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60 インクルージョンを実現するコミュニケーション ストーリーテリング編

ビジネス達人の教え

Release Date: 08/06/2023

78 チャレンジを導くリーダー show art 78 チャレンジを導くリーダー

ビジネス達人の教え

リーダーはチームメンバーから好感を持たれ、チームメンバーお一人お一人の視点にたって物事を見、しっかりとお話しを聴く。これが、大切です。このことは、このポッドキャストをお聴きの方でしたら、ご存じだと思います。それぞれのチームメンバーが何を望んでいるのかを理解することは、エンゲージメント向上には欠かせない要素なのです。「リーダーは嫌われてなんぼ」という言葉に逃げて、自分の好感を持ってもらえるように取り組む事を後回しにしているリーダーの方は、エンゲージメント促進の機会損失ですね。今日のビジネスの世界では、賞賛の仕方を学び、成長機会をうまく提示する必要性が多く語られております。リーダーが笑顔を絶やさず、感謝の気持ちを伝えることは、チームメンバーのみならず組織にとっても素晴らしい変化をもたらすでしょう。お一人お一人のメンバーにその方の価値を伝えることは、彼ら自身が自分と自分の仕事に誇りを持つための鍵となります。リーダーは支持命令をするよりも、良い聞き手になり、チームメンバーの自発的な行動を促し、成長意欲を刺激することが求められます。そのように心理的安全性が担保されている組織はチームメンバーの挑戦を促すのです。...

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77 セールスの9原則 パート2 show art 77 セールスの9原則 パート2

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1936年に出版されて以来、あらゆる自己啓発書の原点となった、デール・カーネギーの著書「人を動かす」。この書籍はセールスの皆様への応援メッセージも沢山ちりばめられています。今回も前回に引き続き、セールスの視点からデール・カーネギーの人間関係の原則を見て参りたいと思います。 改めてセールスに有効なデール・カーネギーの原則のうち、9つの原則を確認しましょう。  1)誠実な関心を寄せる ...

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76 セールスの9原則 パート1 show art 76 セールスの9原則 パート1

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1936年に出版されて以来、あらゆる自己啓発書の原点となった、デール・カーネギーの著書「人を動かす」。セールスの方々にも、この本は大変有効です。 プラトン、ソクラテス、マルクス アウレリウスなどは1936...

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#75話始める前に聴き手の心をつかむ show art #75話始める前に聴き手の心をつかむ

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1993年1月31日、パセデナ。マイケル・ジャクソンがスーパーボウルに出演した時の事です。スモークの中から突然ステージに飛び出し、右を向いてマイケルたるポーズでピタリととまりました。そのポーズは1分8秒間に及びました。微動だにしません。一分8秒後、一転して左を向き、サングラスを取り、さらに20秒間同じポーズを取り続けます。10万人近いファンが熱狂するスタジアム全体を想像してみてください。その観衆を前に、言葉を発せず1分以上も動かずに立ち続けるには、とてつもない度胸と自己信頼が必要です。 ...

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74 リーダーに求められるコミュニケーションの極意 show art 74 リーダーに求められるコミュニケーションの極意

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 プレーヤーとしては泣かず飛ばずだったスポーツ選手の方が、素晴らしい指導者として成功することはある。というお話しはお聴きになったことがあると思います。私たちの身近なビジネスのシーンでも有能なプレーヤーがチームを率いる事に長けているわけではない事例は沢山ご存じだと思います。...

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73 組織変革の中で生きるセールスの皆様へ show art 73 組織変革の中で生きるセールスの皆様へ

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セールスの皆様、自分が所属する組織体制の変更、変革の影響を受けたことがあると思います。組織統合や吸収合併または人事異動により組織のトップが変り、これまでと違う方針に変わってしまった。その事により、これまでスムーズに行われていたビジネスに影響が及ぶこともあります。それから5年後ならまだしも1年後にさらに別の方が就任し、再び方向転換するということも稀ではありません。トップの交代により、現場は右往左往するという構図です。...

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72 日本のプレ禅テーション show art 72 日本のプレ禅テーション

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年末年始、忘新年会のシーズン。様々なイベントで、スピーチをお聴きになる機会も多かったのではないでしょうか。 印象に残ったスピーチはありましたか? そしてそれらは、どうして皆様の心に残りましたか?  昨年末、フランス人のマーケッターのJsanと、とても興味深いお話しをしました。...

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71 自分で自分を「整える」ということ show art 71 自分で自分を「整える」ということ

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71 自分で自分を「整える」ということ...

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70 自分が一番認めてほしい人から認められる人になるために show art 70 自分が一番認めてほしい人から認められる人になるために

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皆様、忘年会、新年会のシーズンですね。忘年会とはご存じのとおり、今年あった嫌な事は忘れて新しい年を迎えよう!お酒を飲んでワイワイして「笑う門には福来る」という発想の邪気払いのようなものです。さて、日本人が無意識に結構良く使う言葉の一つに、「反省会」があります。客観的に考えると、人々が集まって、反省している様子。。。を思い浮かべると、シュールというか、ちょっと滑稽でもあります。英語では反省会にそのまま該当する言葉はないですし、近年日本でも「反省会」という言葉は使わないようにしているというお話しをお聴きします。ディブリーフィングや振り返りミーティング、事後ミーティングなどと呼ぶカルチャーの会社も多いかもしれません。...

