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6: 「ニホンノミナサマ、モウシワケゴザイマセン。」

ビジネス達人の教え

Release Date: 09/28/2020

78 チャレンジを導くリーダー show art 78 チャレンジを導くリーダー

ビジネス達人の教え

リーダーはチームメンバーから好感を持たれ、チームメンバーお一人お一人の視点にたって物事を見、しっかりとお話しを聴く。これが、大切です。このことは、このポッドキャストをお聴きの方でしたら、ご存じだと思います。それぞれのチームメンバーが何を望んでいるのかを理解することは、エンゲージメント向上には欠かせない要素なのです。「リーダーは嫌われてなんぼ」という言葉に逃げて、自分の好感を持ってもらえるように取り組む事を後回しにしているリーダーの方は、エンゲージメント促進の機会損失ですね。今日のビジネスの世界では、賞賛の仕方を学び、成長機会をうまく提示する必要性が多く語られております。リーダーが笑顔を絶やさず、感謝の気持ちを伝えることは、チームメンバーのみならず組織にとっても素晴らしい変化をもたらすでしょう。お一人お一人のメンバーにその方の価値を伝えることは、彼ら自身が自分と自分の仕事に誇りを持つための鍵となります。リーダーは支持命令をするよりも、良い聞き手になり、チームメンバーの自発的な行動を促し、成長意欲を刺激することが求められます。そのように心理的安全性が担保されている組織はチームメンバーの挑戦を促すのです。...

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77 セールスの9原則 パート2 show art 77 セールスの9原則 パート2

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1936年に出版されて以来、あらゆる自己啓発書の原点となった、デール・カーネギーの著書「人を動かす」。この書籍はセールスの皆様への応援メッセージも沢山ちりばめられています。今回も前回に引き続き、セールスの視点からデール・カーネギーの人間関係の原則を見て参りたいと思います。 改めてセールスに有効なデール・カーネギーの原則のうち、9つの原則を確認しましょう。  1)誠実な関心を寄せる ...

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76 セールスの9原則 パート1 show art 76 セールスの9原則 パート1

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1936年に出版されて以来、あらゆる自己啓発書の原点となった、デール・カーネギーの著書「人を動かす」。セールスの方々にも、この本は大変有効です。 プラトン、ソクラテス、マルクス アウレリウスなどは1936...

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#75話始める前に聴き手の心をつかむ show art #75話始める前に聴き手の心をつかむ

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1993年1月31日、パセデナ。マイケル・ジャクソンがスーパーボウルに出演した時の事です。スモークの中から突然ステージに飛び出し、右を向いてマイケルたるポーズでピタリととまりました。そのポーズは1分8秒間に及びました。微動だにしません。一分8秒後、一転して左を向き、サングラスを取り、さらに20秒間同じポーズを取り続けます。10万人近いファンが熱狂するスタジアム全体を想像してみてください。その観衆を前に、言葉を発せず1分以上も動かずに立ち続けるには、とてつもない度胸と自己信頼が必要です。 ...

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74 リーダーに求められるコミュニケーションの極意 show art 74 リーダーに求められるコミュニケーションの極意

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 プレーヤーとしては泣かず飛ばずだったスポーツ選手の方が、素晴らしい指導者として成功することはある。というお話しはお聴きになったことがあると思います。私たちの身近なビジネスのシーンでも有能なプレーヤーがチームを率いる事に長けているわけではない事例は沢山ご存じだと思います。...

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73 組織変革の中で生きるセールスの皆様へ show art 73 組織変革の中で生きるセールスの皆様へ

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セールスの皆様、自分が所属する組織体制の変更、変革の影響を受けたことがあると思います。組織統合や吸収合併または人事異動により組織のトップが変り、これまでと違う方針に変わってしまった。その事により、これまでスムーズに行われていたビジネスに影響が及ぶこともあります。それから5年後ならまだしも1年後にさらに別の方が就任し、再び方向転換するということも稀ではありません。トップの交代により、現場は右往左往するという構図です。...

