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30: 売ろうとしないセールスパーソンが売れる理由

ビジネス達人の教え

Release Date: 08/31/2021

78 チャレンジを導くリーダー show art 78 チャレンジを導くリーダー

ビジネス達人の教え

リーダーはチームメンバーから好感を持たれ、チームメンバーお一人お一人の視点にたって物事を見、しっかりとお話しを聴く。これが、大切です。このことは、このポッドキャストをお聴きの方でしたら、ご存じだと思います。それぞれのチームメンバーが何を望んでいるのかを理解することは、エンゲージメント向上には欠かせない要素なのです。「リーダーは嫌われてなんぼ」という言葉に逃げて、自分の好感を持ってもらえるように取り組む事を後回しにしているリーダーの方は、エンゲージメント促進の機会損失ですね。今日のビジネスの世界では、賞賛の仕方を学び、成長機会をうまく提示する必要性が多く語られております。リーダーが笑顔を絶やさず、感謝の気持ちを伝えることは、チームメンバーのみならず組織にとっても素晴らしい変化をもたらすでしょう。お一人お一人のメンバーにその方の価値を伝えることは、彼ら自身が自分と自分の仕事に誇りを持つための鍵となります。リーダーは支持命令をするよりも、良い聞き手になり、チームメンバーの自発的な行動を促し、成長意欲を刺激することが求められます。そのように心理的安全性が担保されている組織はチームメンバーの挑戦を促すのです。...

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77 セールスの9原則 パート2 show art 77 セールスの9原則 パート2

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1936年に出版されて以来、あらゆる自己啓発書の原点となった、デール・カーネギーの著書「人を動かす」。この書籍はセールスの皆様への応援メッセージも沢山ちりばめられています。今回も前回に引き続き、セールスの視点からデール・カーネギーの人間関係の原則を見て参りたいと思います。 改めてセールスに有効なデール・カーネギーの原則のうち、9つの原則を確認しましょう。  1)誠実な関心を寄せる ...

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76 セールスの9原則 パート1 show art 76 セールスの9原則 パート1

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1936年に出版されて以来、あらゆる自己啓発書の原点となった、デール・カーネギーの著書「人を動かす」。セールスの方々にも、この本は大変有効です。 プラトン、ソクラテス、マルクス アウレリウスなどは1936...

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#75話始める前に聴き手の心をつかむ show art #75話始める前に聴き手の心をつかむ

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1993年1月31日、パセデナ。マイケル・ジャクソンがスーパーボウルに出演した時の事です。スモークの中から突然ステージに飛び出し、右を向いてマイケルたるポーズでピタリととまりました。そのポーズは1分8秒間に及びました。微動だにしません。一分8秒後、一転して左を向き、サングラスを取り、さらに20秒間同じポーズを取り続けます。10万人近いファンが熱狂するスタジアム全体を想像してみてください。その観衆を前に、言葉を発せず1分以上も動かずに立ち続けるには、とてつもない度胸と自己信頼が必要です。 ...

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74 リーダーに求められるコミュニケーションの極意 show art 74 リーダーに求められるコミュニケーションの極意

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 プレーヤーとしては泣かず飛ばずだったスポーツ選手の方が、素晴らしい指導者として成功することはある。というお話しはお聴きになったことがあると思います。私たちの身近なビジネスのシーンでも有能なプレーヤーがチームを率いる事に長けているわけではない事例は沢山ご存じだと思います。...

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73 組織変革の中で生きるセールスの皆様へ show art 73 組織変革の中で生きるセールスの皆様へ

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セールスの皆様、自分が所属する組織体制の変更、変革の影響を受けたことがあると思います。組織統合や吸収合併または人事異動により組織のトップが変り、これまでと違う方針に変わってしまった。その事により、これまでスムーズに行われていたビジネスに影響が及ぶこともあります。それから5年後ならまだしも1年後にさらに別の方が就任し、再び方向転換するということも稀ではありません。トップの交代により、現場は右往左往するという構図です。...

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72 日本のプレ禅テーション show art 72 日本のプレ禅テーション

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年末年始、忘新年会のシーズン。様々なイベントで、スピーチをお聴きになる機会も多かったのではないでしょうか。 印象に残ったスピーチはありましたか? そしてそれらは、どうして皆様の心に残りましたか?  昨年末、フランス人のマーケッターのJsanと、とても興味深いお話しをしました。...

