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22: チームメンバーの責任感を育てる真心の権限委譲

ビジネス達人の教え

Release Date: 05/10/2021

78 チャレンジを導くリーダー show art 78 チャレンジを導くリーダー

ビジネス達人の教え

リーダーはチームメンバーから好感を持たれ、チームメンバーお一人お一人の視点にたって物事を見、しっかりとお話しを聴く。これが、大切です。このことは、このポッドキャストをお聴きの方でしたら、ご存じだと思います。それぞれのチームメンバーが何を望んでいるのかを理解することは、エンゲージメント向上には欠かせない要素なのです。「リーダーは嫌われてなんぼ」という言葉に逃げて、自分の好感を持ってもらえるように取り組む事を後回しにしているリーダーの方は、エンゲージメント促進の機会損失ですね。今日のビジネスの世界では、賞賛の仕方を学び、成長機会をうまく提示する必要性が多く語られております。リーダーが笑顔を絶やさず、感謝の気持ちを伝えることは、チームメンバーのみならず組織にとっても素晴らしい変化をもたらすでしょう。お一人お一人のメンバーにその方の価値を伝えることは、彼ら自身が自分と自分の仕事に誇りを持つための鍵となります。リーダーは支持命令をするよりも、良い聞き手になり、チームメンバーの自発的な行動を促し、成長意欲を刺激することが求められます。そのように心理的安全性が担保されている組織はチームメンバーの挑戦を促すのです。...

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77 セールスの9原則 パート2 show art 77 セールスの9原則 パート2

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1936年に出版されて以来、あらゆる自己啓発書の原点となった、デール・カーネギーの著書「人を動かす」。この書籍はセールスの皆様への応援メッセージも沢山ちりばめられています。今回も前回に引き続き、セールスの視点からデール・カーネギーの人間関係の原則を見て参りたいと思います。 改めてセールスに有効なデール・カーネギーの原則のうち、9つの原則を確認しましょう。  1)誠実な関心を寄せる ...

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76 セールスの9原則 パート1 show art 76 セールスの9原則 パート1

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1936年に出版されて以来、あらゆる自己啓発書の原点となった、デール・カーネギーの著書「人を動かす」。セールスの方々にも、この本は大変有効です。 プラトン、ソクラテス、マルクス アウレリウスなどは1936...

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#75話始める前に聴き手の心をつかむ show art #75話始める前に聴き手の心をつかむ

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1993年1月31日、パセデナ。マイケル・ジャクソンがスーパーボウルに出演した時の事です。スモークの中から突然ステージに飛び出し、右を向いてマイケルたるポーズでピタリととまりました。そのポーズは1分8秒間に及びました。微動だにしません。一分8秒後、一転して左を向き、サングラスを取り、さらに20秒間同じポーズを取り続けます。10万人近いファンが熱狂するスタジアム全体を想像してみてください。その観衆を前に、言葉を発せず1分以上も動かずに立ち続けるには、とてつもない度胸と自己信頼が必要です。 ...

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74 リーダーに求められるコミュニケーションの極意 show art 74 リーダーに求められるコミュニケーションの極意

ビジネス達人の教え

 プレーヤーとしては泣かず飛ばずだったスポーツ選手の方が、素晴らしい指導者として成功することはある。というお話しはお聴きになったことがあると思います。私たちの身近なビジネスのシーンでも有能なプレーヤーがチームを率いる事に長けているわけではない事例は沢山ご存じだと思います。...

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73 組織変革の中で生きるセールスの皆様へ show art 73 組織変革の中で生きるセールスの皆様へ

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セールスの皆様、自分が所属する組織体制の変更、変革の影響を受けたことがあると思います。組織統合や吸収合併または人事異動により組織のトップが変り、これまでと違う方針に変わってしまった。その事により、これまでスムーズに行われていたビジネスに影響が及ぶこともあります。それから5年後ならまだしも1年後にさらに別の方が就任し、再び方向転換するということも稀ではありません。トップの交代により、現場は右往左往するという構図です。...

