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25: ハードなリーダー?ソフトなリーダー?

ビジネス達人の教え

Release Date: 06/21/2021

78 チャレンジを導くリーダー show art 78 チャレンジを導くリーダー

ビジネス達人の教え

リーダーはチームメンバーから好感を持たれ、チームメンバーお一人お一人の視点にたって物事を見、しっかりとお話しを聴く。これが、大切です。このことは、このポッドキャストをお聴きの方でしたら、ご存じだと思います。それぞれのチームメンバーが何を望んでいるのかを理解することは、エンゲージメント向上には欠かせない要素なのです。「リーダーは嫌われてなんぼ」という言葉に逃げて、自分の好感を持ってもらえるように取り組む事を後回しにしているリーダーの方は、エンゲージメント促進の機会損失ですね。今日のビジネスの世界では、賞賛の仕方を学び、成長機会をうまく提示する必要性が多く語られております。リーダーが笑顔を絶やさず、感謝の気持ちを伝えることは、チームメンバーのみならず組織にとっても素晴らしい変化をもたらすでしょう。お一人お一人のメンバーにその方の価値を伝えることは、彼ら自身が自分と自分の仕事に誇りを持つための鍵となります。リーダーは支持命令をするよりも、良い聞き手になり、チームメンバーの自発的な行動を促し、成長意欲を刺激することが求められます。そのように心理的安全性が担保されている組織はチームメンバーの挑戦を促すのです。...

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77 セールスの9原則 パート2 show art 77 セールスの9原則 パート2

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1936年に出版されて以来、あらゆる自己啓発書の原点となった、デール・カーネギーの著書「人を動かす」。この書籍はセールスの皆様への応援メッセージも沢山ちりばめられています。今回も前回に引き続き、セールスの視点からデール・カーネギーの人間関係の原則を見て参りたいと思います。 改めてセールスに有効なデール・カーネギーの原則のうち、9つの原則を確認しましょう。  1)誠実な関心を寄せる ...

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76 セールスの9原則 パート1 show art 76 セールスの9原則 パート1

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1936年に出版されて以来、あらゆる自己啓発書の原点となった、デール・カーネギーの著書「人を動かす」。セールスの方々にも、この本は大変有効です。 プラトン、ソクラテス、マルクス アウレリウスなどは1936...

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#75話始める前に聴き手の心をつかむ show art #75話始める前に聴き手の心をつかむ

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1993年1月31日、パセデナ。マイケル・ジャクソンがスーパーボウルに出演した時の事です。スモークの中から突然ステージに飛び出し、右を向いてマイケルたるポーズでピタリととまりました。そのポーズは1分8秒間に及びました。微動だにしません。一分8秒後、一転して左を向き、サングラスを取り、さらに20秒間同じポーズを取り続けます。10万人近いファンが熱狂するスタジアム全体を想像してみてください。その観衆を前に、言葉を発せず1分以上も動かずに立ち続けるには、とてつもない度胸と自己信頼が必要です。 ...

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74 リーダーに求められるコミュニケーションの極意 show art 74 リーダーに求められるコミュニケーションの極意

ビジネス達人の教え

 プレーヤーとしては泣かず飛ばずだったスポーツ選手の方が、素晴らしい指導者として成功することはある。というお話しはお聴きになったことがあると思います。私たちの身近なビジネスのシーンでも有能なプレーヤーがチームを率いる事に長けているわけではない事例は沢山ご存じだと思います。...

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73 組織変革の中で生きるセールスの皆様へ show art 73 組織変革の中で生きるセールスの皆様へ

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セールスの皆様、自分が所属する組織体制の変更、変革の影響を受けたことがあると思います。組織統合や吸収合併または人事異動により組織のトップが変り、これまでと違う方針に変わってしまった。その事により、これまでスムーズに行われていたビジネスに影響が及ぶこともあります。それから5年後ならまだしも1年後にさらに別の方が就任し、再び方向転換するということも稀ではありません。トップの交代により、現場は右往左往するという構図です。...

