ビジネス達人の教え
ビジネスプレゼンで成果を出したいのに、なぜか聴き手の反応が薄い。 内容は準備したはずなのに、冒頭から場の空気をつかめない。 そんな悩みを持つリーダー、営業担当者、マネージャーは少なくありません。 実は、聴き手はあなたが最初の一言を発する前から、すでにあなたを見ています。 立ち上がる瞬間、歩き方、姿勢、表情、沈黙の使い方。 これらすべてが、言葉より先にメッセージを発しています。...
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チームが動かない。優秀なメンバーが去っていく。採用に1年・40人以上の面接を費やしても、また同じ悩みが繰り返される——。この問題の根本には、リーダーのコミュニケーション力が深く関わっています。では、どうすれば変えられるのでしょうか? なぜ「優秀なプレーヤー」がリーダーとして行き詰まるのか?...
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トップの交代、組織統合、吸収合併、人事異動。こうした変化が起こるたびに、現場のセールスはお客様対応を続けながら、社内の新しい方針や決裁プロセスにも適応しなければなりません。デール・カーネギーの原則に基づき、本記事では、組織変革の只中でも営業成果と顧客信頼を守るために、セールスパーソンが何に集中すべきかを実践的に整理します。 なぜ組織変革はセールスに大きな影響を与えるのでしょうか?...
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冒頭で長く話したのに、相手が何も覚えていなかった。そんな経験はないでしょうか。日本企業でも外資系企業でも、会議、営業提案、社内説明、決裁プレゼンの現場で本当に求められているのは、「たくさん話す力」ではありません。必要なのは、相手の心に残る言葉を厳選し、間を活かして届ける力です。営業研修のグローバルリーダーであるデール・カーネギーの原則に基づけば、人は情報量の多さではなく、意味づけされた印象によって動きます。では、なぜ短い言葉ほど強く届くのでしょうか。...
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セールスの現場では、「案件をクローズする」という言葉がごく自然に使われています。しかし、その言葉の前提を少し見直すだけで、商談の進め方も、お客様との関係性も、大きく変わることがあります。...
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変化が激しい時代、リーダーほど「踏ん張る」ことで自分を保とうとします。しかし実際には、頑張るほど心が消耗し、反応的になり、どこか“自分らしさ”を失ってしまうことも少なくありません。 「自分を整える」とは、外側の状況に振り回されず、内側の状態を自分で調律できることです。 デール・カーネギーの原則に基づき、「自分を先に満たす」ことがなぜ利己ではなく、信頼されるリーダーシップにつながるのかを解説します。...
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プレゼンの内容は正しいのに、なぜか人が動かない――その原因は「論理」ではなく「感情の接続」にあることが多いです。 事実は理解を生みますが、行動を生むのはストーリーです。合意形成や意思決定のスピードが求められるビジネスの現場ほど、ストーリーの力が効いてきます。...
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役割が上がるほど、会議や資料が増え、現場から離れやすくなります。ところが変化が速く、正解が一つではない時代ほど、その「距離」が判断を鈍らせ、手戻りを増やす原因になります。解決策はシンプルです。現場(現実が起きている場所)とつながり続けることです。 Q:なぜ「距離」がリーダーの判断を変えてしまうのか?...
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商談で「まず提案してください」と言われたあと、丁寧に説明したのに話が前に進まない——そんな停滞を経験したことはないでしょうか。原因は、説明不足ではなく「お客様の狙い・成功条件」が言語化されないまま提案に入ってしまうことにあります。 本記事では、お客様の流れを止めずに受け止めつつ、対話に戻して“本当に意味のある提案”へつなげる具体策を整理します。...
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話し方は洗練され、内容もよく練られているのに、なぜか心が完全には開かない——そんな「距離」を感じた経験はありませんか。ビジネスの現場では、説得より前に「信頼」が必要です。だからこそ、プレゼンが“うますぎる”ことが逆効果になる場面があります。...