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72 日本のプレ禅テーション show art 72 日本のプレ禅テーション

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年末年始、忘新年会のシーズン。様々なイベントで、スピーチをお聴きになる機会も多かったのではないでしょうか。 印象に残ったスピーチはありましたか? そしてそれらは、どうして皆様の心に残りましたか?  昨年末、フランス人のマーケッターのJsanと、とても興味深いお話しをしました。...

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71 自分で自分を「整える」ということ show art 71 自分で自分を「整える」ということ

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71 自分で自分を「整える」ということ...

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70 自分が一番認めてほしい人から認められる人になるために show art 70 自分が一番認めてほしい人から認められる人になるために

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皆様、忘年会、新年会のシーズンですね。忘年会とはご存じのとおり、今年あった嫌な事は忘れて新しい年を迎えよう!お酒を飲んでワイワイして「笑う門には福来る」という発想の邪気払いのようなものです。さて、日本人が無意識に結構良く使う言葉の一つに、「反省会」があります。客観的に考えると、人々が集まって、反省している様子。。。を思い浮かべると、シュールというか、ちょっと滑稽でもあります。英語では反省会にそのまま該当する言葉はないですし、近年日本でも「反省会」という言葉は使わないようにしているというお話しをお聴きします。ディブリーフィングや振り返りミーティング、事後ミーティングなどと呼ぶカルチャーの会社も多いかもしれません。...

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69 率先してリラックスするメリット show art 69 率先してリラックスするメリット

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年末年始のシーズン到来です。一年の締めくくり、皆様はこの時期をどのように過ごしになりますか。毎年、バタバタと年末を迎え、家の片づけをして、帰省をしてなんとなくお正月少しのんびり過ごしたらあっという間にお休みが終わってしまいます。。。という方も多いかもしれません。年末年始のみならず、日々、自分が望む働き方と生き方を手に入れられたら素晴らしいですね。...

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チームメンバーに責任感を持たせることはリーダーとして必要なスキルの1つです。リーダーとして私たちはどのように尽力すべきでしょうか。

 

相手に変わってもらいたいなら、まずはリーダーである私たち自身が変わることから始める必要があります。私たちが持っている貴重なリソースの一つは、「時間とその活用法」と言えます。リーダー自身のタイムマネジメントが上手であれば、自分自身の生活とチームメンバーの生活のクオリティが向上します。そうすると、チームメンバーに無理な仕事の期限を設定したりせずに済みます。そして、チームメンバーのストレスも減り、チーム全体にも良いエネルギーが満ちていきます。そうすると今まで不可能だったことが可能になるというサイクルが起こり始めます。リーダーの精神状態は瞬時に周りに影響し、チームの雰囲気をあっという間に明るくしたり、暗くしたりする。というのは、私たち自身、経験済みの事だと思います。

 

リーダーのタイムマネジメントについては、こちらの「ビジネス達人の教え」のポッドキャストエピソード19でもお話しさせていただきました。リーダーの私たち自身、自らが走り回って、多くのことを引き受けすぎてはいませんか。組織のリーダーの方々とお話をすると、皆様このように、おっしゃいます。「こんなに忙しいのは、チームメンバーに正しい権限委譲がきていないからかもしれません。いざ、任せてみたらミスや問題があって、やり直しする羽目になったのです。それなので、結局、自分でやった方が早いというような悪循環です。」また、「もう一人自分が欲しい」という言葉も良くお聴きします。そして、このポッドキャストをお聴きの皆様も、これらの声を聞き、大きくうなずいていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。本当にどうしたらよいのでしょうか。。。もう一人の自分を作ることは現実的ではなさそうです。自分のチームを育て、チームの能力を最大限に引き出すことができれば、自分はリーダーとして本来しなければならない事に時間を費やす事ができるのです。また、権限委譲は後継者を育成するための重要なステップです。リーダーの仕事を任せる事で他者を育てるという真のリーダーとしての道を歩み始めることができるのです。

 

