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27: 話し上手になるために最も大切なこと!

ビジネス達人の教え

Release Date: 07/19/2021

78 チャレンジを導くリーダー show art 78 チャレンジを導くリーダー

ビジネス達人の教え

リーダーはチームメンバーから好感を持たれ、チームメンバーお一人お一人の視点にたって物事を見、しっかりとお話しを聴く。これが、大切です。このことは、このポッドキャストをお聴きの方でしたら、ご存じだと思います。それぞれのチームメンバーが何を望んでいるのかを理解することは、エンゲージメント向上には欠かせない要素なのです。「リーダーは嫌われてなんぼ」という言葉に逃げて、自分の好感を持ってもらえるように取り組む事を後回しにしているリーダーの方は、エンゲージメント促進の機会損失ですね。今日のビジネスの世界では、賞賛の仕方を学び、成長機会をうまく提示する必要性が多く語られております。リーダーが笑顔を絶やさず、感謝の気持ちを伝えることは、チームメンバーのみならず組織にとっても素晴らしい変化をもたらすでしょう。お一人お一人のメンバーにその方の価値を伝えることは、彼ら自身が自分と自分の仕事に誇りを持つための鍵となります。リーダーは支持命令をするよりも、良い聞き手になり、チームメンバーの自発的な行動を促し、成長意欲を刺激することが求められます。そのように心理的安全性が担保されている組織はチームメンバーの挑戦を促すのです。...

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77 セールスの9原則 パート2 show art 77 セールスの9原則 パート2

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1936年に出版されて以来、あらゆる自己啓発書の原点となった、デール・カーネギーの著書「人を動かす」。この書籍はセールスの皆様への応援メッセージも沢山ちりばめられています。今回も前回に引き続き、セールスの視点からデール・カーネギーの人間関係の原則を見て参りたいと思います。 改めてセールスに有効なデール・カーネギーの原則のうち、9つの原則を確認しましょう。  1)誠実な関心を寄せる ...

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76 セールスの9原則 パート1 show art 76 セールスの9原則 パート1

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1936年に出版されて以来、あらゆる自己啓発書の原点となった、デール・カーネギーの著書「人を動かす」。セールスの方々にも、この本は大変有効です。 プラトン、ソクラテス、マルクス アウレリウスなどは1936...

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#75話始める前に聴き手の心をつかむ show art #75話始める前に聴き手の心をつかむ

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1993年1月31日、パセデナ。マイケル・ジャクソンがスーパーボウルに出演した時の事です。スモークの中から突然ステージに飛び出し、右を向いてマイケルたるポーズでピタリととまりました。そのポーズは1分8秒間に及びました。微動だにしません。一分8秒後、一転して左を向き、サングラスを取り、さらに20秒間同じポーズを取り続けます。10万人近いファンが熱狂するスタジアム全体を想像してみてください。その観衆を前に、言葉を発せず1分以上も動かずに立ち続けるには、とてつもない度胸と自己信頼が必要です。 ...

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74 リーダーに求められるコミュニケーションの極意 show art 74 リーダーに求められるコミュニケーションの極意

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 プレーヤーとしては泣かず飛ばずだったスポーツ選手の方が、素晴らしい指導者として成功することはある。というお話しはお聴きになったことがあると思います。私たちの身近なビジネスのシーンでも有能なプレーヤーがチームを率いる事に長けているわけではない事例は沢山ご存じだと思います。...

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73 組織変革の中で生きるセールスの皆様へ show art 73 組織変革の中で生きるセールスの皆様へ

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セールスの皆様、自分が所属する組織体制の変更、変革の影響を受けたことがあると思います。組織統合や吸収合併または人事異動により組織のトップが変り、これまでと違う方針に変わってしまった。その事により、これまでスムーズに行われていたビジネスに影響が及ぶこともあります。それから5年後ならまだしも1年後にさらに別の方が就任し、再び方向転換するということも稀ではありません。トップの交代により、現場は右往左往するという構図です。...

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72 日本のプレ禅テーション show art 72 日本のプレ禅テーション

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年末年始、忘新年会のシーズン。様々なイベントで、スピーチをお聴きになる機会も多かったのではないでしょうか。 印象に残ったスピーチはありましたか? そしてそれらは、どうして皆様の心に残りましたか?  昨年末、フランス人のマーケッターのJsanと、とても興味深いお話しをしました。...