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71 自分で自分を「整える」ということ show art 71 自分で自分を「整える」ということ

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71 自分で自分を「整える」ということ...

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70 自分が一番認めてほしい人から認められる人になるために show art 70 自分が一番認めてほしい人から認められる人になるために

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皆様、忘年会、新年会のシーズンですね。忘年会とはご存じのとおり、今年あった嫌な事は忘れて新しい年を迎えよう!お酒を飲んでワイワイして「笑う門には福来る」という発想の邪気払いのようなものです。さて、日本人が無意識に結構良く使う言葉の一つに、「反省会」があります。客観的に考えると、人々が集まって、反省している様子。。。を思い浮かべると、シュールというか、ちょっと滑稽でもあります。英語では反省会にそのまま該当する言葉はないですし、近年日本でも「反省会」という言葉は使わないようにしているというお話しをお聴きします。ディブリーフィングや振り返りミーティング、事後ミーティングなどと呼ぶカルチャーの会社も多いかもしれません。...

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69 率先してリラックスするメリット show art 69 率先してリラックスするメリット

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年末年始のシーズン到来です。一年の締めくくり、皆様はこの時期をどのように過ごしになりますか。毎年、バタバタと年末を迎え、家の片づけをして、帰省をしてなんとなくお正月少しのんびり過ごしたらあっという間にお休みが終わってしまいます。。。という方も多いかもしれません。年末年始のみならず、日々、自分が望む働き方と生き方を手に入れられたら素晴らしいですね。...

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昨年、カフェのテラス席でランチをしていた時の事です。お隣の席に、2人の男性が座りました。一人の方は明らかに見た目に自信と余裕を纏ったような落ち着いた雰囲気の男性。もう一名の男性はその方より一回りくらいお若い感じの方でした。年上の男性が、若い男性に向かって「最近どう!?」と一言聞きました。そうすると、若い男性の方は「最近仕事でこういう事がうまくいっています。人脈構築のためにこんなことに尽力している。。。あれも、これも、がんばってます!こんな商品も仕入れました。あーです。こーです。。。」と話していました。私は、会話を聞こうとしていたわけではありませんが、彼らの会話が耳に入ってくるに任せていました。2分、3分、5分くらいたって、ハッとさせられることがありました。質問をした男性のほうは何も話さず、「いいねー」「あーそう!?」「どうして!?」「そうかー」「それで?」と、合図地しかいれていないのです。しかも、、、ものすごい興味をもって聞いている雰囲気が出ていていたのです。私は、とにかく、その素晴らしい傾聴力に感銘を受けました。そして、それからさらに5分くらいしてから、お若い男性の方は、年上の男性に「どうやったらさらに売り上げが上がるか。。。」と質問しました。その方はやっと落ち着いた口調で話し始めました。「セールスはね。売らないで大丈夫。伝える仕事なんだよ。」「そして人の嫌がる事をしてはいけないよ。」初めて口を開いたその方の、メッセージのシャープだった事!そんなことを覚えております。それからちょうど1年たちましたが、その稲妻が走ったような感覚をまだ覚えています。

 

この日は、良い聴き手になることの大切さ、良い聴き手でいることで、逆にシャープにメッセージを届けることができること。を客観的に拝見することができました。まるで絵にかいたようなロールプレイだったとも言えます。そしてもちろん、「売らないで売る」というセールスのお仕事について改めて考えさせていただける機会にもなりました。

 

売ろうとしないセールスパーソンからつい買ってしまった。というご経験がある方は多いのではないでしょうか。セールスパーソンが、「買ってください!」と言わずに、お客様から「売ってください!」または「一緒にビジネスをしましょう!」とおっしゃっていただけるようにすることが理想です。

 

最近、様々な方々に自分が目指す理想のセールスパーソンの姿をお聴きすると、「傾聴ができるセールスパーソン。」というお声を多くお聴きするようになったと実感します。そして、「お客様のニーズをお聴きして、しっかりと提案できるセールスパーソンになりたいです。」というお声も多く耳にします。そうする事で「お客様に求められ、毎期ターゲットを楽々達成するセールスパーソンになれる」ということなのです。