権限委譲はうまく行かないと思ってしまう理由はなんでしょうか。正しいプロセスで権限委譲を行えば、チームメンバーが責任をもって、任務を遂行してくれるようになるのです。大切なスキルとして、チームメンバーのコーチングを伴った権限委譲を行っているでしょうか。チームメンバーの関心をしっかり把握し、その興味関心やゴール達成に向かうために、ふさわしい動機付けができているか、成長をサポートできているかを振り返ってみてみましょう。コーチングと指令を与える事の違いを常に心に留めていますか?チームメンバーの責任感は、リーダーがコーチングに投資する時間と労力に密接に関係しているのです。

 

これまでより高い成果を望む場合、1)何か新しいことに挑戦するか、2)従来どおりでも少しやり方を変えて行う事が必要になります。これは私たちが潜在的に敵対視している「変化」を意味します。それなので、チームメンバーはこのような「変化」に対して抵抗するかもしれません。私たちは自分たちのコンフォート・ゾーン(すなわち居心地の良い領域)から抜け出したくないために抵抗してしまうものです。チームメンバーに更に上を目指してもらうために、リーダーが適切なコーチング、権限委譲をし、結果に対して責任を持ってもらえるようにサポートしていきましょう。彼らも最初はつまずくかもしれませんが、それでも自分を信じて任せてくれているリーダーの期待に応えたい!と、モチベーションを上げる事でしょう。そうなると、私たちリーダーは、エキスパートを育成している立場になり、チームメンバーの方からは感謝すらされている日が来るのです。もしかすると、それは5年後10年後かもしれません。チームメンバーの方が後々私たちのことを思い出し、「あの時、自分を信頼して、期待をかけてくれた方がいるから今の自分がいる。」なんてしみじみ思ってもらえたらリーダー冥利につきると思います。

 

ご安心ください。権限委譲とはチームメンバーに仕事を押しつけることではありません。「皆も忙しいので、これくらいは自分で行おう。」と潜在意識で思っていませんか。何を、どのように、なぜ行うのかについて伝えるには時間がかかるものですが、その時間をしっかりと捻出しましょう。メンバーにオーナーシップを持ってもらい、メンバーがその仕事をマスターすることがより大きな成長につながる布石となるということを理解していただくのです。そのことにより、メンバーにもその仕事を大切に想い、仕事に対する責任感が生まれます。その結果、メンバーのパフォーマンスが向上するのです。「相手にその意見を自分のものと思っていただく。」そこに到達できるまで、リーダーの私たちは、コーチングし続けることになりますが、このことによって、失うものは本来は何もないと信じたいです。全ては投資です。遠回りのように感じるかもしれませんが、私たちに帰ってくる利益の方が大きいのです。これは、まさに、デールカーネギーが言うブーメランの法則です。努力の成果は必ず自分に何らかの形で戻ってくるのです。

 

以前、同僚と、「もしかすると「権限委譲」という言葉自体が違う言葉だったらもっとしっくりくるのではないか。」と話し合った事があります。「メンバーを信じて任せて育てる」それが権限委譲だとすれば遠回りでもリーダーとして権限委譲自体が自身の重要なタスクの一つとして捉えられるのではないでしょうか。ぜひ、皆様にも、適切な「権限委譲」に相当する言葉を考えて頂けたら嬉しいです。日本のリーダーがスッとするネーミングを思いついたらぜひ教えていただきたいと思います。

 

チームに責任感を生み出すには、リーダーである私たち自身の考え方を変えることから始めましょう。チームに成長を促し、自らが行動を起しましょう!リーダーの私たちは、チームメンバーを信じて、キャリアを伸ばす機会をサポートする大業を成し遂げようとしているのです。そのことにより、組織にも良い影響が齎されるのです。ゴールデンウィーク明けのこのタイミング、私たち一人ひとりが、意を新にし、意図的に自分と周りを信頼することを実践しましょう。

 

そう、チームメンバーの責任感を育てる真心の権限委譲とは、「メンバーを信じて任せる」というリーダーとしての器を広げるということなのです!