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72 日本のプレ禅テーション show art 72 日本のプレ禅テーション

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年末年始、忘新年会のシーズン。様々なイベントで、スピーチをお聴きになる機会も多かったのではないでしょうか。 印象に残ったスピーチはありましたか? そしてそれらは、どうして皆様の心に残りましたか?  昨年末、フランス人のマーケッターのJsanと、とても興味深いお話しをしました。...

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71 自分で自分を「整える」ということ show art 71 自分で自分を「整える」ということ

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71 自分で自分を「整える」ということ...

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70 自分が一番認めてほしい人から認められる人になるために show art 70 自分が一番認めてほしい人から認められる人になるために

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皆様、忘年会、新年会のシーズンですね。忘年会とはご存じのとおり、今年あった嫌な事は忘れて新しい年を迎えよう!お酒を飲んでワイワイして「笑う門には福来る」という発想の邪気払いのようなものです。さて、日本人が無意識に結構良く使う言葉の一つに、「反省会」があります。客観的に考えると、人々が集まって、反省している様子。。。を思い浮かべると、シュールというか、ちょっと滑稽でもあります。英語では反省会にそのまま該当する言葉はないですし、近年日本でも「反省会」という言葉は使わないようにしているというお話しをお聴きします。ディブリーフィングや振り返りミーティング、事後ミーティングなどと呼ぶカルチャーの会社も多いかもしれません。...

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69 率先してリラックスするメリット show art 69 率先してリラックスするメリット

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年末年始のシーズン到来です。一年の締めくくり、皆様はこの時期をどのように過ごしになりますか。毎年、バタバタと年末を迎え、家の片づけをして、帰省をしてなんとなくお正月少しのんびり過ごしたらあっという間にお休みが終わってしまいます。。。という方も多いかもしれません。年末年始のみならず、日々、自分が望む働き方と生き方を手に入れられたら素晴らしいですね。...

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ニホンノミナサマ、モウシワケゴザイマセン 

 

「本日は、僭越ながら私のような若輩者がこのような高い席からお話させていただくことをお許しください。」「今日は皆さまのお役に立てるお話ができるかどうか心配で、とても緊張をしています。どうぞお手柔らかに宜しくお願いします。」

 

これは、よく日本で聞く一般的なスピーチの出だしです。とても謙虚で、礼儀正しいと思います。どうして日本人のスピーカーたちはこんなに謝罪しなくてはならないのでしょうか?日本人は謙虚さを尊ぶため、正直であることを公に表明することが求められるということもあると思います。「出る杭は打たれる」、「能ある鷹は爪を隠す」という言葉が示すように、他人の前で自信がありすぎるように見えないほうが好まれるという背景もあるかもしれません。文化の違いはあるにせよ、デール・カーネギーは100年前から「スピーチはお詫びの言葉で始めてはいけない」と言っています。聴き手に自分が話す資格がないことや、自信がないこと、準備不足であること、緊張していることを伝え、はじめから聴き手をがっかりさせる必要はないのです。彼は「あなたが敢えて言わなければ、聴き手はあなたの準備不足に気が付かないかもしれません。」とも言っています。今のボーダレスの時代、グローバルレベルのプレゼンターになるには、「私は、このお話をするにふさわしい経験と知識があります!このお話を聴いていただいて幸せです!このような機会を頂けて嬉しいです!!!」と言わんばかりに会場のエネルギーを高くし、話し手も聴き手もワクワク幸せにさせるプレゼンターになる方が増えると嬉しいと思います。

 

日本のパブリック・スピーキングの歴史は比較的浅く、明治時代に福沢諭吉が演説の習慣を作ったことから始まります。大名たちが、苦労して生活している一般大衆に向かって、口頭で伝令を出すようなことはありませんでした。民衆に何か知らせるときは、御触を書いた札が立てられました。一方、西洋文明では古代より、人前で長い話をしたりする文化があり、それが技量と知性の証であるという考え方が受け入れられてきました。日本では話し言葉の威力がまだ完全には受け入れられていないため、その価値は、海外程は認められていないようです。「皆さまがお手本にするプレゼンターはどのような方でしょうか。具体的な人物を思い浮かべても良いです。」このような質問をすると、海外の方の名前が挙がることが多いです。日本では、文化背景的な観点からも、パブリックスピーキングのスキル向上の重要性が世界と比較すると低いのかもしれません。

 

また、日本人のスピーカーが、外国人を相手に英語でスピーチをする場合はどうしたらよいでしょう?

