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105 日本人の多くが持つ特別な才能をビジネスで活かす

ビジネス達人の教え

Release Date: 06/09/2025

116 カメラの向こうの“人”に想いを届ける show art 116 カメラの向こうの“人”に想いを届ける

ビジネス達人の教え

ハイブリッド型プレゼンは到達範囲を広げますが、注意が分散しやすく、温度感が下がりがちです。会場は盛り上がるのにオンラインは受け身——その瞬間、影響力も意思決定の速度も落ちます。ここでは、デール・カーネギーの原則に基づき、カメラにも会場にも“同時に届く”実践設計をお伝えします。 なぜハイブリッドは難しく感じるのか?...

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115 笑顔のご褒美が世界をめぐる! show art 115 笑顔のご褒美が世界をめぐる!

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会議や商談で空気が固いとき、多くのマネジャーは「真顔で臨む」ことを選びます。ところが、その緊張感が相手の防御を高め、話が前に進みにくくなることも。日本の高コンテクスト環境では、穏やかな笑顔こそが心理的安全性の合図です。ここでは、デール・カーネギーの原則に基づいて「笑顔」をリーダーシップの実務に落とし込む方法を解説します。 Q:なぜ、厳しい話でも「笑顔」が成果を動かすのか?...

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114 満足しているお客様にこそ、マネージャー同行を! show art 114 満足しているお客様にこそ、マネージャー同行を!

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「新規開拓に時間を取られ、難航案件の火消しで1日が終わる」。それでも数字は伸び悩む——もし、今の優先順位を少し入れ替えるだけで、紹介が連鎖し、商談の質も量も上がるとしたら?営業研修のグローバルリーダーであるデール・カーネギーの原則に基づき、満足しているお客様へマネージャーがあえて“同行”することで生まれる好循環の作り方を解説します。 なぜ「満足顧客への同行」が今すぐ必要?...

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113 「オンラインでのプレゼンスを上げる!」 show art 113 「オンラインでのプレゼンスを上げる!」

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「オンラインだと笑顔が出ない」「反応が薄い」——多くの日本企業や外資系企業のミーティングで起きている“伝わらない問題”。営業研修のグローバルリーダーであるデール・カーネギーの原則に基づき、画面越しでも信頼と熱量が届く、実務直結の手順をまとめました。 Q1. なぜオンラインだと笑顔が出づらく、表情が硬くなるのか?...

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112 仕事中にくつろぐことを学ぶ show art 112 仕事中にくつろぐことを学ぶ

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止まったらすべてが崩れるのではないか」――多くのリーダーが抱える不安です。ですが、営業研修のグローバルリーダーであるデール・カーネギーの原則では、立ち止まり休息を取ることこそがリーダーの責任だと示されています。 なぜ休むことに罪悪感を覚えるのか?...

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111 クライアントの予算の壁を越えるセールスの極意 show art 111 クライアントの予算の壁を越えるセールスの極意

ビジネス達人の教え

今日のテーマは「予算が厳しい」と言われたとき、営業としてどう行動すればよいか、その極意をお伝えします。 Q1: なぜ「予算が厳しい」と言われるのか? 営業をしていると必ず耳にする断り文句の一つが「予算がない」という言葉です。 実際に予算が足りない場合もありますが、多くの場合、その裏には「優先順位」や「本当に解決したい課題」が隠されています。...

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110 共感と納得で結論が届くストーリーテリング show art 110 共感と納得で結論が届くストーリーテリング

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私たちがクライアント企業からトレーニングのご相談を受ける際に、よく話題にのぼる課題の一つが、「同僚・上司・部下など、社内の関係者に対して説得力をもって話すにはどうすればいいのか?」というテーマです。...

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109 「今」に集中することが最強のタイムマネジメント show art 109 「今」に集中することが最強のタイムマネジメント

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「まず第一に、今この瞬間に集中することです」そう語るのは、歴史に名を刻むテニスプレイヤー、ノバク・ジョコビッチ選手です。 グランドスラムで歴代最多の24回の優勝を果たした彼でさえ、「言うのは簡単でも、実践するのは難しい」と語ります。 ...

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108 勇気ひとつで開く、休眠顧客との再会の扉 show art 108 勇気ひとつで開く、休眠顧客との再会の扉

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 新しいクライアントとの出会いは、未来を切り拓く大きな可能性を秘めています。 一方で、かつてのクライアントと再び向き合うことも、同じように価値のある、大切な活動です。 しかし現実には、セールスパーソンとして、休眠顧客へのアプローチに躊躇してしまう方もいらっしゃるかもしれません。 「久しぶりに連絡して嫌がられないだろうか」——そんな心理的なハードルを感じるのも無理はありません。...