ところが、実際の商談になると、なかなか良い聴き手になる。を実践できないというご相談も多いです。まさに、「知っているとしている」の違いなのかもしれません。特にオンラインでのミーティングの場合は、お互いに大切な時間を有効活用するという相手への配慮もあるかもしれませんが、あまり挨拶や雑談もなく、必要な事を論理的にまとめで、自社製品の良さをアピールするセールスピッチをすることに重点をおいている。という方も多いようです。成功するセールスは博識と思われる事ではなく、お客様にこの方と話していて心地よいと思っていただく事。と知っていながらも、つい、沢山話してしまうのだそうです。

 

先日、私がクライアントとして、あるセールスパーソンのkさんと商談をしたときのことです。kさんは半年前に弊社の担当になってくださったのですが、先月末に久しぶりにご連絡をいただき、今月はじめにオンラインでミーティングを行いました。kさんには今月はじめにお嬢様が生まれたとのことで、お嬢様が生まれてどんなに感動したか。そしてこれからは、より子供のために仕事に力を入れていく責任感がさらに強くなりました。とおっしゃってくださりました。ご自身のプライベートのグッドニュースをも積極的にシェアしてくださるkさんに、私はとてつもない親近感がわき、そのあとのミーティングも和やかに、そしてスムーズに進んだことが心に強く残っています。クライアントのタイプや状況にもよると思いますが、このようなアイスブレイクがあることにより、ミーティング中の一体感が増したことを実感しました。クライアントの私たちが応援したくなるセールスパーソンのkさんから沢山の学びをいただきました。

 

そして、kさんはミーティングの最後まで、私たちの現状や理想の状態について質問してくださり、そのギャップがイメージできるようにしてくださったばかりでなく、私たちが持つ課題に心から共感をしてくださったことが、言葉だけでなく、表情からも伝わってきました。kさんがさらに素晴らしかったのは、そのミーティングに参加していなかった、弊社社長の理想の状態と希望は何か。ということも質問をしてくださったのです。そして弊社社長が理想の状態を叶える事で得られる私たちの個人的なメリットにも言及してくださったのです!!!アートともいえる共感力、傾聴力で心がつながったことにより、私たちも彼の成功を心から応援したい気持ちになりました。kさんはこれから、さらにお客様から愛されるセールスとして活躍されることな、と確信しています。

 

皆さまには、本当に素晴らしい商品を商材として扱っているセールスパーソンだからこそ、商品やテクニックに頼らず、最高のクライアントのバイイングジャーニーを提供し続けることを目指していただきたいと思います。それには、良い聴き手になり、相手の関心に寄り添い、必要なソリューションを提供するだけではなく、その結果得られるお客様の個人的なメリットを可視化してくれることがとても大切になってくるのです。セールスパーソンの仕事は、お客様から信頼される  アドバイザーとなることなのです。

 

私が新卒のころ、当時の支社長から、セールスとして右も左もわからない頃に言われたこと。それは、「まずは、お客様の話しを聞いてきなさい。」でした。「セールスは売らないで聴くこと」である。というアイディアは私のセールスパーソンのキャリアのベースになっています。

その当時は「オフィスを出て好きなところに行って、クライアントと沢山楽しい話ができて、セールスは、なんと楽しい仕事なのだろう!」と思っていました。クライアントミーティングの最後には、彼らのオフィスのご近所のおいしいお店も質問をして、「ランチはクライアントさんおすすめのお店に行く!」とかそんな密なお楽しみもセットで楽しんでいました。クライアントさんおすすめのお店に行ったらその感想をシェアして、さらにクライアントさんとの心の距離が近づく経験も沢山あり、結局ビジネスに良い影響があったと感じております。内勤の同僚から「ちづさん、いつも営業で外回り、大変じゃないですか??」と聞かれることもありましたが、当時の私は、「楽しいことをしてお給料がもらえてありがたいです。」と答えていたことを思い出します。

 

デール・カーネギーはセールスの成功の秘訣を一言で表現しました。その特質は人間にとって最も必要な特質であるとも言及しています。それは、「友人をつくる能力!」なのです。お客様を友人のように大切に想うことができれば、セールスパーソンとしても成功することになるのです。

 

ですから皆さん、お客様の良い友人で居続けましょう。そうすれば、お客様の成功にコミットし続けることができます!