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106 心理的安全を築くリーダーに変わる方法

ビジネス達人の教え

Release Date: 06/23/2025

106 心理的安全を築くリーダーに変わる方法 show art 106 心理的安全を築くリーダーに変わる方法

ビジネス達人の教え

クライアントの方々とお話ししていると、特に経営者や人事の方から、こんなご相談をよくいただきます。 「あるリーダーが高圧的で、その人がいるとメンバーが発言や挑戦ができないんです。本人にも伝えたけど、改善が見られなくて…」 ああ、そういうリーダー、うちの組織にも思い当たるかも。そう感じた方もいらっしゃるかもしれません。...

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105 日本人の多くが持つ特別な才能をビジネスで活かす show art 105 日本人の多くが持つ特別な才能をビジネスで活かす

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近年、ビジネスの現場では「目に見えないもの」を感じ取る力が、ますます重要になってきています。 たとえば、“信頼”という言葉を思い浮かべてください。それは目に見えるものではありません。しかし信頼なくしては、どんなに優れた商品も、どれほど魅力的な提案も、前に進むことはできません。 価格やスペックよりも「この人と仕事がしたい」と思われること。それが契約のきっかけになることもあります。 ...

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104 その“いい話”、もっと響かせられます show art 104 その“いい話”、もっと響かせられます

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先日、あるピッチコンテストで数々のプレゼンをお聴きしました。 登壇された皆さんは、自社の取り組みについて情熱的に語られており、「伝えたい想い」が明確にあることがひしひしと伝わってきました。コンテストだけあってそのエネルギーには心を動かされるものがありました。 懇親会でピッチをされた方々に沢山練習されたんですか?とお聴きすると、こんな声がかえってきました。 ...

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103 カルチャーとブランドが生む、持続可能な企業の力 show art 103 カルチャーとブランドが生む、持続可能な企業の力

ビジネス達人の教え

リーダーシップには、知識や技術の集合体を超えた「生き方」が反映されます。人を導くとは、明確な指示を出すことだけではなく、一人ひとりの中に眠る可能性を目覚めさせること。そして、それぞれの強みが共鳴し合う場を育むことです。...

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102 「この人から買いたい!」お客様の心を動かす秘訣 show art 102 「この人から買いたい!」お客様の心を動かす秘訣

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お客様とお話していて、「今日はうまく話せていなかった」と感じたことはありませんか? 私たちは真剣にそして丁寧に話しているつもりでも、お客様の感触が今一つだった──と感じることもあると思います。...

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101 言葉だけに頼らない!伝わる話し方の本質とは show art 101 言葉だけに頼らない!伝わる話し方の本質とは

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先日、トレーナーサーティフィケーション試験を受けた際のことです。私たちが受講者にトレーニングを行っているところを、イギリスから来たカーネギーマスターのトレーナーが後ろから見学し、採点しました。その際、私たちは日本語でトレーニングを行い、通訳がついていましたが、通訳がない場面でも、カーネギーマスターは私たちのトレーニングの流れをしっかりと把握し、適格なフィードバックをくれました。...

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100 生徒の準備が整った時、師が現れる show art 100 生徒の準備が整った時、師が現れる

ビジネス達人の教え

100 生徒の準備が整った時、師が現れる 私たちは皆、人生を通じてリーダーシップの教訓に触れていますが、多くの場合、それに気づかずに過ごしています。...

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99 価格交渉のストレスと無縁になる方法: ビジネス達人の教え show art 99 価格交渉のストレスと無縁になる方法: ビジネス達人の教え

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セールスにおいて、価格の話は避けて通れません。価値に見合った価格を提示しているのに、クライアントから「もう少し安くなりませんか?」と言われた経験、ありませんか? しかも、不思議なことに、こちらが「ぜひこの案件を取りたい!」と思っているときほど、そうした要望が出てきたりするものです。 ...

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98 売り込まず会社の魅力を自然に伝えるプレゼン: ビジネス達人の教え show art 98 売り込まず会社の魅力を自然に伝えるプレゼン: ビジネス達人の教え

ビジネス達人の教え

ビジネスのプレゼンの場で、自社の魅力を伝えることの難しさについて、皆さんも感じたことはありませんか? 「ビジネスプレゼンのつもりが、気づけば宣伝になってしまった…」 「自社の魅力や価値を伝えたい気持ちが先行して、売り込みのように思われてしまった…」 こういった悩みを、私たちは多くのビジネスパーソンから伺います。...

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97 公平という名のリーダーシップの羅針盤 show art 97 公平という名のリーダーシップの羅針盤

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リーダーにとって、公平性を保つことは信頼を築く基盤であり、組織全体の結束を強める重要な要素です。ただ、公平性とは単に全員を同じように扱うことではありません。それぞれのメンバーが持つ個性や価値観を尊重しながら、適切なバランスを見つけることが求められます。...