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107 伝え方の多様性が、聞き手との距離を縮める show art 107 伝え方の多様性が、聞き手との距離を縮める

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プレゼンテーションをしていて、「あれ、いま自分の話、ちょっと単調だったかな」と感じたことはありませんか? あるいは、しっかり準備して話しているはずなのに、聴衆の反応が今ひとつ…と感じる場面。実はそれ、内容の問題ではなく、「伝え方」に変化がないことが原因かもしれません。...

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近年、ビジネスの現場では「目に見えないもの」を感じ取る力が、ますます重要になってきています。

たとえば、“信頼”という言葉を思い浮かべてください。それは目に見えるものではありません。しかし信頼なくしては、どんなに優れた商品も、どれほど魅力的な提案も、前に進むことはできません。

価格やスペックよりも「この人と仕事がしたい」と思われること。それが契約のきっかけになることもあります。


見えないけれど、たしかに存在するもの
——その一つが「空気」なのです。

日本には「空気を読む」という、他の国ではあまり見かけない美しい表現があります。

言葉にされない気持ち、会議の場の雰囲気、沈黙の奥にある真意——それらを読み取る力は、日本人が自然と身につけてきた繊細な感性のひとつです。そして今、それがビジネス、とくにセールスの現場で大きな強みとなっています。

私の知人に、経験の豊富なセールスの方がいらっしゃいます。ある日、彼と彼の後任になる同僚が、ある既存のお客様を訪問しました。目的はシンプルで、新しい担当者のご紹介とご挨拶。今後スムーズにお取引を継続していただくために、本来は、まずは信頼していただくところから始めたいところでした。ところが、後任の方は場の空気に反して、意気込みとともにセールストークを始めてしまったのです。
すると、お客様の表情にはわずかな戸惑いが浮かびました。そう、これは「ズレ」の瞬間です。言葉では語られない違和感が、場に漂ったということなのです。

相手に伝えたい気持ちが強いときほど、人は自分の言葉に集中しすぎてしまいがちです。しかし、本当に必要なのは「話す力」ではなく「聴く力」と「感じる力」です。

お客様のちょっとした沈黙、視線の動き、姿勢の変化。こうした非言語的なサインに注意を払うことで、本音やタイミングを察することができるのです。

日本には古くから、「香道(こうどう)」という奥深い芸道があります。
先日香道に通じている方とお話しをする機会がありました。その方がおっしゃるには、香道は目に見えない“香り”を、心で感じ取る「遊び」。そこでは「香りを聴く(聞香/もんこう)」という美しい表現が使われるそうです。

香りを“聴く”とは、鼻で嗅ぐのではなく、心で味わうという意味。
わずかな香りの違いを察するために、心を静め、集中し、五感を澄ませる
——その姿勢は、セールスの場で「相手の感情の微細な揺れ」に気づこうとする私たちの在り方に、驚くほどよく似ています。

香道においては、正解を求めるのではなく、“感じる力”を育てることが大切とされます。
それは、ビジネスの場でも変わりません。
数字の裏にある思い、表情の奥にある本音。
目に見えないものに心を向けたとき、信頼という成果が生まれるのです。

お客様のコミュニケーションの中に「表に出さない」意志や感情がたくさん隠れています。

たとえば、一見目立たないうなずき。少しの沈黙。目線や視線でのやりとり。こうした“かすかな反応”の中に、本当に重要なメッセージが隠れていることがあるのです。

商談の場には、さまざまな立場の方々が集まります。私達の提案に前向きな方もいらっしゃれば、慎重な方もいらっしゃるかもしれません。

誰が自分の味方になってくれるのか。どこに抵抗があるのか。それらを読み解くには、空気の流れ、空気の重さ、軽さに現れる感情の変化、微細なやりとりに敏感になることが大切です。

セールスで信頼を築くには、「話す」以上に「聴く」ことが大切です。
沈黙を恐れず、目の前の人の“本音”を感じ取りましょう。言葉にされないニーズを見つけたとき、私達の提案はお客様の心に真っ直ぐ届きます。

空気を読む力。それは、誰かを思いやる心から生まれます。
もともと私たち日本人が持っているこの特殊能力とも呼べる才能は、世界でも通用する素晴らしい資質です。

セールスというお仕事は、人と人との信頼を結ぶこと。
その出発点は、「空気を読む力、見えないものを感じ取る力」なのです。

私達の中にその力は備わっているのです。
ですからみなさん、私達の中にある特別な才能を信じ、研ぎ澄ませていきましょう。そうすれば、確固たる信頼を得る事ができます。