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69 率先してリラックスするメリット show art 69 率先してリラックスするメリット

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年末年始のシーズン到来です。一年の締めくくり、皆様はこの時期をどのように過ごしになりますか。毎年、バタバタと年末を迎え、家の片づけをして、帰省をしてなんとなくお正月少しのんびり過ごしたらあっという間にお休みが終わってしまいます。。。という方も多いかもしれません。年末年始のみならず、日々、自分が望む働き方と生き方を手に入れられたら素晴らしいですね。...

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前回はインクルージョンを実現するためのコミュニケーションスタイルを把握することについてお話をしました。
今回もインクルージョンを実現するためのコミュニケーションについてのお話です。そのコミュニケーション方法、ストーリーテリングをご紹介したいと思います。
ストーリーテリングは最近よく耳にするという方も多いかもしれません。
人は物語を聴くのが大好きです。物語の中の主人公に感情移入し、その物語の中に自分の身を実際に置き一体感を感じながら聴くことで、ストーリーを疑似体験できるからです。話し手はそれを意識し、自分の物語の中を聴き手が旅できるようなストーリーを話すことができたら、聴き手との一体感、すなわちインクルージョンが実現するのです。
どうやって話せば良いの?と思われる方、まさに、昔話を思い出すとお分かりだと思います。むかし話は、通常、「むかーしむかし、あるところに、お爺さんとおばあさんがいました。お爺さんは、、、」という感じで、時と場所からスタートし、登場人物を紹介した後にストーリーを話します。
このことで、聴き手の心は話し手のストーリーの場面に瞬間移動し、頭の中で話し手が話すストーリーの映像を再生し始めます。

そして、話し手が結論を話す前に、聴き手は話し手が伝えたい結論を一緒に導き、自分も参加して一緒に物語の結末を作りあげたような気持ちになります。
それがストーリーテリングのパワフルさなのです。

ビジネスのシーンでは最初に結論から話しましょう。と言われているかもしれません。場合によっては結論から話すことは有効だと思いますが、万が一、その結論が聴き手が聴きたい結論と違う場合、聴き手は耳を、そして心を閉ざしてしまいます。そうなれば、結論のあとに伝えられた根拠を聴けば聞くほど、自分とは違う意見を説得されているような気持ちになり、モヤモヤしたまま聞いてしまうので、聴き手からの合意を得るハードルは高くなってしまうのです。

売れているセールスパーソン、人を惹きつけるプレゼンター、リーダーの方々は相手を自分のストーリーの中に巻き込んで相手と一緒に結論を創る。このストーリーテリングの方法で話していることが多いです。
ストーリーテリングの話し方で、注目したい点は、ストーリーを話す時は自分の経験談を交えることがパワフルだということです。話し手は自分の話ですから感情を込めて話せます。自分のストーリーを感情を込めて話す方の話は誰も否定することはできません。聴き手に共感して聴いてもらえることで、一体感が生まれるのです。

お一人お一人全ての方が、違う経験、価値観、を持つ多様な個の集合体が組織です。場合によってはアンコンシャスバイヤス、自分も気づいていない思い込みを持って生きていることに気づかされる事もあるでしょう。

例えば、、、。リーダーがこんなメッセージを言ったとします。
「最近のグローバルスタンダードも失敗を恐れない行動力に牽引されています!さあ、皆さんも失敗を恐れず、どんどんチャレンジしましょう。失敗は大歓迎です。そこから学べばいいのです。」
失敗大歓迎と言ってくれるリーダー素晴らしいですね!!このメッセージにその方の経験談を加えストーリーテリングで話すことで、聴き手と一体感が生まれます。実際はグローバルスタンダートと言われても、ここは日本だし、着実に堅実に物事を進めることが美徳です。もちろん失敗は成功のもとということは、わかっていますが、失敗はゆるされないですよ。。。と心の中で反発してしまいます。

そこで、ストーリーテリングを交えてお話しをしてみましょう。

私が小学生のころです。宮城県仙台市で育った私は、高学年になると冬には毎年学校行事で、バスを貸切って泉ヶ岳にスキー教室に行きます。私たちは雪のゲレンデに到着すると「早く滑らせてほしい!!!」と先走っていましたが、インストラクターの方は「まず転び方を学ぶことが一番大切。」と言って、本当は滑れるのに敢えて転ぶことから練習がスタートしました。実際にリフトで上から滑る時には、転び方が分かっているので「転んだらどうしよう。」という不安なく滑ることができました。今ではグローバルのIT企業でも「フェイルファースト」という言葉が定着しているように、早く失敗するというのは成功へのステップに考えられています。
ですから皆さん、失敗は転び方の練習と思って何事にもどんどんチャレンジしましょう。そうすれば回り道に思えても、最短距離を軽やかに進むことができます!

このように、東北の小学生のエピソードとグローバル企業の価値観を結び付けインクルージョンを実現することがストーリーテリングの話し方です。

ということで、ですから皆さん、自分の経験、想い、をストーリーとして話しましょう。そうすれば、お互いに共感しあい、尊重しあう、インクルージョンな社会を実現できます。