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72 日本のプレ禅テーション show art 72 日本のプレ禅テーション

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年末年始、忘新年会のシーズン。様々なイベントで、スピーチをお聴きになる機会も多かったのではないでしょうか。 印象に残ったスピーチはありましたか? そしてそれらは、どうして皆様の心に残りましたか?  昨年末、フランス人のマーケッターのJsanと、とても興味深いお話しをしました。...

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71 自分で自分を「整える」ということ show art 71 自分で自分を「整える」ということ

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71 自分で自分を「整える」ということ...

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70 自分が一番認めてほしい人から認められる人になるために show art 70 自分が一番認めてほしい人から認められる人になるために

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皆様、忘年会、新年会のシーズンですね。忘年会とはご存じのとおり、今年あった嫌な事は忘れて新しい年を迎えよう!お酒を飲んでワイワイして「笑う門には福来る」という発想の邪気払いのようなものです。さて、日本人が無意識に結構良く使う言葉の一つに、「反省会」があります。客観的に考えると、人々が集まって、反省している様子。。。を思い浮かべると、シュールというか、ちょっと滑稽でもあります。英語では反省会にそのまま該当する言葉はないですし、近年日本でも「反省会」という言葉は使わないようにしているというお話しをお聴きします。ディブリーフィングや振り返りミーティング、事後ミーティングなどと呼ぶカルチャーの会社も多いかもしれません。...

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69 率先してリラックスするメリット show art 69 率先してリラックスするメリット

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年末年始のシーズン到来です。一年の締めくくり、皆様はこの時期をどのように過ごしになりますか。毎年、バタバタと年末を迎え、家の片づけをして、帰省をしてなんとなくお正月少しのんびり過ごしたらあっという間にお休みが終わってしまいます。。。という方も多いかもしれません。年末年始のみならず、日々、自分が望む働き方と生き方を手に入れられたら素晴らしいですね。...

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リーダーシップ研修でファシリテーションさせて頂くと、ほとんどのセッションで頂くコメントがあります。それは、「リーダーの仕事は、チームが成果を出すために、強く指示をし、チームの仕事やプロセスを管理する仕組みづくりが大切なのだと思っていました。」や、「リーダーは嫌われてなんぼ。と思っていました。」というコメントです。このようなハードなリーダーのイメージが日本には根強く浸透している傾向があるように感じます。日本では特に、職場では右習え!の横並び一直線で個性を消して、会社の為に尽くすことが求められる環境という企業も少なくないようです。実は、これは日系企業のみならず、外資系企業でも同じような傾向にあるようです。もちろん濃淡はありますが、実際の声を聞いてみると、実はリーダーの皆さんのお悩みは国境を越えても同じ傾向にあるようです。以前、アフリカ出身の方が日本語でリーダーシップ・トレーニングに参加して下さった事があります。その方が、研修最後のコメントで「今回日本語でがんばって研修に参加してみて良かったです。私たちリーダーの悩みは世界共通なのだと知り、少し安心しました。」とおっしゃっていた事が今でも深く胸に残っています。

 

実際に、指示命令を与え管理する「ハード」なリーダーが組織を統率した場合、組織はどうなっていくでしょうか。「ソフト」なリーダーのイメージをトレーニング受講者の皆様にお聴きすると「優しいのは理想。でも、舐められそう。。。チームメンバーのアウトプットが期待値に達しないような気がします。」などというコメントもあるのは事実です。

 

さて、皆様は「ソフト」なリーダーとはどのようなリーダーだと思いますか?そしてこの多様性の社会でどのように強いチームを作る事ができると思いますか?チームメンバーに対して厳しい「ハード」な態度で接すると、チーム内に「媚びる姿勢」や「イエス・マン」が誕生し、失敗することに対する「恐れ」が組織内に充満してしまう傾向にあります。もしも自分が失敗をしてしまった時を思い描いてください。ソフトな上司に「失敗は落ち込むためにするのではありません。学びや成長の為に起こるのです!」と勇気づけられたらどう感じますか。「そんな事を言ってくれる上司の為に、もっと工夫をして学びを活かそう。さらに良い成果を残そう!」と思うのではないでしょうか。ところが、いざ自分が上司の立場になると「やはりどう考えてもソフトなリーダーは、メンバーがつけ上がる。いい気になる。舐められる。」という不安がつきまとうのです。。。。これらに対応する効果的な方法はあるのでしょうか。