info_outline私たちがクライアント企業からトレーニングのご相談を受ける際に、よく話題にのぼる課題の一つが、「同僚・上司・部下など、社内の関係者に対して説得力をもって話すにはどうすればいいのか?」というテーマです。
自分のアイデアや提案にしっかりと共感や賛同を得たいと思うのは、ごく自然なことです。にもかかわらず、なかなか納得してもらえないという経験をしたことがある方も多いでしょう。その要因の多くは、話の「伝え方」や「切り出し方」にあります。
現代のビジネス環境はスピード感に満ちており、人々の集中力もより短くなっていると言われています。そんななか、聴き手は最初から「結論」や「要点」を求めてくることが増えています。たとえば、プレゼンの最中に上司から「で、要するに?」と聞かれた経験のある方もいらっしゃるかもしれません。
ビジネス文書では「結論から書く」ことが有効であり、冒頭にエグゼクティブ・サマリーを入れるのが一般的です。
しかし、聴き手から共感を得たいときや、納得して行動してもらいたいときのプレゼンや会話では、
結論から先に伝えてしまうと、かえって相手の理解や納得を得にくくなることがあります。
結論だけでは、聴き手の心は動かないのです。
たとえば、「マーケティング予算を30%増やし、キャンペーンを実施しましょう」と伝えたとします。内容としては非常に価値のある提案かもしれません。しかし、前提や背景が語られないまま突然結論を伝えると、相手は「なぜ?」という疑問を感じ、納得よりも疑念が先に立ってしまうこともあります。
これは決して聞き手が否定的なのではなく、まだ十分な理解に至っていないだけのこと。大切なのは、「どのようにその結論に至ったのか」というプロセスを、相手と共有することです。つまり、聴き手の頭の中に「舞台・ステージ」を整えることから始めるのです。
人気お笑い芸人がオチから話し始めないように、説得力ある話し手は、結論に至るまでの背景や文脈を丁寧に描きます。登場人物、場所、時間の流れ、そしてデータや事実を組み合わせることで、聞き手は自然とその話の世界に引き込まれていきます。
このように話の舞台が整ったうえで結論が提示されれば、それは単なる意見ではなく、「聞き手自身がすでに予想していた答え」として受け取られることになります。こうした状態がつくれれば、反論ではなく共感や納得が引き出されるのです。
もちろん、話が長すぎると本末転倒です。ビジネスの場ではテンポも重要。ストーリーテリングは短編小説のように、簡潔かつ要点を押さえた構成が求められます。聞き手がスムーズに理解できるよう、話の流れを丁寧に整理することが大切です。
ポイントは、「結論を導き出すための文脈を、自然に、かつ的確に提示すること」。この構成ができれば、相手は自分自身で結論や答えにたどり着いたかのように感じ、提案への同意はぐっと得やすくなります。
では、実際にどのようにストーリーを構成すればよいのでしょうか。
まず最初に、「聴き手にとってもらいたい行動」を頭の中で明確にします。そして、その行動を勧めるに至った「理由」や「背景」を深掘りしていきます。
- それはいつ、どこで起きたことなのか
- どのような人物が登場するのか
- どんな出来事や観察があったのか
- どのようなデータや根拠があるのか
これらを、相手の目に浮かぶように言語化していきます。
そして、実際に話す際は、「聴き手に取ってもらいたい行動」から話すのではなく、背景と出来事から話します。
人は物語が大好きです。昔むかしあるところに。。。とはじまるあの子供のころから慣れ親しんだ物語のように、それが起こった時と場所を描き、登場人物を紹介し、何が起こったのかを語る。そうすれば、聴き手はまるでその場にいたかのように、私達の話を追体験できるようになります。
そして、クロージングについてです。
人は、最後に聞いたことを最も記憶に残しやすいものです。そのため、話の最後にはもう一度要点を明確に伝えましょう。
- 結論はシンプルに、「聴き手にとってもらいたい行動」は一つに絞る
- 聴き手のメリットは「一番強いもの」だけにフォーカスする
たくさんのメリットを挙げるよりも、たった一つの強力なメリットを伝えるほうが、聞き手の印象に強く残ります。ここで大切なのは「明確さ」です。
ストーリー全体の構成は次のような順番と配分で話します。
1.背景・出来事:90%
2.聴き手にとってもらいたい行動:5%
3.聴き手のメリット:5%
つまりストーリーのほとんどは背景と出来事をお話しするということになります。このようにストーリーを組み立てられれば、私達が結論を伝える頃には、聞き手の心の中に「それは当然の流れだ」と感じる準備ができているはずです。
「本当の説得力」とは、相手に無理に同意させる力ではなく、相手が自然と納得し、動きたくなるよう導く力のことです。共感を呼び、自然な流れでストーリーを導くことができれば、どんな場面でも相手の「心を動かす」ことができます。
明快で、コンパクト、そして心に残る伝え方。これこそが、私たちが身につけたい影響力の真髄です。
ですから皆さん、相手に行動を促したいときは、背景・理由・メリットをストーリーテリングで伝えてみましょう。
そうすれば、どんな提案も「それならやろう」と、相手のほうから動き出してくれるようになります。
今日も「ビジネス達人の教え」をお聞き頂きありがとうございました。
新たな気づきはありましたか?
さて、次回のエピソードは、エピソード111です。次回のエピソードもぜひチェックしてみてください。
それでは、次回の「ビジネス達人の教え」でお会いできる事を楽しみにしております。
ありがとうございました!