多くの場合、聴き手は、細かい内容よりもピーカーのことを覚えているようです。彼らが会場を去る時に持ち帰るのは、スピーカーに対するポジティブもしくはネガティブの、どちらかの印象ということになります。いずれの場合でも、言語的な純度の高さはあまり求められません。外国人は、ネイティブ・スピーカーでない人のきついアクセントや、文法上の間違い、異国的で変わった用語を使ったりしたプレゼンテーションを聴くのに慣れています。 

 

逆に、外国人が日本語でスピーチをしたときのことを考えてみるとわかりますね。外国人の方が日本語でスピーチをしたとしたら拍手喝采ですよね。一生懸命、最善を尽くしている姿を見て、聴き手はスピーカーを応援したいという気持ちになり、話し手、聴き手のエンゲージメントすら上げることになります。つまり、ポジティブな印象が残るのです。

 

加えて、聞き手がどんな人たちか見てみましょう。対象がビジネス・パーソン向けであれば、その方々が日本ファンで、日本のことをサポートしてくれる人たちである可能性もあります。その中で多くの方が2か国語以上話せる可能性もありますので、外国語でプレゼンテーションをすることに関するいろいろ複雑な事情をすべて理解してくれている事でしょう。また、幼少からプレゼンテーションをすることを常としてきた人たちですから、優れたスピーカーのことを称賛してくれるでしょう。聴き手を信頼する事もとても大切です。さあ、これからのプレゼンテーションは聴き手に感謝をして、「お詫びの言葉ではじめない。」を実践してみましょう!ぜひ、聴き手の心をつかむインパクトの強い言葉で始めてみましょう。そして、プレゼンテーションの最後まで、聴き手をエンゲージさせるように試みましょう!

 

今日、どんなに魅力的なスピーカーでも、プレゼンテーションの最中に、聞き手の手の中にあるモバイルデバイスで会場の外の世界とこっそり繋がることを避けることは難しいようです。

そして、グローバルのプレゼンテーターとして大切なことをもう一つ。これも我々の手の中のモバイルデバイス同様、デール・カーネギーの時代には想定されなかった事だと思います。何でしょうか。プレゼンテーションで使うスライドです。対面でもオンラインでもスライドを使ったプレゼンテーションをする前にはリハーサルをして、トピックについて自分の言葉で話せるようにしましょう。スライドの進行係がいたら、事前にその人と練習しておき、タイミングをあわせてスライドを表示できるように準備します。

 

そして、スピーチの終わらせ方でも差をつけます。ここまでお聴きいただいた皆様は「では、時間が来たようなので終わります。ありがとうございました。」というスピーチの終わらせ方をすることはもうありません!熱のこもったクロージングを用意します。しかも、2つです。質疑応答に入る前と、質疑応答の後の最後のクロージング用ということになります。クロージングでは、聴き手の皆さまに私たちのアイディアを支持していただき、行動を促すような終わり方にするようにしてみてほしいのです。ご存じのとおり、質疑応答で、聞き手からの質問はプレゼンテーションのトピックとは無関係だったり、反対意見だったりすることもあります。そこで、質疑応答の後の最後のクロージングでしっかりとスピーチに聴き手の関心を戻し、メッセージを伝え、会場のエネルギーレベルを上げるようにします。聴き手が会場を出た後も、彼らの心に残る大切なメッセージをもう1度お伝えするのです。

 

常に最もパワフルなコミュニケーションとなるように志を高く持ちましょう!公の場で話すときは、いつも自分自身のブランドと、組織のブランドを代表しているので、私達一人一人の言動がとても重要になってまいります。また、日本のグローバル化をさらに進めていく上でのお手本となりましょう。日本に好印象を持っていただき、日本と世界をもっと近づけるように貢献していきましょう。私達の小さな心がけが、その先にビジネスの発展も幸せも手にできると信じています。私達一人一人の行動を変えることにより、聴き手の心を動かし、世界が繋がる一旦を担うのです!