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71 自分で自分を「整える」ということ show art 71 自分で自分を「整える」ということ

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71 自分で自分を「整える」ということ...

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70 自分が一番認めてほしい人から認められる人になるために show art 70 自分が一番認めてほしい人から認められる人になるために

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皆様、忘年会、新年会のシーズンですね。忘年会とはご存じのとおり、今年あった嫌な事は忘れて新しい年を迎えよう!お酒を飲んでワイワイして「笑う門には福来る」という発想の邪気払いのようなものです。さて、日本人が無意識に結構良く使う言葉の一つに、「反省会」があります。客観的に考えると、人々が集まって、反省している様子。。。を思い浮かべると、シュールというか、ちょっと滑稽でもあります。英語では反省会にそのまま該当する言葉はないですし、近年日本でも「反省会」という言葉は使わないようにしているというお話しをお聴きします。ディブリーフィングや振り返りミーティング、事後ミーティングなどと呼ぶカルチャーの会社も多いかもしれません。...

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69 率先してリラックスするメリット show art 69 率先してリラックスするメリット

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年末年始のシーズン到来です。一年の締めくくり、皆様はこの時期をどのように過ごしになりますか。毎年、バタバタと年末を迎え、家の片づけをして、帰省をしてなんとなくお正月少しのんびり過ごしたらあっという間にお休みが終わってしまいます。。。という方も多いかもしれません。年末年始のみならず、日々、自分が望む働き方と生き方を手に入れられたら素晴らしいですね。...

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「人前で緊張せずに自分の意見を伝えたいんです!」

「説得力のある話し方をしたいんです!」

これらのようなお声をクライアントの皆様から頻繁にお聴きします。

「皆様はどのような方のお話しがお上手だと感じますか?」この問に対する答えは、パワフルなプレゼンター、論理的にお話しができる方、などなど。。。華やかなプレゼンターのお名前が実際に浮かぶ方もいらっしゃるかもしれません。

では、もう一つお聴きします。

「皆様はどのような方のお話しに心から感銘を受け、その方がお話しされた後に義務ではない拍手を送りたくなりますか?」

その問に対する答えは、必ずしもパワフルで自信みなぎる華やかなプレゼンターではないのではないでしょうか。場合によっては恐る恐る自分の勇気をふりしぼって、自分の言葉で一生懸命に何かを伝えようとしてくれた方かもしれません。

今日考えていきたいことは、話し方において、本当に大切なことは「自分がどうやったらうまく話せるか。」にフォーカスする事ではありません。「聴き手の方がどうしたら、メッセージを受け取りやすいか。」や「聴き手の方の立場になって話しているか。」つまり、「聴き手にフォーカスする」という事がとても大切という事なのです。

昨日、デール・カーネギー・コースの修了者のMさんに「プレゼンテーションにおいて大切なことは何だと思いますか?と質問をしてみたところ、彼女は「相手に関心を持ってもらえそうな話を話しているか。」「または、興味を持ってもらえるように工夫をしたか!」と言っていました。そう。つまり「自分目線」ではなく「相手目線」で話しているか。言い換えると「自分に矢印が向いている」か「相手に矢印が向いている」かという事になると思います。この点は、聴き手に回った時の私たちは敏感に感じる事ができるにも関わらず、いざ自分が話すときは「うまく話さなくては!」や「何かいいことを言わなくては!」「論理的でなくては!」などと思ってしまい、つい自分に「矢印」を向けて、緊張したり、聴き手とエンゲージできなくなったりするものだな。と思います。相手から好感を持ってもらいたいあまり、等身大以上の自分になろうとした瞬間に、聴き手には違和感として伝わってしまうものなのです。

「そうか!!!」ということで「相手にフォーカス!」「相手にフォーカス!」と考え意識します。あれ、相手にフォーカスしよう!とすればするほど、結局自分に意識が向いている。。。(笑)という事が起こってしまうようです。では、どうすればよいでしょうか。

