする、感情の生き物です。意見の相違が生じてしまうこともあります。それは、家庭内や職場でも起こります。さらには、権力闘争、政治的な駆け引き、派閥など、組織をめぐる対立の原因は枚挙に暇がありません。意見の相違が激化して、自分の感情を抑えることが困難になる場合があります。モチベーションが高い人ほど自尊心も高いことが多いです。対立が生じるとチームワークが損なわれることがあります。協調姿勢は組織が育んだ文化の産物であり、絶えず働きかけて強化することが必要です。声が大きい人物が優位になったり、「勝者が一人勝ち」し、敗者が泣き寝入りするような環境に嘆いてる。そのような状況を変えたいというお声をお聴きします。チームワークを保ちながら「反対意見を効果的に伝える」際に効果的であると証明されている方法があります。今日はご自身の考えを表明しつつ、相手の気分を害さずに反対意見を述べる方法をご紹介します。

  1. 善意で解釈する。

相手の意見を最後まで聞けば、最初に思ったよりも相手との共通点が多いことに気づくかもしれません。完璧な人間など存在しないのです。その欠点がその方の魅力になることもあります。そして「あらゆる事実」を収集できてますか?多面的な見方ができていますか?自分の考えを擁護することにフォーカスしてしまいがちですが、ゴールまでのルートはいくつもあるとオープンに考えてみることからスタートしましょう。

  1. 理解するために耳を傾ける。

相手の言葉に熱心に耳を傾けましょう。誠心誠意、相手の身になって耳を傾けてみましょう。相手の視点について「すべての事実」を集めると、あなたの立場を友好的に伝えることができます。相手の話を横取りしたり、相手の方が話しているのに自分の意見を押し付けたりと、平気で他者の話を遮る方もいらっしゃいます。口出ししたくてうずうずしていると、話を聞くことがおろそかになります。自分の頭の中の会話に心を奪われると、相手の方が伝えたかった話のポイントがかき消されてしまうのです。

これまでは、反対意見に対処する際のマインドの部分をお伝えしました。

 

3. 結論から伝えない。体験談や事実を添えて話す。

ビジネス上、結論やポイントを先に言うように。と言われてきた方々は多いと思います。反対意見を伝えるときは結論から伝えないように心がけましょう。例えばあなたがAを提案したとします。そこで私が、「私はAは反対です!なぜなら、、、」と言ったとしたら、多くの方は「反対された!」ということに引っ掛かり、そのあとのお話しを冷静に聞ける方は少ないと思います。それなので、「例えば、私が以前このような経験があり、その時の状況はこんな感じでした。そのことからこのような分かりました。それなので、私はBという事も選択肢に入れて考えるてみても良いと思います。」と言えば、私の体験談は事実なので相手は否定することができないですから、すんなり最後までお話しを聴いていただきやすくなるということになるのです。意見に反論することは簡単ですが、事実に異議を唱えることは困難です。自分の見解に対して体験したことや、事実、証拠を提示することで、あなたの信頼は高まり公平に意見を伝えることが可能になります。事実を活用することで、反対意見を持っていた方が、あなたの考えに同調してくれるかもしれません。相手を打ちのめすために事実を使うのではなく質問をしたりしてみる方法もお勧めです。「私は全ての事実を把握できているわけではありませんが、このような事実があったことは確認できています。このことは、あなたの経験にどう当てはまりますか?」などと意見をお聴きしてみましょう。大切なことは、私たちは皆、面目を失ったり、恥をかかされたり、侮辱されたい!!!と願う人はいないということです。相手に事実を突き付ければ、自分が正しいことが証明でき、その場は良い気分になるかもしれませんが、メッセージの伝わり方によっては、一生の敵を作ることになりかねません。それは私たちが本当に欲しい結果でしょうか?私たちは、どんなに正論を突き付けられても、結局は自分のアイディアの方を大切に想う生き物なのです。

4.クッションを使う。

相手の意見を認め、親身になって耳を傾けることで相手に感情移入します。「あなたがおっしゃっていることは重要です」や「あなたがその考えを持つそのお気持ちは理解できます」などのクッションを使い、あなたが相手方の感情を認め配慮していることを伝えましょう。相手が発言し終わるのを待ってから反応することが大事です。耐え難い場合もあるかもしれませんが、ぐっとこらえましょう。その後、クッションを使うことにより自分の意見を言う前に考える時間を作ります。クッションはお互いの心へのダメージを和らげる働きがあります。感情的な言葉を発することを防ぐためにも、まずは、クッションを使ってみましょう。そうすれば、全く違う結果に繋がります!

5. 「でも」や「しかしながら」は禁物!

「あなたがそのようなお考えをお持ちになるそのお気持ちに共感します。しかし、私はこのように考えます。」のようにせっかくクッションを使ってあなたがどれだけ相手の身になったとしても「しかし」を使ったその瞬間に、、、それまでの苦労は水の泡。あなたが積み上げた信頼が台無しになってしまいます。相手は、そこからは無意識にあなたの考えに反発したい気持ちになってきて話を聴かなくなります。ですから、私たちも無意識のうちに否定的な感情を醸し出すことがないようにしなくてはいけません。人間はまた、一定の否定的な言葉やキーワードに注目する特性があるため「でも」などの言葉を耳にすると、頭の中に危険信号が灯ります。「でも」や「しかし」の代わりに「そして」などの言葉を使ったり、また間を取るようにしてみましょう。これは実践してみると本当に難しいことがお分かりいただけると思います。実際のトレーニングの場でも皆さん脳に汗をかいた。と言われます。ぜひ練習してみてください。

 

先月デリバリーしたトレーニングでのことです。この「反対意見を効果的に伝える」のセッションで受講者の一人から「相手がなぜそのような反対意見を持っているのか、背景を尋ねたり、価値観を把握していたら、そもそも意見の対立など起こらないのではないでしょうか。」というコメントをいただきました。

これまでこのポッドキャストをお聴きの皆様であれば、同じような疑問をお持ちの方もいらっしゃるかもしれませんね。

まさに、その通りだと思います!!!

そもそもデール・カーネギーの原則をしっかり実践して信頼関係と協力関係を構築していれば、対立は起こらないので、互いの意見を尊重し、最善の策を見つけるために歩み寄ることができるのです。そうすれば、緊張感マックスの反対意見に対処する場面に遭遇することはなくなるのです!!

この「反対意見を効果的に伝える」スキルは、方々で喧嘩を売り歩く方が相手を傷つけずに反対意見を伝えるためのスキルとして紹介されがちですが、どちらかというと、これまで自分の意見を飲み込んでしまっていた方が、勇気を持って他者にご自身の意見をしっかり伝える為のスキルとしても非常に有効だということを改めて実感させられました。

 

ですからみなさん!!相手の意見に賛成しなくても相手の存在を認めてあげましょう。そうすれば、いつでも心の通う対話ができます!