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クライアントの方々とお話ししていると、特に経営者や人事の方から、こんなご相談をよくいただきます。

「あるリーダーが高圧的で、その人がいるとメンバーが発言や挑戦ができないんです。本人にも伝えたけど、改善が見られなくて…」

ああ、そういうリーダー、うちの組織にも思い当たるかも。そう感じた方もいらっしゃるかもしれません。

なぜそのリーダーは、無意識に、あるいは時に意図的に、周囲の声を封じてしまうのでしょうか?
そして、それを変えていく方法は本当にあるのでしょうか?

私はこのようなご相談を受けるたびに、「リーダーの方含め、誰もが安心して、そして自分らしく意見や想いを共有できる環境」を創るお手伝いができたらなと思います。

多くの方が「心理的安全性が大切」ということは頭では理解しています。
でも、それを実際の行動にどう落とし込めばいいのか。
その答えを探して、私たちは迷い続けているのではないでしょうか。

そこで今回は、信頼と心理的安全性を育むための4つの習慣をご紹介します。
これらは、デール・カーネギーの時代を超えた原則にも通じる、リーダーの「あり方」に深く関わるものです。

信頼と心理的安全性を育む4つの習慣を見てまいりましょう。

1. 批判、非難もしない。不平も言わない。
人は、指摘されると無意識に自分を守ろうとし、反発するものです。
だからこそ、誰かのミスを見つけたときは、「人」ではなく「課題・改善」に意識を向けることが大切です。たとえば、「なんでそんなことをしたの?」ではなく、
「今後、同じことを防ぐには、どこを見直したらよさそうかな?」と問いかけてみる。
こうした言葉の選び方ひとつで、空気は大きく変わります。

相手を尊重しながら本質に向き合う。それが、信頼を損なわずに課題を解決するリーダーの姿勢です。

2. 誠実な関心を寄せる。
時に、あるメンバーの態度や反応に「なぜ?」と感じる場面は少なくありません。
ただ、その言動の裏には、本人なりの価値観や事情、これまでの経験があるのかもしれません。

たとえば、過去に厳しく責められる経験があると、先手を打つような強い言い方や行動になってしまうこともあるのです。

そうした背景に思いを馳せ、安易にジャッジせず、まずは関心を持って接してみる。
それだけで、相手の心の扉が少し開くことがあります。

そして、メンバーもまた、「このリーダーは自分を理解しようとしてくれている」と感じたとき、力を抜いて挑戦できるようになるのです。
自分をわかろうとしてくれる人のためなら、がんばろうと思える――
そんな関係性こそが、心理的安全の礎になります。

 

3. 相手にその考えを自分のものと思わせる。
人は「言われたからやる」より、「自分で気づいたからやる」の方が圧倒的に行動に移しやすいものです。

もちろん、指示命令が必要な場面もあります。
ただ、それだけでは、受け身の姿勢を生み、内発的なやる気を損なうこともあります。

そこで有効なのが「問いかけによる対話」です。
「どうすれば○○ができると思いますか?」と尋ねてみてください。

問いによって生まれた“気づき”こそが、本人の納得を生み、自発的な行動を促します。

 

4. ほんの僅かな改善でも、心から、惜しみなく褒める。
感謝や承認の言葉は、できるだけ具体的に、誠実に伝えましょう。

「ありがとう」「助かっています」も嬉しいですが、
「会議で○○さんの視点を加えてくれてありがとう。あのひと言で皆の視野が広がったと思う」と伝えられたら、どう感じるでしょうか?

行動の価値が伝わると、人は自信を持ち、次も貢献しようという意欲が湧いてきます。
たとえまだ期待に届いていなくても、改善が見られた部分に光を当てることが、さらなる前進の力になります。

リーダーシップは、日々の言動という「習慣」の積み重ねで育まれます。
だからこそ、「意図して自分の行動を選択する」ことが、リーダーとしての変化を生み出すのです。

ただ、ここで気をつけていただきたいのは、
「褒めていればいい」「すべてを受け入れればいい」「部下の仕事を引き取ればいい」ということではないのです。
リーダーが無理をして全てを背負って疲弊してしまっては、結果的に組織全体が停滞します。

信頼とは、甘やかすことでも、遠慮することでもありません。
挑戦するチームをつくるために、適切な対話と境界を持ちながら、関係性の質を育てていくことが求められます。

リーダーの皆さん、一人ひとりが、自分らしく意見や想いを分かち合える職場を創っていきましょう。そうすれば、リーダー自身にも心理的安全が担保され好循環が生まれます。