話す際に最も大切なこと。「相手にフォーカス!」について、考えていきましょう。

デール・カーネギー自身も、著書の「心を動かす話し方」の中で一瞬で人を惹きつける秘訣を沢山紹介しています。例えば、「聴き手とつながりを築くうえで、誠意にまさるものはありません。」「聴き手というものは、自分は聴き手より教養が高い、とか社会的地位が上だとか意識した話し手を敏感に感じ取るものなのです。」と言っています。そして「演説家と思われるようであれば失敗」「調子に乗らない!」という事についてわざわざページを割いて伝えています。「聴き手との対話をするような気持ちで話す事の大切さ」や「聴き手を話のパートナーにする」。という事にも言及しています。話し手は「間」を有効活用し、相手がうなずいたり、メモをとっているようであれば、相手との呼吸を合わせるようにペースを調整したりします。時には「聴き手に質問」をし、聴き手に実際にイメージしてもらったり、作業をしていただいたりし、お互いに時間を一緒に過ごす空間を作ることもできるのです。そのような配慮があると、聴き手ありきのお話しになりますので、実際に聴き手も一緒にそのお話しを作りだしている共同作業になるのではないかと思います。同じ時間と空間を共有していただける事に感謝する事に努める話し手の配慮は、聴いている方にも必ず伝わります。

「緊張してしまう」という方!それも矢印の向きで解決するように思います。相手に意識を向けて、自分を忘れる事で緊張もしなくなるのです。私自身も「相手にフォーカス」「我を忘れる」事の大切さを学び実践する日々です。「トレーニングでも、ミーティングでもポッドキャストでも、お話しを聴いてくださる皆様に感謝の気持ちを届けよう。」「勇気を持ってもらえたら嬉しい。」「デール・カーネギーが現代の皆様に届けたいメッセージが届けられますように!」そんな想いで準備をし、お話しをします。そして究極は「感謝の気持ち!!」と「どれだけ捨て身になれるか。」という事が「相手にフォーカス」と「我を忘れる」にも通じるのではないか。とも感じています。

デール・カーネギーも人間が関心を持つのは自分自身の事である。と言っています。動画配信が一般的ではなかったデール・カーネギーの時代。デールが影響を受けた著名な講演家であるラッセル・コンウェル氏は、全米で「エーカーズ・オブ・ダイヤモンド」のお話しを6000回も講演されたそうです。彼はそれぞれの土地の聴き手に合わせて、お話をする前にその地域の郵便局長や理髪店主やホテルの支配人、学校教師などに会って話をお聴きして聴き手の関心に沿った話しを盛り込み、一度としてそっくり同じ講演をしたことがなかったそうです。

昨日お話しをした修了者のMさんも、出張先で数百名を前にお話しをする場合は、その土地について調べ、ご当地ネタ盛り込み、とても感謝されたことを共有してくださったことを思い出しました。聴き手について事前に調べてみましょう。年齢層は?男女の比率は?テーマに関する専門知識のレベルは?ネットなどでも聴き手の情報は手に入る時代です。ぜひできる限りの誠意を持って相手に関心を持ちましょう。私自身は一番最初に勤めた会社の上司から、商談やプレゼンの前には早めに到着して、周囲のお店やタクシーの運転手、地域の方々とお話しをして、その地域に興味を持っておきましょうと叩き込まれました。やはり、生の声に勝る情報はないもので、その自分が感じた土地の空気感に応じてお話しの強弱を調整したりしたものでした。

相手にフォーカスという意味では、スライド1枚1枚に沢山の情報を盛り込まないほうがメッセージがシャープになり、伝わりやすいです。プレゼンターの「賢さ」を見せつけることがプレゼンの目的ではないという事は私たち一人ひとりが理解しているはずです。スライドづくりにだけ時間を割いていませんか?しっかりプレゼンの練習に時間をかけていますか。練習の時間も相手の為を思う時間として味わいましょう!素晴らしい「スライドだった!」という印象のみを残したいのでしょうか?または、すばらしい「お話しだった!」と思ってもらいたいですか?私がこれまでで最も印象に残ったプレゼンは、スライド一枚でした。しかも、超シンプルそのもので、その組織のロゴだけで、話し手の経験談とわかりやすいメッセージで聴き手を印象づけたスピーチでした。その方は最先端のIT企業に勤めていらっしゃるので、スライド作る能力がないわけではありませんでした。私はその相手目線のメッセージのシャープさと潔いほどのクリエイティビティに圧倒され、一生忘れない経験をしたことを思い出します。

ですからみなさん、「すべては聴き手の為」のパワフルさを信じましょう!そうすれば聴き手の心からの拍手が鳴りやむことはありません!