後半で詳しく見ていきましょう。

 

おかえりなさい。

ソフトでありながら、しっかりとリーダーシップを発揮できるリーダーになる為にはどうすればよいでしょうか。早速見ていきましょう。

 

一つには、リーダーの皆さんは、メンバーの真の関心を知って、メンバーの為を想い、それぞれの方の成長を促す事にどれだけコミットできているでしょうか。忙しい立場でありながら、タイムマネジメントを駆使して、プランニングなどに時間を割き、いつも落ち着いて、メンバーの声に耳を傾けられる器があるリーダーは信頼されます。メンバーの目線で物事を観れる余裕がありますか?チームメンバーも自分の上司が自分の興味関心に沿ったチャレンジや機会を与えて成長を促してくれる方だったら、そのような上司を心から尊敬するでしょう。決して舐められたりはしないでしょう。積極的にその上司の声に耳を傾けたくなります。

 

もう一点はメンバーが自分でも気づいていないような自分の良い点を見つけて認めてあげられるリーダーになってほしいと思います。デール・カーネギーの原則に「まず褒める」という原則があります。ただ褒めるのではなく、褒めた後が肝心です。褒めた後に「でも、ここが良くなったらもっといいよ。」と言ってしまう事はありませんか?せっかく褒めたのに「でも」と言われると、たったその一言で「なんだ、今、上司が褒めてくれたのは注意をするための前置きだったのか。。。」と、不信が募り、せっかく褒めた事が逆効果になったりしてしまいます。デール・カーネギーではgood and betterを推奨しています。良い点を認めた後に「そして、ここをこのようにするとさらに良くなると思います!」と伝えるのです。「でも」ではなく「そして」を使う事で、全くと言っていい程、受け取り方が変わります。これは相当意識をしないと難しいものです。日々トレーニングを積んでいくと無意識レベルでこれができるようになっていきます。そして、good and betterで伝えないとちょっと気持ちが悪くなってしまう日がくるのです!

 

さらに、Good and Betterが定着した方は次のことに挑戦していくと、さらにメンバーの方は積極的に協力をしてくださることでしょう。それは、リーダーの皆さんのお伝えすることが、そのメンバーの個人的な目的と希望に沿っているというメッセージを発することができるようになることです。そのためには、リーダーは、そのメンバーの個人的な価値観を知り、各パーソナリティスタイルにあった個別の対応が必要になるのです。多様性の社会では、国籍、人種、性別、年齢だけでなく、究極は全ての「個」が持つ価値観やパーソナリティに合わせて対応していくことが求められているのだと思います。その方の良い点をGoodとしてお伝えした後に、その方の個別の希望や価値観に沿った成長をサポートするためにBetterを伝えます。さらには、「あなたのこのようなところが素晴らしいです。そしてあなたのこの希望を達成するためにはこのような事に注力したらもっと良くなると思いますが、どうでしょうか。」というような感じで、GoodとBetterの間に「理由・なぜ」の部分も伝えてあげられると、素晴らしいと思います。

 

会社が結果を出すためのプロセスを管理するのがマネージャーだとしたら、人を育て、会社の成長に貢献するチームを創り結果を出していく事がリーダーの役割であると言えます。チームメンバーが正しく任務を遂行できると信じ、彼、彼女たちに仕事を委任し、人材を育成することができるリーダーへとステップアップしていただきたいと心から願っています。

 

ソフトなリーダーは、弱いリーダーではありません!ソフトなリーダーとは、柔軟性を持ち、他者に影響を与える心のこもったリーダーシップを図れるリーダーなのです!!!